アタリマエの為のアタリマエの積み重ね。

 JUGEMテーマ:日記・一般

朝から夜までよく雨の降る一日でした。
今日は朝早くから年に一度の比叡山坂本にある日吉大社さんでの献茶祭に出掛けました。
比叡山の麓は降りしきる雨にどんどん冷えてとても寒い中での神事となりました。
毎年来ている中でも最も悪天候になりましたが、その代わりに昨年よりもずっと紅葉は色づいており、雨に濡れた紅葉は晴れた日とは違う美しさが有りました。
若い宗匠による流れるように自然なお点前も間近に見て、たいそう勉強もさせて頂きましたし、普段立ち入る事の無い建物で美しい庭園を見ながら頂く茶の湯は温かくてとても美味しかったです。
寒いからこそ、熱い茶の湯が一層美味しく感じる事が出来たのだと思います。
真っ赤に色づいた紅葉を見ながら、
「ある意味、ツイテル!」
なーんて相変わらずの(バカがつく程)ポジティブ思考で機嫌良く帰途につきましたよ、(笑)
帰り道、というかその後は(やっぱり)仕事モードに戻り、工事完成予定(だった)現場の確認に向かいました。

マンションでの自然素材リフォームという事で、壁はEM珪藻土で仕上げ、床は全面無垢材のフローリングを貼り詰めるというとても施工がデリケートな現場です。

自然素材の扱いについてはすみれでは独自の施工基準が決まっており、施工品質を守る為の鉄の規則がいくつかあります。

その一つがコレ、
フローリングの一枚ずつにスペーサーを挟み、一定の隙間を作って貼っています。
無垢材の膨張に備えてということで、とりたてて珍しい施工という事ではないのですが、どんな状況であっても頑にこの施工を守るというのがすみれでは不文律となっています。

マンションでよく使う直張りタイプのフローリングの場合、糊が硬化して接着するまでこのスペーサーを外さずに置いておくのですが、気温が低かったり、湿度が高かったりして接着剤の硬化に時間がかかる場合は、固まるまでこのままの状態にしておかなければなりません。

お施主様がお住まいのリフォームの場合、この状態で工事を終えて帰るなんてすこしあり得ない感じですが、それでも、お施主様に無理を承知でお願いしてこのままの状態にして帰って来ます。

今回もそんな事で、お施主様に迷惑をかけている訳で、工期も一日伸びるという非常に心苦しい状態になっているのですが、それも工事完了後の品質を守るため。

お施主様には快くご理解を頂きまして本当に感謝しております。


目的はあくまでも『リフォームが終わった後のお施主様の生活が快適なものになること。』

その為の手段として工事を行う訳ですから、工事のスピードや、工期は非常に重要ではありますが、目的と手段を天秤にかけることは絶対に出来ません、それは工事にかかる費用も同じです。
そして、その目的に対する価値観を現場で施工するスタッフが持っていることが、工事会社の本当の姿だと思っています。


アタリマエと言ってしまえば全てアタリマエの事ばかり。

しかし、このアタリマエのことをする為に積み重ねて来たアタリマエのシクミ作りにはずいぶんと時間が掛かってきましたし、完璧に出来ているかというと、残念ながら未だに出来ておらず、お施主様に苦言を呈される事も有ったりします。



大工職人を社員として正規雇用をして、現場が進まなくても個人に負担を負わさない。

建材や施工についての知識を共有して根拠の確かな施工を全員が行う。

なんの為に工事をするのか?という目的を施工者が理解する。

クライアントに信頼を得ることを積み重ねる事が将来の自分たちの資産になることの理解。



結局、良い工事をする根源はこんな事だと思うのです。

コレからも今まで進んで来たアタリマエ道をスタッフ共々益々突き進んで行きたいと思います。
当たり前体操でもしながらね。(笑)


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私たちすみれ建築工房は

『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、

『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。



3.21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。

を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。


最後までお読み頂き感謝します。

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