10月初めての大安。
誠にお日柄も良く、ということで朝は建て替えの現場の着工に立ち会いに向かいました。
この2ヶ月ほど、毎週のように打ち合わせを重ねて頂いてきた第二の人生を楽しむ為の家づくりがとうとうスタートします。
私たちの仕事はお客様の人生のステージが変わるタイミングでお声掛けを頂くことが多いのですが、この現場のようにはっきりとした転換期というのはそんなに多くはなく、お施主様のこれからの人生が素晴らしいモノになるかどうか、という重大な責任を担うことに改めて気を引き締める思いです。
H様、スタッフ共々、誠心誠意の施工でご納得頂ける家を完成させたいと思います、引き続き宜しくお願い致します。
今日は昼から大阪へ、NPO法人新住協という高気密、 高断熱住宅の設計と施工を研究するマニアックな研修会です。
今回はメーカーの方にスピーカーとしてお越しいただいて、サッシと換気システムについての講習をしていたきました。
サッシメーカーさんはマニアックな団体なのでありきたりの資料じゃ納得しないと思われたのか、社外秘の資料をたくさん持参して頂き、カタログには表記されていない気密性能の性能試験データーまで公開して頂きました。
とても興味深い資料なのでppt資料の写真をアップしたいところですが、さすがに社内だけにとどめておくようにします。(笑)
換気システムのメーカーさんも熱交換システムについてのイロハを丁寧にご説明頂きました。
だいたい分かっていたつもりだった換気機器ですが、再度細かな性能や消費電力のシュミレーションをご説明頂いてすっかり腹に落ちた感じで理解出来ました。
研修会を終えて懇親会に行く途中、師匠のS社長も、第1種換気のことは全て分かった!
と、今更ながら嬉しそうに言ってました。
ちなみに、今日の勉強会で私が出した結論は、神戸の様な温暖な地域で海が近くにあることを生かして自然の通風を計画した家を建てるならば、換気システムは第3種で十分。
ただ、花粉、黄砂、PM2.5など、毎年増え続けている空気の汚れについては留意する必要がある、ということでした。
喘息アレルギー疾患の発症率はこの通りの右肩上がりなことを考えると、無視は出来ない現実もありますが、窓を締め切ってエアコンかけっぱなし、機械で空気を常に入れ替える無菌室の様な家に住むのもやっぱりどうかと思うのです。
家は最も身近な環境である以上、環境の問題と密接に絡み合っていることを再認識することとなりました。
ま、この喘息の発症率の原因が全て住宅環境の変化に起因しているとは思いませんが、なんとか子供達の疾患の爆発的な増加を食い止めることを私たちも考えねばならないと思います。
私たちに出来ることは、先ずは地元の山の整備から、地域の材木を消費して地元林業の活性化に務めるところからでしょうか。。。
小さすぎると言われてもしょうがない程の、些細な取り組みばかりではありますが、コツコツ進めて行きたいと思います。
すみれ建築工房 ミッションステートメント
創業時から変わらない私達の“想い”
それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。