凡ゆる問題を解決する状態管理論。#コーチングとは運用 #再定義の時代

令和元年1月11日 快晴

忙しい充実の週末。

いつもの週末は比較的ゆっくり寝ててもいい日なのですが、今日は早朝から夜までびっしりと予定が目白押しで、自分自身で忙しくなるのを自覚したのか、いつに無く目覚ましが鳴る前に目を覚ましてしまいました。早朝は夜明け前から大工スタッフと隔週で行っている早朝コーチング、その後、いつもの筋トレ、犬と散歩、新習慣の論語の素読をしてから、午前中は毎年恒例の新春餅つき&書き初め大会をTOTO西神ショールームで開催する準備に行きました。せっかくなので、ひと臼だけ餅も搗いて、サラサラっとなんちゃって書き初めもしてから会場を後にして大阪へ。午後はUXデザインを学ばせてもらっているXデザイン学校のスクーリング&夜遅くまで懇親会と1日中全力疾走のような一日になりました。(笑)

システムシンキング。

さて、お題目は最近、ビジネスコンサル業界でシステムシンキングという聞き慣れない名前で密かに見直されているらしい、私が長年取り組んでいる状態管理なる概念の実践と運用について。そもそも私たちはこの20年来、状態管理に取り組んできましたが、今朝のスタッフとのOne on Oneコーチングセッションでも(また)そのことを繰り返し説明した事もあり、誰もが分かっている(と思っている)当たり前すぎる事も本当は実務で使えるレベルまで深く理解出来ていないのだと改めて痛感しました。(年頭のブログでも書きましたが)今一度、分かりやすく説明しておこうと思います。とにかく、実践できない理論や知識は犬も食わないゴミも同然。分かりやすい言葉で、思考を現実化する圧倒的なパフォーマンスの元を今一度、書き連ねてみたいと思います。

目標は信頼度を高める。

スタッフとの今朝のコーチングでは、昨年末に一つ目標をクリアして、気分よく次の目標(社内での信頼度を高める)を設定した先々週の検証からスタートしました。成果の程を訊いてみると、それなりに取り組んでみたのでそれなりに良くなったはずだが、どの程度の成果があがったのかはハッキリわかりません。との事。よくありがちなパターンの返答で、報告する方も、される方も取り組んだ結果と効果性がよくわからず、気持ちは分かるけど、成果はどうなん?と、なってしまいがちです。ロジカルに考えると、アクションの量と質を測定出来る数値目標を設定してストロークの数を増やす事で、確実にコミュニケーション量を増やし、成果に結びつけよう。となるのですが、実際はそんなに思う通りの成果に結びつかないのが現実です。

全てはコミュニケーション

心理学の大家のアドラーは人間が抱える全ての問題は全て人間関係に起因すると言われました。マズローが提唱した人間の5段階欲求の最上位、自己実現とは他者貢献によって叶えられるとコミュニケーションがある事を人は幸せを感じる大前提に据えられているのは有名です。この考え方に拠ると、仕事上の問題は全てコミュニケーションを見直す事で改善が図れることになりますが、私はあながち間違いではないと思っています。集客も受注も品質管理も顧客満足度及び従業員満足度の向上も、ステークホルダーとの関係性は全てコミュニケーションの質と量に由来すると言っても過言ではありません。

何をするか、よりも誰とするか。

丁寧なコミュニケーションこそが人間関係をいい状態に保ち高いパフォーマンスを生み出す状態管理である事は間違いありません。しかし、誰でも意識的にコミュニケーションを取る様に心掛ければ、いい状態が作れて、成果に結びつける事が出来る様になるかと言うと、決してそんな簡単なモノでは無い事も誰しも気付かれると思います。そこで気付かされるのは、どの様なコミュニケーションを取るかよりも、誰がコミュニケーションを取るかの方が人間関係においてはずっと重要であるという事です。そもそも信頼度が低い人にいくらにこやかに話しかけられてもうざいだけなのが現実です。

信頼は4つの核で構成されている。

ここで再度、状態管理の概念に立ち戻って考えると、信頼度を高める為のコミュニケーションが機能するにはベースとなる信頼関係が不可欠であり、これは自分自身の内面に目を向けて信頼度を高めるしかありません。私が主宰する私塾、職人起業塾では信頼性は4つの核で構成されており、それぞれについて真摯に向き合い、高める事で時間はかかっても確実に信頼度を高める事が出来ると伝えています。4つの核とは「誠実」「意図」「力量」「結果」であり、まずは自分で決めた事を必ずやり切る誠実さを持ち、何のために?との問いに対する答えが自分だけの利ではなく、相手に共感されるものでなければ話にならない、在り方からはじめよと言い続けています。

原理原則論からの状態管理。

要約すると、成果を上げるには社内外の人との固い信頼関係が必要で、コミュニケーションがその鍵を握っている。しかし、自分自身の信頼性を高めねばそれも効果を発揮せず、まずは自分の内面に向き合い、信頼性の4つの核を高めて行く努力を地道に継続する必要がある。目的意識を持って、努力を積み重ねる決心をし、誠実さが取り組みを継続させ、習慣を形成する。長年の習慣は知識や知見を確実に身につけてくれて、資格取得等に代表される力量を与えてくれて、自ずと結果に結びつく。これがスティーブン・R・コヴィー博士が提唱された原理原則に則った状態管理のアプローチであり、私が二十年前から試行錯誤を繰り返しながらも取り組みを続けてきた基本的な考え方です。ちなみに、職人を正規雇用して現場作業以外の業務を担ってもらうシステムを運用出来る様に教育してきたのも、この考え方に拠るものです。当たり前の積み重ねではありますが、スタッフの皆がこの理論を行動に、習慣に落とし込んでくれたら凄いパフォーマンスを生み出す集団になると信じて来ましたし、これからも繰り返し伝え続けていこうと思っています。


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