事業も、世の中も矛盾に満ちている、それがなにか?

 

東京出張三日目の朝は台風一過、気持ちよく晴れました。
大都会の空気中の塵を昨夜の暴風雨がきれいに洗い流してくれた様で、東京にいるとは思えないくらい澄んだ空は遠くまで視界が広がりました。
昨日までその存在に全く気付かなかった東京スカイツリーがくっきりとホテルの窓から確認できましたよ。
今日は朝から東京ビッグサイトで行われているリフォーム産業フェア+工務店フェアの会場内のブースにて店番をしながらその合間を見つけて新しい建材、商品、サービスなどの情報収集をがっつりとさせて頂きました。
まさに一石二鳥です。(笑)
とても良い商品も見つけたりしたので今後のリフォームや新築のご提案に使わせて頂こうと思います。
そして、そもそもの目的であるJACKという全国のリフォーム事業者の会の新しいメンバーとなるお会社とのご縁を頂くというミッションもしっかりノルマを達成したという事で初めてのブース出店となった今回の試みは大成功と言っていいと思います。
理事長の蜘手氏によるセミナーも立ち見が出る程の大盛況、私も最後に少しだけ挨拶をさせて頂きましたが受講者の方の反応も素晴らしくよく、とても良いご縁を頂く事が出来ました。
さて、お題目はその蜘手氏のセミナーの中のコンテンツから少し拝借です。
リフォーム事業というのは元々の位置づけは建設業の亜流であり、これと言って決まった定型がある訳ではありません、今では工務店ばかりが中心ではなくガス供給会社や水道工事店から大手住宅メーカー、家電量販店まで様々の業態からリフォームという事業に参入されており、その会社の規模も様々です。
それを大まかにまとめてステージごとの抱える課題を概論としてまとめておられたので少しご紹介したいと思います。
まずは新規参入してから売り上げが3億円までの会社が抱える問題、そしてその次、6億円くらいまで、そして10億円超えるまでの各段階でのステージを全国の数多くの事例を集約して説明されておりました。
それぞれのステージで順番に解決して行く課題を俯瞰してみると、
集客→営業→利益率→品質→採用→教育→システム
となっており、
まずは3億円くらいの売り上げを上げる為には集客の問題を解決する、そして、ご縁を頂いたお客様との成約を頂けるようにすること、閑古鳥が鳴いていてはどうにもならんってところです。
このステージを抜けると、事業としてキッチリと成り立つように利益が取れているかどうかに意識がむくようになり、同時に顧客満足を追求することにより品質や技術的な裏付けが必要となってくるという訳です。
そこまでがカタチになると次に社内の整備となり事業を継続させる為に人財を途切れさせないシクミ作りとなり、出来るだけ優秀な人を継続的に集める事、そして会社の方向性や理念、または技術的なレベルについての教育が事業の成長の肝になってくるという訳です。
そして、最後にその積み重ねて来たスキームをもう一度細部から丁寧に組み直す事でシステムとしての全体の構築をする、という事になります。
企業は成長し続けなければならない、という言葉は正論だと思っています。
それは売り上げ規模の拡大を毎年必ず継続する事、という風に捉えられがちですが、企業の成長とは決してそれだけではなく、売り上げ規模が変わらなくても収益性が上げる事が出来ればそれも成長ですし、同じ収益性の中でもお客様に対するサービスが充実して、お客様満足が向上する事、また、他業種に比べて悪いとされる社内の福利厚生を向上させる事も成長と言っていいでしょう。
何を以て成長というかはそれぞれの企業それぞれ違うとは思いますが、絶対に必要なのは『成長し続けるという強い意志』だと思うのです。
そして成長するというのは課題を克服していくこと、問題を取り除いて行く事、そしてあるべき姿に向けて歩みを一つずつ重ねていく事だと思うのですが、それに必ずつきまとうのが全てのステージアップをする時に生じる矛盾です。
成約が取れだしたら、利益率の確保が必要となり、安易に利益を取ろうとすると競争力は無くなります。
顧客満足無くしてリピートの受注なし、ということで出来る限る顧客に対する対応を細かく丁寧にしたいが、やり過ぎるとスタッフ一人当たりの効率は悪化します。
次のステップに上がろうとする度に矛盾と軋轢が生まれ、それをクリアして行くことが成長することに繋がるということですが、考えればそもそも世の中は矛盾だらけなのです。
矛盾とは何でも突き抜く事が出来る矛とどんなモノも跳ね返す盾との戦い。
重要な事は絶対に解決しない矛盾を見つけ、その矛盾の解決に思い悩むよりは相容れない両者を受け止め、最善のバランスを探しながら進んで行く事だと思うのです。
私たちすみれも常に成長する事、地場工務店のとしてのあるべき姿を目指している以上、常に軋轢と矛盾を抱えながら日々の業務を進めています。
何もあきらめず、何も切り捨てず、常に出来る可能性を探る姿勢を持ちながら社業に尽くして行きたいと思います。
矛盾だらけ上等、そんな事にクヨクヨ悩むこと無くひとつずつ乗り越えながら前向きに進んでいきたいと、改めて思った次第です。
蜘手さん、良いお話でしたよー。(笑)

私たちすみれ建築工房は


『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、
『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。
EM珪藻土山崎の無垢杉材を使った自然素材の新築住宅。
21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。
を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。
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