令和2年11月14日快晴
コロナ慣れ?
昨日は筑後での若手大工育成プロジェクトの講師を終えた後、博多に立ち寄り西新にあるクライアントのお店にメンテナンスの打ち合わせに立ち寄りました。コロナの影響で飲食店はどこも苦戦しているとの印象だったのですが、行ってみるとまさかの満員御礼。焼き台の上にびっしりと焼き鳥が並べられ、大将は額に汗をかきながら黙々と鶏を焼いており、話をするどころではない状態でした。繁盛していて何よりです。と、とりあえず声をかけ、落ち着くまで私もカウンターに座ってビールを飲むことにしたのですが、次々と追加オーダーが入りなかなか大将の手が空きません。このままでは最終の新幹線に乗り遅れると若干焦りましたが、あわやのところで何とか打ち合わせを終えて無事に帰神することができました。11月に入り北海道を始めとしてコロナ第3波の襲来がささやかれておりますが、意外と皆さんコロナとの共生する暮らしに慣れてきたのかもしれません。
観光業応援イベント!
今朝は朝早くから紡ぎ手(社員大工)スタッフとのコーチングを行い、その後そそくさと事務所を飛び出して、コロナの影響で壊滅的な打撃を受けた観光業の方への応援イベントとして企画された近江八幡へのバスツアーに参加しました。ツアーを取り仕切っておられた旅行代理店さんは、私もコロナ騒動が勃発する前までは、毎月の出張で大変お世話になっていた方で、少しでもお力になれればと思いこの度のツアーに参加しました。今時、旅行や出張の予約は誰でもインターネットで簡単にできる時代になりましたが、情報が溢れすぎており、何がいいのか判断を下すまでに随分と時間がかかるようになってしまいました。そんな中、信頼のおける旅行代理店さんの存在は非常に貴重で、行く先と日程を丸投げするだけで確かな旅(出張)を手配してくれます。GOTOキャンペーンもまだ継続されるみたいですし、これを機に観光業界の皆様のご商売が上向きになってくれることを願うばかりです。
近江商人の街
今回、ひょんなご縁で久しぶりに近江八幡の街を散策する機会に恵まれて、建築家ヴォーリズの足跡を辿りながら改めて感じたのは近江商人と言うブランドを街の人達がとても大切にしている事と、きっとその基盤があってのことだと思いますが、街全体がとても豊かに見えました。世界に誇る日本的経営の代表格と言われる三方良しの本家本元は、そこに住まい商いを営まれる人たちが皆、売り手よし、買い手よし、世間よしになるような思考を持っておられ、おのずと良いコミュニティーが出来上がり、商いも活発になって、経済的にも良い街になり、そこに住まう人たちも豊かな暮らしを営まれているのではないかとの仮説を立ててしまうほど、非常に良い気に溢れた街並みでした。
四方良しの世界
私たちは昨年、リブランディングを行う過程で、授業の目的をもう一度見直し、スタッフとのディスカッションやヒアリングを繰り返しました。その結果、信頼できるクライアントと価値の高い良い仕事がしたいと言うスタッフの共通した想いを抽出し、信頼の輪を広げる事でそれを実現したいと事業理念として定め直したのが、「ひと、まち、暮らし、文化を繋ぎ四方良しの世界を作る」の一文でした。その理念に従って常に思考をめぐらし、全ての判断をできるように、社名も株式会社四方継と変更した次第です。近江八幡は長い歴史を積み重ねた上で、豊かな街とコミュニティーが形成されていったと思いますが、私たちも身近にご縁があった方から、四方良しの考えをもとに商売をしている旨の理解を得られるように地道な努力を積み重ねることで、いつか地域に良いコミュニティー、良い街が出来上がるのに寄与できるのではないかと思っています。久々に訪れた近江八幡の街で、とても良い刺激とともに我々が目指す世界に対して力強く背中を押していただいたような気がしました。近江八幡を見習って四方良しの世界を少しずつではありますが確実に作り上げていきたいと思います。本日は、素晴らしいご縁をありがとうございました。
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