新しい時代の「令」と「和」の実践。

聖徳太子

平成31年4月1日 晴れ

新元号は「令和」

今日は新年度のスタートのお朔日。と言うよりは新たな元号が発表される日ということで、菅官房長官が記者会見を開き新たな元号を発表するまで日本中がソワソワする朝になりました。日本中の国民が興味津々で見守った新しい元号は「令和」と決まり、私としては少しピリッとした印象の漢字になったのだなと思いました。令という字を漢字ぺディアで調べて見ると①いいつける。命じる。いいつけ。との定義がはじめに書かれています。決まり事、ルールを守りつつ、和を以て貴しとなす、聖徳太子が定めたとされる世界最古の憲法、17条憲法への原点回帰という意味が込められているのかな、なんて感じました。

新元号は令和
新元号は令和

新しい時代に合ったネーミング。

新しい時代、元号が改まると共に世界は急激な変化を遂げており、狩猟生活を送っていた人類が農業革命、工業革命、サービス革命と、これまでその生業の中心を変化させてきた進化をこれまでにない位に加速させ、IT、情報革命はこれまでとは全く違う世界に私たちを誘っています。そんな現代において人間として令を尊び、和を以て社会を形成するのは非常に重要だと思うし、その意味ではとても良い元号になったのではないかと思っています。

適法でもダメな時代。

あらゆる情報が白日のもとにさらされる今の時代、法治国家にいる以上、法令遵守は基本中の基本ですが、今のネット社会で炎上している事例を見ると、単に法律を破っているだけではなく、人としての「あり方」を問われていることが数多くあると感じます。有名なのは、舛添元東京都知事が退任するときに口にされた言葉で「適法だけど、不適切」に今の時代に生きる大変さが代表されるのではないでしょうか。そんな令和の時代を生き抜くために必要なのは、法に縛られなくても正しい道を進みたいと思う原理原則に基づいた人として適切な判断を積み重ねることでは無いでしょうか。

建設業界の深い闇。

特に建築の世界では、建築基準法で定められているように国民の命を守ると言う重大な責任を負った仕事であるにもかかわらず、倫理観の不足、欠落がこれまでも何度も繰り返して問題になってきました。今もレオパレスによる施工不良が大きな問題になっていますが、長年この業界でリアルな現場を見続けた私からすると件の様な案件は山の様にあり、今問題になっているのは氷山の一角だと思っています。少し前にも免震装置の性能偽装がありましたし、一般消費者からブランドだと認められる大手ハウスメーカーやゼネコン、不動産会社が定期的に社会問題を起こすのは建設業界に全体的、かつ根源的な問題があると思わざるを得ません。

レオパレス施工不良 レオパレス施工不良

イマカネジブンは目的意識の欠落から。

その根幹の問題として、我々が生業としている建築業界は知識や技術、そして販売スキルの習得に重点を置くあまり、腰を据えて倫理を学ぶことから目を逸らして来たからではないかと思うのです。少なくとも経営者は事業計画、経営指針の策定の際に経営理念を考える機会くらいはあると思いますが、現場で建築実務に従事する技術者や職人が「何のために仕事をしているのか?」という設問を自分自身に投げかける機会は皆無と言っても過言ではありません。目的意識の欠落は「今だけ、金だけ、自分だけ」という最低な価値観、人として失格とのレッテルを貼られる様な考え方へ人を誘い込みます。そして、そんな判断基準を持つ(人がいる)と必ずと言っても良いくらい企業は破綻して来ました。

在り方を伝える。

逆に考えれば、そんな深い闇を抱える業界だからこそ、倫理観を持ち、何のために事業を行うのか?何のために働くのか?との問いを持ち、在り方を見つめ直して顧客に、現場に向き合う人や会社はユーザーからの支持を集めて然るべき。そして、それは単に善い行いができる善い人、善い会社になるだけではなく、地域や社会に必要とされて、息の長い商売、永続的なビジネスモデルの構築に直結すると思っています。私は社内でももちろんですが、一般社団法人職人起業塾で行なっている研修事業でも、「三方良し」に代表される日本的な倫理観、商売感を塾生に伝え、その考えの上に立って実務で「在り方」を伝える具体的な行動を自ら考え、顧客接点や現場で実践してもらっています。

「令」と「和」の実践。

建築業界では現場実務者に技術以外の教育を施すことに対して非常に消極的です。しかし、今までとは全く違う新たな時代には、これまでと違った取り組みをしなければ生き残ることさえ難しくなると思っています。「令」と「和」の文字の示す通り、守るべきを守り、和を作る取り組みとは、実際に現場で働く末端の職人などの実務者に、心を込めた仕事をすることで顧客からの信頼を勝ち取り、積み重ねることが未来の売り上げにつながる。お客さんの暮らしとともに自分たちの豊かな暮らしも支えるのだという当たり前過ぎる理論を今一度叩き込み、実践できる様にトレーニングを実施すべきだと思い、職人起業塾の研修で共に学ぶ場を提供しています。


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