箱根八里。

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四月ももう終わり。
連休の谷間とはいえ平日が三日も続き、しかも月末ということでなにかと忙しい一日でした。
朝から先日太陽光発電システムを設置のリフォームをして頂いたお宅にモニターの設定の手直しに行ったり、着工中の現場を廻ったり、追加でご注文を頂いたサインのデザインを詰めに行ったり、新規案件の現地調査に廻ったりと、日が暮れるまで走り廻りました。
そんな中、メーカーさんの来社の約束の日を変えてもらい、昼は仕事を抜け出して予定がギッシリだったという事で諦めかけていた叔父に参列。
今度こそ、本当に最後のお別れを告げました。
生涯現役で趣味の山登りを心ゆくまで?続けられていたということで、身内から言わすと好き勝手に生きた良い人生だったのでは、ということで、悲しみに暮れるという雰囲気は無いにしてもそれでも今までの様々な思い出が走馬灯の様にそれぞれの頭の中を廻っている様でした。
身内だけでひっそりと送りたい、という事で親族以外は参列をお断りしていたはずなのですが、蓋をあけてみると昨夜の通夜に続いて大勢の方がぐずついた天気の下、足を運んで来られておりました。
殆ど全員が山岳会のお仲間ということで、良く人生に例えられたりしますが、幾多の山を一緒に登ってきた人同士の絆をまざまざと見た気がします。
その方々が是が非にもお願いします、とスピーカーで登山にまつわる歌を最後まで流し続けられたのです。
お題目はその中の一曲。
しめやかに、というには勇ましすぎる楽曲が殆どでしたが、そういえば、子供の頃連れて行ってもらった山で確かに歌っていたと、キャンプの記憶が甦ったりして、、
歌のイメージに埋め込まれた記憶って鮮明に残るということなのでしょう、山岳会の方が音楽を流し続けられた理由が解った気がしました。
私も一番印象に残ったその曲の歌詞を転載して故人を偲ぶことにします。

箱根八里

1.
箱根の山は、天下の嶮
函谷關(かんこくかん)も ものならず
萬丈の山、千仞(せんじん)の谷
前に聳(そび)え、後方(しりへ)にささふ
雲は山を巡り、霧は谷を閉ざす
昼猶闇(ひるなほくら)き杉の並木
羊腸の小徑は苔滑らか
一夫に当たるや、萬夫も開くなし
天下に旅する剛氣の武士(もののふ)
大刀腰に足駄がけ
八里の碞根(いはね)踏みならす、
かくこそありしか、往時の武士

2.
箱根の山は天下の岨
蜀の桟道數ならず
萬丈の山、千仞の谷
前に聳え、後方にささふ
雲は山を巡り、霧は谷を閉ざす
昼猶闇(ひるなほくら)き杉の並木
羊腸の小徑は、苔滑らか
一夫關にあたるや、萬夫も開くなし
山野に狩りする剛毅のますらを(益荒男)
猟銃肩に草鞋(わらぢ)がけ
八里の碞根踏み破る
かくこそあるなれ、当時のますらを

出典:Wikipedia
おっちゃん、あの世でも達者に万丈の山を踏み破って下さい。
安らかにお眠り下さい、
ありがとうございました。

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