コロナによる変態 現場人材育成×マーケティング×マネジメントのワンストップコミュニティー

令和2年10月29日晴れ時々曇り

 安西監督の名言。

昨夜は毎月隔週行なっている書道のお稽古日でした、いくら集中して筆を走らせても全く思うように運べなくて、稽古終了時間の9時を過ぎても一人黙々と居残り稽古をしてしまいました。地道な努力は裏切らないとよく言われますが、書道や茶道など、感覚や感性を磨く習い事はただ単に習慣を継続だけ、時間を費やせばどこまでも上達するわけでなく、お稽古の度に道を極めることの難しさ、厳しい現実を突きつけられているような気がします。それでも、諦めた時がゲームオーバーとの安西監督の名言通り、諦めずに続けることでいつかブレイクポイントがやってくることを信じて地道に続けていきたいと思います。

 コロナ下での業態変態。

今日は、昼から三宮のweworkのミーティングルームで一般社団法人職人起業塾の新しくなったサービスの説明会をオンライン併用で行いました。当社団法人では発足当初から職人や現場監督、施工管理まで行う営業マン等に向けて建築現場実務者向けの研修事業を行ってきましたが、今年はコロナの影響ですべての研修事業を無期延期にし、一切の集合型研修の開催を行いませんでした。その代わりに、少人数での人事制度改革、キャリアプラン構築のワークショップを精力的に繰り返してきたのですが、これがなかなかご好評をいただいて、コロナ下の県外への移動が自粛される中でも、他府県からも多くの経営者が参加されました。上半期だけで7回開催して、70社位の多くの方にご参加いただきました。

職人育成を支える社内整備

このワークショップを行うようになったきっかけは、これまでの研修を行う中で、半年間の職人起業塾の研修を終えて、やる気に満ち溢れ、社に戻っていった卒塾生たちの複数人に離職して建築業界から離れていった若者がいることに端を発しています。研修で学んだことを実務に落とし込み、顧客満足や現場の施工精度を高めたり、資格取得に取り組んだりとモチベーションを上げて熱心に働いても、それを評価してくれる仕組みなかったり、一生懸命働いたその先にどんなステージが待っているのかイメージできなかったりと、キャリアプランを提示されていないまま働いても、ゴールの見えないトンネルを闇雲に走る様に徐々にやる気も萎えてしまいます。卒塾生が離職したと耳にする度に職人等の現場実務者育成には、まず人事制度の整備が必要だと痛感してきた次第です。

 人事制度は運用が命。

人事制度改革、キャリアアップ構築のワークショップを繰り返す中で、社内整備に取り組まれる企業が多く出てきて、制度設計だけではなくその運用までを私たちをサポートすることによって、従業員向けの研修や教育がようやく実効性を発揮するようになると痛く実感しました。また、その制度改革を進められた会社向けに、リーダー層と経営者が一緒になって、社内における必要な業務内容とそのマネジメント全体をつまびらかに見直し、足元で必要な事と、未来に対して行うべきことの両方を計画するマーケティングとブランディング、そしてそれを実行に移すマネジメント革命のワークショップを現在開催しています。自社が目指す理想のビジネスモデルを作り上げるために、短期、中長期の両面から事業計画とそれを達成するための役割分担を明らかにするワークショップで、これが明確になると人事制度の等級制度のマネジメント層の役割と責任とリンクして、人事制度の運用が一気に進み始めます。現在の職人起業塾はそこまで踏み込んだサポートを行なっています。

コロナによる変態

一般社団法人職人起業塾は、そもそも株式会社四方継(元すみれ建築工房)の社員向けに独立支援(経営者としての基礎知識)の勉強会としてスタートした研修を広く公開するのをきっかけに立ち上がった団体です。この度のコロナにより集合研修ができなくなり、業務形態を変態しなければならなくなったことをきっかけに、ただ単に従業員のスキルアップの研修事業から、職人育成をする会社の仕組み作りや運用全体のサポートを行う団体へと生まれ変わりました。これからの建築業界は、人口減や空き家の増大などによって、確実にマーケットが縮小し、需要は減っていきます。当然、競争も激しくなり生き残りをかけた戦いの幕が切って落とされるわけですが、それにも増して喫緊かつ深刻な問題が今後の職人不足です。建築業はいくら受注集めたところで、工事ができなければ全く売り上げが作れない業態である事を考えれば、今すぐに手を打って、3年後〜5年後の成果が現れる人材育成に出来るだけ早く取り組み必要があります。その部分をトータルでサポートする体制を整えた形です。

 

人材育成×マーケティング×最新情報のコミュニティー

事業を持続発展させるために必要な要素に、「ヒト、モノ、カネ、情報」と言われますが、私達はヒト=職人の採用と育成、カネ=現場でのマーケティングとブランディング、情報=JBNや新住協、UXデザインなどの団体で収集した建築や設計にまつわる最新情報だけでなく、厚労省や経産省の助成金の申請や運用のノウハウ提供と、ワンストップで職人育成を行える環境整備、状態管理のサポートをする団体へと今回のコロナ騒動をきっかけに進化を遂げることができました。今までよりも、より本質的な事業へと変態したと自負しておりますし、今年度の水面下での活動では大きな手応えを感じました。来年からは、今年取りやめていた集合型の研修事業も人数を制限して再開することが決定しましたし、同時進行で関西だけでなく、九州でも人事制度の構築、キャリアプランの運用を進めていく取り組みを進めます。単に研修に従業員を参加させるだけではなく、未来に向けて職人を育てる仕組み自体を吸収できるコミュニティーに参加できると認識頂いて、共に活動いただく経営者を広く募集しています。現在、神戸と博多での受講生募集しておりますが、博多の残席はもう数席になっています。職人不足への解決を真剣に望まれる方は以下のオフィシャルサイトに早めのお問い合わせをお勧めします。(笑)


職人の地位向上がミッション「一般社団法人職人起業塾」のオフィシャルサイト

職人育成、現場マネジメント改革に関する研修、イベント等の情報が集約されています。

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