令和2年5月14日晴れ
どこでもドア。
今日は東京と福岡で第15期、第16期と職人起業塾の研修の同時開催日でした。もちろん、緊急事態発令中と言うことで、ズームを使ったオンライン講座となり、私は神戸の事務所から九州の講座を担当し、小田全宏先生が行ってくださっている東京講座も休憩時間のタイミングなどでちょろちょろとのぞかせてて貰いました。しかも、講座が始まる前の時間は進行中の新築現場に足を運んだりと、まるでどこでもドアを手に入れたかのような、神戸にいながら一瞬で関東や九州の塾生達と対面コミニケーションができるのは、少し不思議な感覚もありますが、とにかく便利な世の中になったものだと改めて感心してしまいました。
何のために?
今日の博多の職人起業塾では、マーケティング基礎講座の最後のカリキュラムで、「何のために?を考える」と題して、インサイドアウトの考え方をもとに、自分自身のあり方を見つめ直し、正すところから信頼をベースに置いた未来の売り上げ、利益を作る方法論をレクチャーし、塾生それぞれの立場や役割に置き換えて考えてもらう時間を持ちました。職人を始めとする現場実務者が、何のために働くのか、何のために現場に行くのか?と言う意図を明確にすることによって、現場で起こるあらゆる問題の根本的解決にアプローチすることができると言うのが私の持論で、マーケティング理論を学ぶ上で最も重要な部分だと考えています。
3人めの煉瓦職人の集団になれ。
わかりやすい例えでは、3人の煉瓦職人の有名な話があります。それは、3人の煉瓦職人が同じようにレンガを積んでいる所に通り掛かった旅人が「何をしてるんですか?」とそれぞれに質問したところ、ひとりめの職人は「見たらわかるだろ、レンガを積んでるんだ」と答え、2人の職人は「大きな壁を作ってるんだよ」と答え、3人めの煉瓦職人は「私はこの街の人たちが祈りを捧げ、幸せになる大聖堂を作っているんだよ」と答えたと言う話です。この3人のうち、どの職人と一緒に仕事がしたいか?と塾生たちに問うと、全員が3人めの煉瓦職人が良いといいます。では、君たちの周りの職人は全員が3人目の煉瓦職人と同じような思考をしているのか?と質すと、全員が言葉を濁してしまいます。
職人と作業員の違い。
「何のために?」を自分自身に問うてあぶり出されるのは目的です。目的と手段は明確に違うはずなのに、うっかりしていると、もしくは目的意識を持っていないと、全く違うはずのそれらをつい混同してしまいがちです。そして、目的意識を持っていない職人はただ言われた作業を黙々とこなすだけのただの作業員になり下がり、そんな人と一緒に仕事をしたいと思ってくれる人は世の中に皆無なのは誰もが認めるところではないでしょうか。マーケティング理論を理解して、稼げる職人になってもらうには自分たちが何のために働いているのか、3人めの煉瓦職人のように志を持って仕事に向き合ってもらうことが非常に重要です。
志を以って万事の源となす。
志の重要性を理解してもらうために、この講座ではいつも福沢諭吉先生の「学問のススメ」をひもといて、説明しています。そこに書かれてあるのは、額に汗して働いて自分の食い扶持を稼ぎ、家族を養い安楽に暮らす位の事は、鳥や獣、虫けらや魚でも行っていることであり、万物の霊長である人間なら、そんなことだけに満足せず、もっと大きな目的を持つべきだ、先祖から引き継いだこの世の中をもっと良いものにして次の世代に渡せるように意気込みと志を持てと我々を叱咤激励してくれています。私としては、世の職人全員に明確な目的意識を持ち、会社の理念とそれを照らし合わせて世のため人のためになるような働き方をしてもらいたいと思っていて、それこそがお客様との信頼関係を構築し未来の利益を作り上げる最も基本だと思うのです。塾生の皆さんには、高い志を掲げ、是非とも作業員から脱出して、大きな価値を創出する職人になってもらいたいと思います。
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