目先の利益と粗悪な工事、都合が悪けりゃ社名を変える。

雲ひとつない高い空、真夏のような厳しさはなくとも、燦々と降り注ぐ太陽。

 

三連休の最終日ですね。
今日も秋の行楽には最高の天気になりました。
街中でも山登りの格好をした人がたくさん見受けられました、きっと気持ちの良いハイキングを楽しまれたのだと思います。
うらやましいなー、なーんて思いつつ、私と言えば今日も朝から全開でお仕事三昧。(笑)

すっかり実務に目覚めた感じで作業服に長靴を履いて現場へと向かいました。
朝早くから車を走らせ、向かった先は、先日基礎の着工をしたばかりの、神戸で初めてとなるオールアース住宅の新築現場。
現場に行ってまず初めにしたのは、地鎮祭の時にお預かりしていた『鎮め物』を建物の中央に埋めることです。
この地にこれから出来上がる建物。
そこに住まうご家族の皆様がいつまでも健康で、楽しい暮らしを満喫しつつ、幸せに暮らして下さるように、と祈りを込めつつ、丁寧に土を掘り、しっかりと土間の中央に鎮めておきました。
いつまでもきっと地中からご家族を護ってくれることでしょう。
その後、自治会の方と建築協定の確認などをした後は、建物の建つ場所を具体的に決める、墨出しという作業。
今まで図面という名の紙に書いてきた設計図という絵を原寸大にして地面に書き込んでいく重要な作業です。
基準線となる墨を出して要所を確認しておきました。
その後はしばし現場を離れ、外装リフォームのご依頼を頂いているお客様宅に打ち合わせ。
どうせやるなら、と、すみれ一押しのムキコートという高耐候性を誇るオリジナル塗料をご採用頂きました。
S様、本日は私の説明にご理解を頂きましてありがとうございました。
早速工事の手配を致しますので、しばしお待ちくださいませ。
実はこのお客様、最近また、とても活発な活動をしている外装リフォームの訪問販売の(作業服を着た)営業マンが熱心にアプローチをかけられたのがきっかけで、屋根と外壁の塗装工事のお問い合わせを頂く運びになりました。
「近くで現場をしていて、足場の上からお宅の屋根を見たら瓦が浮いているから無料で見てあげますよ」
という常套句で(作業服の)営業マンが来られたそうです。
そこで、見ず知らずの人を屋根に上げるのは気持ちが悪い、と思い私にご連絡を下さった、というのが今回のきっかけです。
そういえば、いつもお世話になっているスーパー技術を持つ散髪屋のマスターも最近訪問販売の営業に来られて、大変でした、と言ってました。
ピンポーン、とチャイムが鳴り、インターフォンに出てみると、女の人が、
「○○建設ですが、ご挨拶に上がりました~」
と言われたそうです。
また近所で工事でもあるのかな、と思い玄関を出てみると、
「塗装工事のキャンペーンのご紹介で、今ならとってもお得に外壁塗装がして頂けます。」
とのこと。なんでも、200万円する工事が130万円だそうで、
「後で結構ですので、2時間程お時間頂けませんか?」
というのに答えて、空いている時間を言うと、今度はクローザーと言われる男性の営業マンと2人で来て、その営業マンが、今塗り替えをしたら如何にお得かを延々と語られたそうです。
「まあ、考えてまたお返事します、」
というと、
「お得なのは早いもん勝ちで、なんとか今日中に決めてもらいたい、上司に交渉してもっと安くするように言うから、」
と、なんとしても契約を取って帰りたい構えだったそうです。
そして、その場から(これ見よがしに)上司に電話して、値引いても良いかの交渉を白熱してされていたらしいです。
賢明なマスターはその芝居がかった上司との交渉を見てスーと冷めたようで、その後丁重にお断りをしたとの事でした。
あとで、その会社を調べてみると、どうも社歴が浅く、大きな保証をつけて工事をするのに、直ぐに会社の名称を変えて再出発する手の会社のようでした。とのこと。
この業界、いつまでたっても目先の利益を追い求め、粗悪な工事で利ざやを確保して、都合が悪くなると会社の名前を変えてしまうようなこの手のやり方は無くならないのでしょうか。
冷静になって考えるとそんなところに頼む訳ない、と思いそうですが、一生懸命交渉術の訓練をしている営業マンにかかると、つい、契約をしてしまうというのが人の常。
結局、そのあたりがそんな会社が無くならない原因なのだと思うのですが、、
同じ業界の者として、どうにも恥ずかしさを拭いきれません。
ま、地道にまともな工事を積み重ねて、少しずつでも信頼の輪を広げていく事しか私たちには出来ないということで、こんな注意喚起もしながら高耐朽塗料の普及に努めていきたいと思います。
今日は寒露。
そして下弦の月が光る夜ですが、残念ながら厚い雲に覆われて神戸では全く見えません。
しかし、必ずそこに月が有る事を知り、信じれば雲に遮られようが、隠れていようが関係はないのです。
いつか、絶対に本物の時代が来ると、信じて歩んでいくだけですね。
そういえば、昼に奇麗な下弦の月が見えてました。

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私たちすみれ建築工房は

『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、

『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』

をミッションとして日々社業に励んでいます。

3.21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。

を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。


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