苦渋の決断。#人生は選択で作られる。

令和2年8月1日 晴れ

超高速時代。

今週はモーニングセミナーへの登壇や、九州での研修の講師、ワークショップの開催、理事を務める団体の会合などもあり、連日、早朝から夜までびっしりと予定が詰まっていて、ゆっくりデスクに座る時間がほとんどありませんでした、漸く日常生活に戻ってきたなー、と言う感じで、テレビの情報番組はおろかネットニュースさえロクに見る時間を持てずにやるべきことを粛々と行っていると、世間様の動向にあっという間に疎くなってしまう様で、知らないうちに梅雨明け宣言が出されていたし、東京では1日の新規感染者が400人を超え、爆発的な増加、第二波の到来に日本中が震え上がっていたようです。世の中が移り変わるスピードは圧倒的に速くなっているのですねー。

一週間で浦島太郎かよ。

実は、私が代表を務める株式会社四方継では、来週、コロナの影響で延び延びになっていた協力業者会の総会を開催する予定をしておりました。もちろん、コロナが収束の兆しが見えた緊急事態宣言が解除になったタイミングで企画したわけですが、ここにきて新規感染者数が大幅に増えたのを敏感に察知した人たちから、参加の辞退が相次ぎ、社員からも懇親会に出たくないとか、会議もリモートで参加してもいいですか、などの意見が続出。私としては、別に世間から距離をとって田舎に引っ込んでいたわけでもないし、意識して情報をシャットアウトしていたわけでもなく、ただ一週間ほど忙しかっただけですが、積極的に外部からの(私にとって大して重要でない)情報に目を向けなかっただけで、こんなにも世間との意識差が大きくなるのかと正直驚きました。

センシティブなスパイラル。

私にしてみれば、東京で400人越えの新規感染者が出たところで、人口比率からすれば大した事ないし、以前からPCR検査を思うように受けれないと言っていた時点で潜在的な感染者数はもっと多くいると言うのは自明の理だと思っていました。ここにきて大騒ぎするほどのことでは無いように思いますが、連日あれだけメディアが大騒ぎしたら、自治体の首長は反応せずにはいられないでしょうし、重症化数も死者数も増加していないし大したことない、と口に出せば、人の命を何だと思っているのだ!ととめどない批判でネット上がバズり、それをTVが誇張拡散して袋叩きにあう構図は、負のスパイラルの様に大げさなセンシティブな世界に誰もを引きずり込んでいる様に思えてなりません。大騒ぎになればなるほど、儲かると勘違いしているメディアの薄っぺらい慣習に振り回されるのにそろそろ危機感を持つべきではないか、なんて思います。

センシティブ 大辞林 第三版の解説

( 形動 )

① 感じやすいさま。鋭敏。 「 -な感性」
② 微妙なさま。取り扱いに注意を要するさま。 

苦渋の決断

今回の業者総会を中止するのは、正直言って苦渋の決断でした。私としては、株式会社四方継の理念の実現に向けて、今一度、私達の在り方を伝え、取引先、協力業者の方々への貢献をコミットメントしたい、そんな場を持つのが目的でした。コロナの感染者、保菌者は現在発表されている数よりもそもそももっと多いと思っているし、検査数と共に増える新規感染者数の増加で経済を止めてしまうと本当に取り返しがつかない位の深刻な打撃を被ってしまうと思っていて、感染しないように細心の注意は払いながらも、事業計画は粛々と遂行するべきだと思っていますし、コロナ前と同じように、とはいきませんが、新しい環境下で出来る限りの取り組みを進めようとしています。しかし、50人以上もの人を集めて会合を開くとなれば、私の意志、価値観を押し付けるわけにはいかないのも実際で、嫌がる人を無理矢理参加させたところで何の価値もなくなると思っています。この数日、社内外から会合、懇親会ともに参加を辞退したいと言う声が続々と上がり、兵庫県でも感染警戒期から拡大期に移行して、大人数の会合を控えるようにと井戸知事が声明を出された時点でやっぱり中止せざるをえないと判断した次第です。

未来なき、理想なき世界に誰が夢を抱くのか

人生は選択によって作られている。とは良く耳にする言葉ですし、生きていく上での基本原則の一つだと思っています。今の自分は10年前の選択の結果ですし、10年後は今の選択によって作られるのは間違いないと思うのです。ただ、凄いスピードでめまぐるしく変化する現代にあって、常に10年後を意識して判断を下し続けるのは至難の業、つい、目先や直近を見て、どうあるべきか?ではなく、どうするべきかを考えてしまうのは私を含め、誰しもだと思います。しかし、理想も未来への希望もない世界では誰もが夢を描く事さえ無くなってしまいます。緊急で重要な事に注力するのは大事ですが、あくまでも重要度で判断すべきなのは自明の理、苦悩を重ねながらも、緊急性の高い課題と重要度が重い取り組みの両方に力を配分するべきだと思うのです。

極端な思考はろくなことにならない。

日常生活にあまりにも暗い影を落とし始めたコロナ禍は、やもすれば全てをマイナスの思考、動かない、しないと言う判断に人々を引き込んでいこうとします。しかし、脊髄反射型の極端な選択は後々ろくなことにならない事は想像に難くなく、このまま感染者が増え続けたからといって全てを止めて良いわけはありません。中庸の道は神の選択と言われる位に難しいとされますが、感染者増大による医療崩壊と、萎縮しすぎる反動の経済崩壊のどちらでもないバランスのとれた選択をわれわれは日々1つずつ丁寧にしていくべきではないのかなんて思うのです。とは言え、世の中の事象はそれを観る人のパラダイムによって全く異なって見えるもの。決して押し付けではなく、価値観やパラダイムに共感してもらえるように言葉だけではなく行動で見せ続けなければならないのかもしれません。勇気を持って、勇気を与えられる仕事をしていきたいと心から思います。


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