半年を1日に短縮する職人向け人事制度ワークショップ。

令和元年12月16日快晴

あと2週間。

あっという間に12月も半ばを過ぎて、年末年始と来年の準備に追われる時期になりました。この時期になっても相変わらず急ぎの工事のご依頼や、来年を見越してのご相談も数多くあり、なかなか集中してデスクに向き合う時間がとれていません。焦る気持ちを募らせつつも、短い時間をつなぎ合わせ何とかやるべき事の優先順位の高い方から順番に片付けるようにしています。先週末のブログにも書きましたがが、優先順位を明確にして、綿密なスケジュールを立てるのが全てにおいて大事な様です。

組織改革ワークショップ

そんな年末の慌ただしい時期ではありますが、今日は一般社団法人職人起業塾主催の組織改革ワークショップを神戸で開催しました。私達は基本的には建築業界で働く現場実務者向けの研修を行う社団法人なのですが、職人や施工管理者の意識改革を行い、モチベーションを上げて業務に取り組んでもらえるようにしても、それを受け止める周りの環境が整っていなければせっかくやる気を出したとしても効果性は半減します。マーケティング理論と人材育成はワンセットだと考えると、等級制度や評価制度などの人事制度の整備はまず初めに取り組むべき基礎であり、それら捨て置いてはインナーブランディングも職人不足問題も一切前に進まないと感じる事が多く、この秋からワークショップ主体の人材育成とキャリアプランをセットにした組織改革のコンサルティングを行う様になりました。

職人育成とインナーブランディング。

既に個別の職人会社で職人向けの実践研修と就業規則、人事制度をセットにしたコンサルティングをスタートさせており、経営者と従業員が一緒に改革に取り組んで、共に未来を作り上げようと組織改革をスタートさせている事業所もありまして、基礎的な制度が整う来年2月から私もその事業所に入り込んで従業員向けの(厳しい、笑)研修を行う予定になっています。また、東京と博多でスタートする半年コースの実践型マーケティング研修でも同時進行でワークショップを行う予定です。現在の職人の減少率がこのまま進むと、大工職は2030年にいなくなる計算になります。我々が取り組んでいるのは職人の地位向上と企業のインナーブランディングを同時に進める根本的な職人不足の解決であり、職人不足に危機感を覚えられている方、今後職人育成に取り組んでみようと思われる方は是非ともご参加いただきたいと思います。

離職を止めて、入職を増やす。

我々、ものづくりをなりわいとする企業は、当たり前ですが、作り手がいなくなると一切利益が上がらなくなります。急激に進む職人の減少をくい止めるには、現在の職人が離職しないようにすることと、新たに若者が入植してくれることが必要です。建築業界では圧倒的に分業化が進み、職人は日当程度しか稼げなくなり、完全に徒弟制度が崩壊した今、職人の離職を下げる、新しく入職してもらうには、待遇改善と未来への希望を私たち経営者が示せるかどうかにかかっています。トヨタ自動車が新卒採用から中途採用へと比重を移し、即戦力を採用する方針を明らかにされていましたが、他人が育てた人材を調子よく採用したいと言う考え方をすべての事業所がすればその業界は破綻するしかないと思うのです。

半年間を一日に短縮するワークショップ

「企業は人なり」とよく言われますが、事業所において人事制度は経営基盤と言っても過言ではありません。その人事制度とは、賃金制度、等級制度(キャリアプラン)、評価制度の三本柱が中心となり構築されます。社労士さんと一緒に、これら全てを再構築して運用しようとすると1年がかりで取り組まなければならないと言われますが、どんなに丁寧に作り込んでも実際に稼働している事業所に新たな制度を導入すると絶対に現状との齟齬が生まれます。それならばいっそ、同業者で既に運用されている帳票をそのまま当てはめて見て、ずれを修正してエイヤッと運用をスタートする方がいいのでは無いか?と考えて今回のワークショップを開催する事にしました。

作業員の殻を破れ。

人事制度の中で私が最も重要だと考えているのはキャリアプランで、職人に明るい未来を見せなければ職人不足問題は解決する訳が無いと思っています。実際、職人の稼ぎは個人事業主で年収700万円、会社員として働く職人で年収500万円位がアッパーで殆どの職人はそれ以下です。ただ現場で決められた作業をするだけの作業員にはこれ以上の給与を支払うのは、市場の相場がある以上難しく、特別なブランディングが出来ていなければこの殻を破れません。職人にキャリアプランを明示して、資格取得を推奨したり、施工管理や営業的な作業+@の付加価値を生み出す働き方に変わってもらい、その分を所得に上乗せする仕組みを運用してもらいたいと思っています。ちょうど新しい年を迎えるタイミングがあり、本日ご参加いただいた皆様には、新年度に向けて見切り発車で新しい人事制度をスタートしてもらえれば嬉しい限りです。


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」と変わります。

新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つなぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!


残席1名のみです!お急ぎください!
現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

日時:12月16日(月)15時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:3000円 懇親会は別途5000円
場所:WAY OUT
定員:10名
https://www.facebook.com/events/473115289984977/

 


2020年1月東京塾締め切り間近、お急ぎ下さい!
2月福岡塾6ヶ月コース開講予定、塾生若干名募集中!
助成金活用等、お気軽にお問い合わせください!

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10月31日(金) 卓越の戦略 現場マネジメント改革【6ヶ月研修】
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