美しい滝川女史が語った『お・も・て・な・し』という日本の伝統的な価値観を説明したプレゼンテーションが非常に大きな効果があったと個人的には思いましたが、安倍総理が保証しますと言い切った、福島原発事故の放射線漏れ解決についての『安心安全』に対する強い言葉が決定打だったような気がします。
奇しくも、昨日のTOTOショールームで行われていた『秋のお楽しみ祭』の中のコーナーで、唯一硬めのコンテンツだった、『世界の食糧事情と食の安心安全について』と言うセミナーの中で講師の大西さんもその安心と安全について語ってくださっていました。
『安心安全』というのは4文字熟語ではなく、
安心と安全それぞれ違う言葉を重ねたものだと大西さんは言われました。
安心とは気持ちの問題であり、その人やモノ、システムなどが信頼に値するかどうかと言うことであり、
安全とは論理的な基準で計測できて、品質を担保出来るものという定義をされました。
日本の若手農家の代表として招かれた韓国から帰って来てそのまま駆けつけて下さった大西氏、
食物、特に野菜や穀物についてのお話は非常に興味深く、面白いお話であり、近い将来の日本の食の問題を改めて考える機会となりました。
大西さん、非常にお忙しい中、ご講演頂きましてありがとうございました!
てか、いつもスミマセン、、
ちなみに、先進的な取り組みを次々と打ち出されている新進気鋭の若手農家、大西氏が運営されているのはこちら、
http://www.facebook.com/calfarmkobe
そんな観点から見直してみるとIOC総会での安倍総理のプレゼンテーションの安心安全と言う言葉は多分に安心側に寄っており、安全と断言できる数値的な根拠はあまり示されてなかったように思いました。
「大丈夫です私が保証します。」
と国のトップである内閣総理大臣が胸を張って言う事に対してとにかく信頼してください、と言ってる様に私には聞こえました。
この国のトップの科学者が頭を抱えて悩んでいる汚染水問題を国際的な公の場で扱うにはあまりにも楽観的な見方ではなかったのかと感じた次第です。
2020年までのたった7年間で、『福島は安全』と言えるところまで復旧が進むことを祈るばかりです。
私たちも住宅の供給をする上での最優先事項は『安心と安全』です。
『安心』は作り手が見えることによって、また工程のひとつひとつを公開することにより信頼をいただくようにしています。
工事を終えてからのアフターメンテナンスの体制もしっかりと整えて、実際のその活動も見えるようなシクミにしています。また、そうすることで施行に対する責任の取り方も明確にすることによって、工事を依頼しても大丈夫ではないか、と安心して頂けるようにしています。
『安全』は(木造住宅では法で緩和されており、省略されがちな)躯体の構造計算を行って強度の数値化をしています。
また、機密性、断熱性も現場計測や熱損失計算等を使った数値化によってどれぐらいの性能かということを見ていただけるようにしています。
その中でもいちばんわかりやすいのは超低周波の電磁波の計測を行うことによって安全基準を守られているかを現場で直接目で見て頂けるようにしていることでしょうか。
やっぱり、安心と安全は別々に作り上げ、示していかなければならないと思うのです。
なんとなく『安心安全』と言うようなあやふやなものではなくそれぞれしっかりと論理な根拠を持ってご納得いただけるような家づくりをこれからも進めていきたいと思います。
ま、今回のオリンピックの招致については国が取り組むべき優先順位など、さまざまな意見がありましたが、正式に東京での開催が決まったということでそれはそれで前向きに取り組んで見るべきだと思います。
そして、外国の方が安心して日本に来られるようにしっかりと安全をデーターで示し、担保してもらいたいと思います。
すみれ建築工房 ミッションステートメント
創業時から変わらない私達の“想い”
それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。