新ブランド誕生!多可町産ヒノキが安価で美しい理由。

令和2721日 晴れ

真夏日。

梅雨明けはもう少し先になるようですが、今朝は近所の伊川の河川敷で蝉の大合唱が起こるほど天気が回復し、今日の神戸の日中の気温は35度の真夏日。昼前から出向いた工事中の新築木造中学校の現場では、さぞや皆、本格的な暑さに苦しんでいるかと思いきや、断熱材も入り深い日差しのデザイン、支給したての空調服の効果もあって、日陰でキビキビと作業に勤しんでくれていました。とは言え、少し身体を動かせば途端に汗が噴き出す暑さに変わりはなく、熱中症に留意しながらマメな水分補給と休憩を取りながら安全第一で工事を進めてもらいたいと思います。

コロナをチャンスに。

新築中学校での定例会議を終えた後は芦屋に移動、知人の茶人からご紹介頂いて、新進気鋭のイタリアンレストランのオーナーシェフに店舗リニューアルのご要望をお伺いに行きました。コロナ禍で飲食関係の事業者は軒並み大変な打撃を受けて、非常に先行きの見通しが立たない思いをされていますが、本日伺った先のシェフはコロナによる変化を転機と捉え、怯え過ぎる事なく、未来へのビジョンと明確な戦略を持ってアグレッシブに攻める姿勢を持たれておられました。甚く感銘を受けたと共に私がお手伝いできる建築の側面から少しでもお役に立てる様に良い提案を絞り出したいと思います。

地元の木材利用の啓蒙活動。

夕方からは神戸に戻り、かなり久しぶりとなるひょうご木づかい王国学校の運営委員会を開催しました。私が代表を務めるこの団体は、元々、兵庫県の林務課が地元産の木材利用を一般市民に啓蒙しようと林野庁の補助事業で施設を作ったのが成り立ちで、その後、国の補助金頼りの運営資金が枯渇するなどの問題から存続の危機に落ち入り、なんとか残そうと、有志を募り、私たちが運営を引き継ぎました。クラウドファンディングでも全国の多くの方にご支援頂き、なんとか今も継続しており、実際に家を建てるエンドユーザーに直接接点のある工務店が中心となって、山と街を繋ぎ、地域に循環する経済の仕組みを作る事を目的として地道な活動を続けています。

嬉しいニュース。

この定例会もコロナの影響で今年は2月以来、開催出来ておらず、超久しぶりとなった今日の木づかい王国学校の会議でしたが、非常に有意義なそして嬉しい集まりになりました。それは、メンバーさんと対面で顔を見れたから、とかではなく、2年前から構想されていて、なかなか進まなかった、兵庫県産ヒノキのフローリングや羽目板等の材の商品化が漸く供給の生産体制が整い、流通の担い手も確定して使える様になったとの報告を貰えた事でした。多可町は木づかい王国学校発足当初から森林ツアーでお世話になったり、山遊びのイベントを一緒にさせて頂いたりととても懇意にさせてもらっており、生産者の顔が見える地元の材料をこれから家づくりをする人にご紹介出来るのは本当に嬉しいことです。

眠れる宝の山。

兵庫県は非常に山林資源に恵まれた地域です。瀬戸内と日本海に挟まれた中部の山々には(ほとんど杉ですが、)ヒノキも含めて針葉樹の植林が多くなされており、そのほとんどが伐採の時期を迎えるほどに成長しています。実は、兵庫県の森林資源だけでも、日本の新築木造住宅の全てを何十年も供給できるほどの木があるにも関わらず、価格の安い外国産材に押されて使われておらず、致し方なく花粉を撒き散らし続けているのが現実です。また、一度人間の手を入れた山は定期的に整備を行ってこそ価値が保たれます。全く手付かずのまま放置される様になると、そこに育つ木材自体の価値も下がってしまう、下草に光が届かなくなり、地すべりの原因になったりとロクなことはありません。そんな複合的な意味からも地域の木を使うのは非常に重要な事だと考えています。

地元の木を使うメリットがない。

今回、漸く実現に漕ぎ着けて仕入れができる様になった、多可町のヒノキから作るフローリング材は非常に美しく、しかもあり得ないほど廉価な価格で卸してもらえる事になりました。実は、兵庫県産の木材は木目が飛び抜けて美しい訳でも、耐久性が高い訳でもなく、吉野杉や飫肥杉といったブランド杉と見比べると非常に残念ですが、見劣りするのが実際のところです。大して良い物では無いのに、外材に比べると割高で、実際に家を建てるお客様からすると使うメリットを感じて貰いにくいのが実際のところでした。私たちは上述の様な地域の問題を含めてご理解を求めているのですが、心苦しい部分も無きにしも非ず。それでも目先の損得だけに囚われる事なく、地域材を使うと言って下さるお客様に恵まれているのは本当にありがたい事だと感謝しています。

圧倒的に美しい床材。

しかし、この度取り扱える様になった多可町ヒノキの仕上げ材は、そんな大した特徴も利点もない地元材とは全く違い、全国的に見ても十分通用する美しさとあり得ない低い価格で提供できる事になった訳で、これで胸を張ってお客様に地元の木をお勧めできると心底喜んでいます。そして、今回の商品化と私たちへの流通はひょうご木づかい王国学校の活動を続けてきたからこそで、長年、手弁当で地道な活動を続けてきた甲斐があったと、しみじみと感慨深く感じた次第です。極上の良い材がお値打ち価格で手に入るのには理由があります。それは、製材、製品化を担ってくれている多可町桧屋の太田社長は大工工務店も営んでおり、自分の会社で使う材を森林組合から卸して貰って製材、乾燥しているからです。最近は皆伐といって、山の一帯の木を全て伐採してしまうのが主流になっており、その中から、市場に流すのと、太田社長に卸すのを選別して良い材が地元で使われる仕組みが出来ているからに他なりません。

美しいヒノキが安価で手に入る理由。

買主から注文された訳では無い、皆伐で一山丸ごと伐採した中で、綺麗な木目が出そうな材を選別して製材すると、柱や梁といった構造材を取った後の挽き残しの材も当然綺麗な訳で、それらを集めると節の少ない綺麗な板が取れる様になるのは当然です。とはいえ、節の入った一等材と同じ工程で作られるので、全く無節の材を揃える訳ではなく、そこまで高価な金額にならないというのが、この度の多可町産の美しい桧が安価で供給される仕組みです。なので、もちろん大量生産は出来ませんし、供給先も絞られてしまいます。木づかい王国学校でずっと活動を共にしてきた太田社長が優先的に私たちに声をかけてくれて、価格設定の相談までしてもらえたのは本当に嬉しい限りで、心から感謝しています。今後、目の覚める様な美しいヒノキの床材で仕上げた木の香りのする住宅を多くのお客様にご提案していくのが楽しみでしょうがありません。多可町産ヒノキが少しでも気になった方はサンプルが事務所にございますので、お気軽にお立ち寄りください!


信頼され選ばれるリーダーのための
職人起業塾 マネジメント革命研修 〜経営の未来をつくるイノベーション〜

コロナ禍の下、大きく世界が変わってしまった今、生き残るには、マス・マーケットに広く浅くアプローチするセールススキルではなく、狭く、深く質の高い顧客との関係を築くマーケティング思考です。理論と想いを仕組みに転換し、社内に落とし込んで運用できる様にリーダー向けに少人数での研修を開催する事にしました。経営者、経営幹部、リーダー候補の方に一緒にご参加頂き、マーケティング思考のマネジメントを社内に根付かせて頂きたいと思います。
詳細はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/koza-2/management/


アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。

※定員に達したため、募集終了しました。8月も開催予定の先行予約はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact/

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これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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