大工は木こりを守り、木こりが大工を支える。

 JUGEMテーマ:日記・一般

今日は朝から姫路の北、安富町の森に行って来ました。
昨日のセミナーに引き続きとなりましたが、私たちが参加しているNPO法人ひょうご新民家21の活動でお客様と学生さんに地場産の木材に触れて頂いて兵庫県が持つ豊かな森林資源を活用することの大切さを実感して頂くバスツアー。
今回は郵政省の補助事業ということで、兵庫県林務課の協賛を頂き、兵庫県立大学の建築環境研究室の皆さんと共に私たちが建てる家のふるさと、産地である安富町に檜の伐採見学に行って来ました。

地域の官民学の連携での地方都市の活性化と自立循環型社会へのアプローチですね、ただ安いから、と言うだけでいつもでも外国産の木材で家を建てていては何十年もかけて作られたこの豊かな森林資源は使う事無く朽ち果てて行きます。

私たち、地場で生きる工務店が集まって、少しずつでも地場産木材を使う事によって山自体の整備と活性化が図れて相乗効果としてコストパフォーマンスの良くなって行きそして美しい山が守られる。

その為には、やはり一般消費者の方々の理解が必要だと言う事ですね。

職人系の仕事の中で最も危険な職種と言われる木こり。
建材として使えるように山が育ったら木を切り倒して道を造り、そうしてから切り出した丸太を里に運びおろして行きます。
まさに自然との共生。
山と一体になって建築の原材料を生み出してくれる訳ですが、北アメリカやロシアのように大平原に植林された材木を切り出すのとはずいぶん勝手も違いますし、切り出すコストもずいぶん違うと思います。
しかし、自分たちが住まう地域を行かす事は結局自分たちの暮らしを豊かにする事に他ならないはずです、目の前のイニシャルコストだけを価値とすることからもう少し大きな流れの中にいる事を考える時代になって来ているのではないでしょうか。
それにしても若き木こりのパフォーマンス、最高でした。
そんな伐採見学の後は鹿が壺キャンプ場で昼食をとり、
姫路市内の製材所へ。
山から切り出した丸太が住宅に使われる建材に変わって行く様をご覧頂きました。
天気が良すぎてとても熱い一日でしたが、皆様最後までとても熱心に見学されていました。
山から街へ、街から山へ。
少子高齢化、人口減少と世界一の成熟期を迎える日本は高度成長期に定着した資源の安易な輸入と消費を繰り返す事から脱却して、国内で自立して循環出来る構造に変わって行かなければならないと思います。
それは全体を急転換させてと言う事ではなく、私たちのような地方の地場産業に携わる者が少しずつ意識を持って進めて行くしか無いと思うのです。
住宅事業を通して次世代、またその次の世代に美しいひょうごの森と自然と共に生きる職人の仕事を残して行く事が私たちにできる、社会への貢献だと思っています。
酷暑の中、たくさんの方にご参加頂けた事に心より感謝致します。
そして企画、運営を頂いた鈴森さん、林さん、ありがとうございました。

私たちすみれ建築工房は


『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、

『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。
EM珪藻土山崎の無垢杉材を使った自然素材の新築住宅。
21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。
を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。
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