リモートワークを始めて圧倒的に時間がなくなった件。

令和2年5月13日快晴

朝過密スケジュール。

水曜日は朝活の日。そして今日は朝から晩まで予定がぎっしり詰まった超忙しい1日でした。朝活はリモート開催になって、どこからでも参加できる利点を生かし、今朝は工事現場の現場事務所から参加しました。ミーティング終了後に鉄筋職人と打ち合わせをしてから少人数での開催となった自社主催のゴルフコンペのゴルフ場に移動、コロナ対策でスルーのラウンドを早々に終えた後は再び現場に帰り施工管理の業務に戻り、夕方、帰社した後は若衆とともに書道のお稽古に臨むと言う、なんとも過密なスケジュールをこなしました。

どこでもドアを手に入れた。

明日は、東京と福岡で職人起業塾の講座を同時に開催しますが、それももちろんオンラインです。私は神戸の事務所から両方の会場にリモート参加、そのスタート前に現場に足を運んで職人に指示を出したり、事務所でスタッフと打ち合わせをしたり、1日の時間でこれまでとは全く違う量のコミニケーションを取る予定になっています。毎日のようにzoomを使って人と対面をするようになり、時間と場所とコミニケーション言う仕事をする上で非常に重要な3つの概念が自分の中で随分と変わってきたことを感じています。明日にでも1部の地域を除いて緊急事態宣言が緩和されるとの報道がありましたが、全国の緊急事態宣言全てが解かれた後も、もう元の世界には戻れないかもしれません。

リモートワークで時間がなくなった。

時間と場所を選ばずにコミニケーションが取れる今の状態を冷静に振り返れば、圧倒的に効率が高まったと言えます。しかし、どこでもドアを手に入れたかのような、オンラインコミニケーションのおかげで時間に余裕ができたかというと、全くその逆で、1日の限られた時間の中でいくつもの役割をこなせる能力を身に付けたお陰で、一見無駄なようで、読書や執筆に集中できた移動時間が一切なくなり、余計に忙しくなったと感じています。コロナの影響で遠方へ出張にいけなくなった分、リモートワークに切り替えて時間ができるので、スタッフに任せきりになっていた社内の実務を引き受けると気軽に言って見たものの、実際やってみるとすきま時間を埋め尽くし、全く余白のない煩雑な毎日になってしまっています。

効率は人を幸せにしない。

20年ほど昔、スティーブンコヴィー博士の7つの習慣に「効率性ではなく効果性を重視すべし」と書いてあるのを読んでから、私は効率ではなく効果を上げる方法論についてずっと心に留め続けてきました。電動ノコギリを使うようになった大工がどんどん日当が下がっていったように、結束機を使うようになった鉄筋工の所得が増えなかったように、手紙からEメールに伝達方法が変わってコミニケーションが向上したわけでは無いように、アウトソーシング流行りで人材派遣会社がもてはやされて、ワーキングビープアと呼ばれる貧困層の人が増えたように、食器洗い洗浄機を導入しても飲食業界の利益率が高くならなかったように、インターネット予約システムが普及してホテルの利益率が下がったように、効率化は決して人を幸せにすることはありません。今回のリモートワークを毎日のように使うようになってそのことを自分自身の身をもって改めて感じた次第です。

元の世界には戻れない。

たぶん明日で特定地域以外の都道府県では緊急事態宣言は解除されるでしょうし、東京や大阪の新規感染者数の数を見ていると、日本全国全体で緊急事態宣言を収束させるのはそんなに遠くないだろうと思われます。しかし、緊急事態宣言が解除されたかといって新型コロナへの感染リスクはなくなったわけではなく、引き続き細心の注意を払い、今までと違う生活様式を取り入れつつ、経済活動を回復させていく流れになるのは当然です。もし、新型コロナに効果のある薬の認定が進み、ワクチンの開発がされたとしても、数年後にまた違う新型ウィルスが流行する可能性は依然としてあるわけで、世界中の人々に非対面、非接触が良しとされる価値観が根強く定着する中、全く今まで通りの生活様式に戻る事はできないのだと思います。

効率ではなく効果性。

私自身にしても、連日ズームを使い倒して、日本全国どこの人でもオンラインを通した対面コミニケーションを気軽にとれるようになり、全国各地に散らばった卒塾生たちのフォローアップを今まで以上にきめ細やかなネットワークを構築し、定期的なグループコーチングをスタートさせる準備を現在行っています。それを行うことで私が豊かになる事はありませんが、今まで場所と時間の制限で、したくてもできなかったフォローをできるようになるのは非常に嬉しいことです。留意すべきは、効率を高めることで効果性を置き去りにすること。それだけは無い様に、丁寧かつきめ細やかな運営体制を整えることで、それがクリアできればひょっとしたら非常に大きな成果を卒塾生のみなさんに提供できるようになるかもしれません。良きも悪しきも含め、アフターコロナの世界が少しずつ見えてきたような気がします。効率を上げて効果性を高める取り組み、チャレンジしたいと思います。


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