Xデザイン学校2019 マスターコース#10プレゼンテーション 〜何を食べるかよりも誰と食べるか〜

令和2年2月8日曇り

Xデザイン学校マスターコース最終講。

昨夜の第16期職人起業塾@博多の開講と、その後に30日チャレンジの発表で大いに盛り上がった懇親会の余韻を若干引きずりながら、今朝も朝早くに博多駅前のホテルをチェックアウトして移動、そのまま大阪に。今日は生徒として1年間通い続けたXデザイン学校大阪分校マスターコースの最終講で、この1年間、課題として取り組んできた某食品会社大手の5年後のビジネスモデルを提案するプレゼンテーションを行う日でした。これまで4年間学び続けてきたサービスデザイン、UXデザインの理論を駆使して、試行錯誤を繰り返して導き出したサービス案でしたが、それを専門にやり尽くした大手企業のマーケティング担当をされている新規事業部の方に響いて、即、事業化に取り組むます!と言ってもらえた訳ではありませんでしたが、今後の事業展開において何らかのヒントにして頂ければ嬉しい限りです。

何を食べるかよりも誰と食べるか。

今回、私たちに与えられたテーマは、「食」を提供している超有名大企業に対して、激変する社会へ対応出来るゲームチェンジを行い、5年後に100億円の売り上げを作り出すビジネスモデルを構築できる案を考案すべし。との事でした。日本を代表する長い歴史を持つ優良企業の新規事業、そして全く畑違いの食品会社という事も有り、規模感を含めて非常にハードルが高い課題でした。UXデザインの手法に則って、私たちBチームが調査したのはまず、食の本質で、メンバーそれぞれが調べてきたリアルなユーザーの声を分析して分かったのは、食事は最強のコミュニケーションの手段であるという事で、「何を食べるかよりも誰と食べるか」の方が重要であるというインサイトです。

コミュニケーション機会の提供会社へ。

食事よりもその周辺のシュチュエーションの方が重要であるとのインサイトに立脚すれば、「食の提供で笑顔を作る」理念を掲げている企業が行うべきはその「機会」を増やす事で、もっとコミュニケーションの場である食事の機会を増やす事を世の中に提案し、その重要性が認知され、食事の時間はコミュニケーションの為の時間にすべきだと認識が広がり、行動様式になれば大きな市場を生み出せるのではないかと考えました。具体的には、①ランチミーティングが簡単に出来る食材とテーブルウェア、調理器具などのパッケージを配送する。②ミーティングの場所としてレンタルスペースとのマッチングをワンストップで行う。③ミーティングをしたい人や会社よ食を提供したい飲食店、場所を提供したい人や不動産オーナーのマッチング。の3ステップで食を通してのコミュニケーションのプラットフォーマー事業を提案しました。

広く、深いコミュニケーション問題。

私は全国で建設業界に特化した研修事業を行なっています。研修のスタート時に150名を超える卒塾生やその事業所の経営者に「社内の問題は何か?」を質問し続けてきました。その答えで圧倒的に多いのがコミュニケーション不足で、これは(私自身、長年留意してきたにも関わらず、)自社のスタッフに聞いても同じ答えがいまだに返ってきます。建築業界に関わらず、社員間のコミュニケーションをより改善したいと思っている企業は圧倒的に多いと思いますし、かと言って今どき、飲み会を頻繁に行ったところで、若い人たちは喜ぶどころか半分以上嫌悪感を示すのが統計データで示されています。この問題を解決する切り札の一つがランチミーティングだと思っている経営者が非常に多いのは想像に難くありませんが、会議室で弁当の持ち寄ったり、コンビニでしがない食事を買って来てランチミーティング をしたところで、気分が上がる訳も無く、(実際にやってみた実感として)大した効果も期待できません。

サービス案の自社での体験。

実は先日、今回のXデザイン学校の課題の調査の一環で、社内でランチミーティングを行ってみました。全員に弁当では無く、私が段取りした(インスタントですが、)高級カレーを振る舞う事にして開催したところ、非常に良い雰囲気で楽しそうに盛り上がり、(買出し程度ですが、)準備をした私もスタッフに喜んでもらえたことで非常に嬉しい気持ちになりました。これなら定期的に行おうと思った次第ですが、実際はインスタントカレーを鍋で温め、ご飯を炊くだけですが、忙しい毎日を過ごす中でその手間をかけるのはやっぱりなかなか出来ないのが実際で、アプリのワンタップで全部の用意が届けられたらどんなにか便利で、頻繁にランチ・コミュニケーションが出来るだろうか、と正直思いました。全国の中小零細企業は380万社あると言われていますが、その1%の企業が週に一度のランチミーティングを行う意義を理解して行動様式として定着したら、5000円/1回の経費支出で単純な計算ですが、100億円の市場は生み出すことができます。取らぬ狸のなんとやら、では有りますが、コミュニケーション不全解消の課題を抱えている企業が多いことを考えれば、無くはないですね。(笑)

マスターコース修了書。

そんな、ユーザー調査からインサイトを抽出し、事業所が目指すビジョン、創り出したい世界を掛け合わせ、本質的な課題・問題解決からイノベーションを生み出すタネを見つけるUXデザインの勉強も今日で4年目が幕を閉じました。来季はスタッフに参加してもらおうと考えているので、私が再度、同じ教室に通うかはまだ決めかねておりますが、この4年間の学びは本当に貴重な時間でした。ご指導頂いた浅野先生、佐藤先生には心からの御礼を申し上げたいと思います。UXデザインを学んだお陰でリブランディングを行いましたし、20年間親しんだ社名も変えて、建築だけの枠にとらわれない新たな業態へと変化することが出来ました。実践のステージはこれからが本番を迎えますが、今後はお教え頂いた概念を実践で裏打ちして、知恵に哲学に昇華させたいと思っています。人生はひょんなキッカケをチャンスに変えられるか否か、本当に出会いは人生の宝です。感謝。


【社名変更のお知らせ】

有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を変更し「株式会社四方継」として再出発しました。
新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!
http://sihoutugi.com/index_teaser_test.html?fbclid=IwAR09vyCFomwoqGJkHnW07xj8IwORUgXLZAJXNwRYvhdRIeGRBndeNT0hLV0


【つむぎ建築舎 アシスタント大募集!】

新会社への事業移行に伴い、業務の精度を高めるべく建築設計業務のアシスタントを2名募集しております。業務内容はjwCAD、Walk in homeを使っての建築設計補助、データ入力作業、プレゼンテーションの作成などです。

【勤務地】  神戸市西区池上3丁目6ー7 つむぎ建築舎オフィス
【勤務時間】 出勤日数と共に自由。あなたが決めてください。自宅等でのテレワークも可。
【給与・待遇】時給1000円〜1500円、経験スキル等勘案の上優遇します。
【応募資格】 1級、2級建築士もしくはインテリアコーディネーターの資格要。
【その他】  社員登用制度あり、木の香りに包まれたオフィスです。


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実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

日時:2月17日(月)14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円程度
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
https://www.facebook.com/events/2480892465462062/


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