聖堂再生

JUGEMテーマ:日記・一般 

博多で迎えた朝は素晴らしい青空に恵まれました。
昨日の内容の非常に濃い勉強会で受けた強い刺激の余韻を残しつつ、午前中は建築についての学びの続き、もうすぐ竣工を迎えるザビエル聖堂再生プロジェクトの施工中の工事現場へ特別に見学させて頂けるという幸運に恵まれて、福岡県宗像市へと向いました。
素晴らしい青空のもと、鹿児島から移築され、見事に再生されたザビエル聖堂。
第二次世界大戦の敗戦後すぐに建てられ、50年でその役割を終えて取り壊されることになっていたはずの聖堂は少し大きさを縮小し、現在の建築法に適合する強度を兼ね備えたカタチで見事に再生されていました。
鹿児島大学教授を退任後このプロジェクトに心血を注いでこられた土田氏直々に再生建築についてのレクチャーを頂けるという一生に又と無いような幸運にも恵まれました。
現場では最終の仕上げ工事を左官職人さんが汗を流しておられる横をウロウロして、
伝統的工法による細かなディティールを間近に見せて頂いたり、施工におけるその難しさをお教え頂いたりと、職人出身の私としてはモノづくりの心に火をつけられるような刺激的な時間を過ごしました。
見事に再現されたアーチ天井と意匠。
手作りの難しさ、技術の継承の重要性を再認識する細部の施工についても事細かなご説明を頂きました。
小屋裏まで登らせて頂いて圧倒的な存在感のトラス構造も見せて頂くことも出来ました。
戦後すぐの建築ということで、その当時最先端だったと思われる木造建築の架構を目の当たりにして先達の素晴らしい技術を後世に残したい、と思われた土田氏の想いが少し理解出来た気がしたり、
作業場詰め所に集められた手道具をみてその執念を感じたり、
建築家がその理論を実践する場として非常に難易度の高い実際のモノづくりを手がける意味みたいなものも感じることが出来た気がします。
『真は永遠に新しい』
その詰め所に、なるほど、と唸ってしまうような額が飾っているのをみて建築というものの本質を垣間みたような、、
私財を投げ打ち、十数年という長い年月を費やして一つの古い建物の保存と再生に心血を注いで来られた高名な老教授が私のような片田舎の工務店経営者にも熱心に説明をして下さるその姿を見て、ふと建築家フーゴー・キューケルハウスの言葉を思い出した。
「住まいが人間に、その肉体と精神と魂に奉仕しないとすれば一体何の為に建てるか」
建築の持つ、いや持つべき力について私たちも今一度再認識すべきだと思った次第です。
土田教授、お話を伺えて本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
深謝。
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