JUGEMテーマ:日記・一般
ただ咲いて、ただ散って行くからいい。
日曜日。
春休み最後の日でもありました。
ま、私にはあまり関係なく、夕食を家族揃って食べるのが関の山でしたが、、
先週の日曜日も意外と寒く、楽しみにしていた桜の開花は全くだったということで、空振りのランニングとなりこの一週間、今日を楽しみにしておりました。
何とか桜の花がもってくれて、今年もやり損ねた花見がてら桜のトンネルを走れないかな、
なんて、思いつつ週末を迎えたのですが、、
残念ながら低気圧大集合となり、昨日から春の嵐が吹き荒れるという事態に。
今日も一日雨の予報ですっかり失意のどん底に(大げさか、)たたき落とされておりましたが、今朝目を覚ましてみたら、雨はやんでいるではありませんか!
よしっ、と気分を入れ替えて家を出る時にはなんと想定外の陽射しまで差し始めてくれました。
なんてついてるんやろ。
なんて思いながらいつもの大蔵海岸に向かって走り始めましたが、なんとまあ、風の強い事。
海岸に到着する頃には向かい風で走れども全く前に進まないくらいになっておりました。
海は大時化。
真冬でもこんなに人が居ない事はないやろ、というくらい人っ子一人居ませんでした。
確かに、酷い高波で、波止に居るのも怖いくらい、
少し離れたところを走っていてもずいぶん波をかぶりました。
この海岸近くに住んでおられた方が、台風の日に海側の窓を開けたら屋根が吹っ飛んだ、と言っていたのを思い出して、大自然の怖さと人間の力の無さを再度認識してしまいました。
それでも防波堤に囲まれた波止場は穏やかなもの。
人の知恵もなかなかのモノです。
海岸をに抜けて楽しみにしていた明石城趾へ行くと諦めかけていた桜の花は意外と残ってくれていて、
とても楽しいランニングとなりました。
明石公園の奥の池の周りはぐるりと桜が取り囲んでおり、散り際の桜が最後の艶やかな姿を見せてくれておりましたよ、
桜のトンネルは地面まで桜色。
走ってる、というより花を見ている方がメインになってしまっていたような、、(笑)
一年通してランニングを続ける中で、一年にたった一度のチャンスをモノに出来た特別な日となりました。
本当はビール片手に昼寝をする方がいいんですけどね。。
満開を通り越して散り行く桜の木を見て思い出したのは我が家のトイレの日めくりカレンダーの言葉でした。
花には人間のような
かけひきがないからいい
ただ咲いて
ただ散って行くからいい
ただになれない人間のわたし
みつを
『ただ』=『唯』
という事かな、と思いました。
Yahoo辞書によると、
-
い【唯】[漢字項目]
⇒ゆい -
い‐い【唯唯】
[ト・タル][文][形動タリ]他の意見に従って少しも逆らわないさま。「―として従う」[感]かしこまって了承するときの応答の語。はい。 「疑ひ無きゆゑに―とこたへ給ふ」〈都鄙問答・三〉 -
いい‐だくだく【唯唯諾諾】
[ト・タル][文][形動タリ]少しも逆らわずに他人の言いなりになるさま。「―として命令に服している」
とのことでした。
これを読むとみつを氏が花にはかけひきがないからいい。と言われた真意が少しだけ分かったような気がしました。
唯そこにあるだけで、自然の流れに身を任せなんにも逆らわずにあるがまま。
そんな風にはなれない、とみつを氏も書いておられましたが、わたしもいつかそんな風になれたらな、
と、散り行く桜を見ながら思いました。
かけひきのない世界。
(辿り着けるかどうかは甚だ疑問ではありますが、)とりあえず、目指したいと思います。