徒然なるままに、は所詮、つれづれなるままに。

 JUGEMテーマ:日記・一般

今日の神戸は雨上がりの気持ちの良い朝でした。
いつもの河川敷に散歩に行くと草花の葉に乗った雨の名残がキラキラと光り、まばゆいばかり。
(愛犬)チャックもワンワンと喜んで葉っぱをなめまくっていました。(笑)
今日も朝から出ずっぱり。
着工中の現場を覗いてみたり、新しくお声がけを頂いた大型のビルの改修工事や新築をお考えのお客様のお宅、エクステリア工事の完工確認など、日が暮れるまで走り回りました。
それも全て、今までお付き合いを頂いた方の繰り返しのご依頼や、私たちを良く知っている方からのご紹介ばかりという事で、本当に嬉しい限りです。
ご縁に心から感謝いたします。
さて、お題目は本日訪問させて頂いたお客様宅で少し話題に上がったこと。
話の流れで、「家の作り様は夏を旨とすべし、と言ったのは吉田兼好の徒然草でしたっけ、」
と言っては見たものの、何となく自信が無くなってきて帰社してからググってみたら、、
徒然草で合ってました。(笑)
「家のつくりやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり。深き水は涼しげなし、淺くて流れたる、遙かに涼し。細かなるものを見るに、遣戸は蔀の間よりもあかし。天井の高きは、冬寒く、燈くらし。造作は用なき所をつくりたる、見るもおもしろく、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定めあひ侍りし。」
確か学生の時にさわりだけを古文の授業で習った覚えがありますが、モチロン内容など殆ど覚えているはずも有りません。
ただ、私の中に残っている吉田兼好への印象は世捨て人とまでは行かないが、世間から離れ、斜に構えた感じで思いつくがままに書き連ねた人、と言ったところです。
なので、彼の書いている事をそのまま正面から受け止めるのではなく、度々はウラを返して解釈をしなければならないように思います。
建築の世界に生きるものとして、建物と日本の伝統や文化とは絶対に切り離せないものだと思っています、なので日本の家作りは古典に習え、というのを基本としていまして、個人的には和風のテイストが残る、渋めの住宅が好みです。
出来れば、囲炉裏が有るような古民家に住んでみたいくらいです。
しかし、日本人の暮らしは明治以降大きく変わり、すっかり欧米文化になじんで暮らしている以上、昔のままの家では現実的に何かと不具合も出てくる事も確かな事実です。
(伝統文化を守りながらも)時代に合わせた変化はやはり必要だと思うのです。
そこで、吉田兼好が言った、「家の作り様は夏を旨とすべし、」について考えてみると、、
先般、国土交通省が行った国民に対する調査結果では「2030年には脱原発」という意見が(官僚の予想を裏切り)大半を締めました。
それが実現出来るかどうかは怪しいものですが分かりませんが、一般的に人の手に負えない原発の恐ろしさが浸透して来たのだと思います。
ならば、私たち住宅の供給業者は、原発にサヨナラをいえるような意志を持った家作りをするべきで、それは即ち、出来るだけエネルギーの消費を抑えた家作りと言う事になるのだと思います。
では、これからの家の作り様は、夏を旨とすべきなのか、冬を旨とすべきなのか?
昨日の勉強会でも散々話題に上り、細かな議論とレクチャーを受けていた訳なのですが、その答えは意外に簡単です。
神戸市の夜の外気温をおおまかに夏は30度、冬は2度とします。
夏は冷房を使い、設定は28度でエアコンをかけます。
冬は暖房を使い、設定は22度になるようにします。
どんな器具を使うかでエネルギー効率は違いますが、30度の温度を28度にするのと、2度しかない気温を22度に上げるには圧倒的にエネルギーの消費量が違うのです。
エネルギーの消費の事を考えると、外気温が2度であろうと、室内は暖房を使わずとも初めから15度くらい有るようにしておくべきだという結論に結びつきます。
家の作り様は冬を旨とすべし、そして夏も風が通り過ごしやすくなるように留意すべし。
と言ったところでしょうか。(笑)
モチロン、吉田兼好は人間としての有り様を鋭く描写している訳で、全てを否定する訳では有りませんので、念のため。(笑)
私たちすみれ建築工房は

『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、

『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。

21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。

を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。
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