今日の神戸は曇天。
ですが、それはそれで落ち着いた感じで朝のスタートを切る事が出来ました。
日が射さなくてもすっかり暖かくなって、もう寒の戻りもないやろ、と一安心。
出掛けるのもすっかり自転車が多くなり、伊川の河川敷で見る命の息吹に新しい季節の到来を喜んでいます。
昨日は珍しく一日中車で走り廻りました。
現場やお客様先を合計6件訪問する予定で、さすがに電車&徒歩では廻り切れないとの判断です。
しかも、その大半は、謝罪です。(涙)
工期、納期の遅れ、しかも再調整した予定も確定し切れないという、なんとも歯切れの悪い説明になってしまった先もあり、なかなか厳しい一日となりました。
さすがに皆様には苦言を呈されましたが、それでも、業界全体的な事情もあり一定のご理解を頂く事が出来たようで、出来る限りの範囲で精一杯する様に、と、逆に励まされるようなコトも、、
私たちは理解ある顧客に見守られながら、顧客に生かされているという事を改めて身に沁みて感じた次第です。
これだけ納期、工程が狂ってしまう原因は、直接、間接に関わらず、この度の消費増税の煽りが大きな要因となっているのは間違い有りません。
ある大手住宅設備メーカーは少し前までこの四半期は史上最高益を出す見込み、というような事を言っておりました。
しかし、あまりの受注の多さにシステムが生産管理をまかない切れず、結局出荷も生産もラインが破綻、受注した納期を全て白紙撤回、半年先の納期と言ってみたり、さらに現在受注の受け付けさえ控えてしまうメーカーも出ています。
大雪による天災も重なったとしてもあまりにも異常すぎる事態に業界全体が陥っている感があります。
それでも、外部から見ると、建築業界は活況でいいですね、という風に見えることも少なくない様で(先の事はさておいて、)とりあえず今儲かるからいいじゃないですか、という事も言われたりします。
しかし、このように顧客に迷惑をおかけしながら、売り上げを増加させる事にはなんの意味もないと思ってしまいます。
そんなことを考えながら、自社のモデルをもう一度しっかり整理してみました。
私たちは、モノづくりの会社で、強みは、誠実に、真摯に現場で顧客の思い描く空間を実現し、その後の生活を安心して過ごしてもらう事です。
その為に、顧客がどの様なモノを作りたいか?を探り出す為に女性設計者、プランナーと一緒になって想いをイメージに、イメージを設計図に、設計図を実際の建物に昇華させて行きます。
その根底を支えるのは、同じ様に顧客の方を向くスタッフがヒアリングから施工、アフターメンテナンスまで一貫して携わることで、その為に設計から施工、メンテナンスまで全て自社の社員によって行なっています。
その一貫性を守る事で顧客からの信頼を得て、次の仕事につなげて行く。
営業会社でも、広告会社でもないモノづくりの会社である私たちが永続的に事業を継続して行けるのはこの本分を守る事しかないと思っています。
社員大工がつきっきりで工事を行なうということは当然、施工出来る量はたかが知れていて、売り上げの増加を目指すことは社員を育てる事が大前提となります。
爆発的に売り上げ規模を伸ばす事とは完全に相反するのがそもそも私たちのやってきた事なのです。
たとえ一時的に大きな売り上げを手に入れても、信頼を失うと私たちに先は無い、と良く分かっていたから。
創業から今まで何度も繰り返してきた事ではありますが、今こそもう一度初心に戻って、ひとり一人の顧客からの信頼をしっかりと得られる様に、全社を挙げて取り組む時だと改めて思います。
お時間を頂いてしまっている皆様、少人数の事業所なりに精一杯の努力を致しますので、ご理解の程を宜しくお願い致します。
申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
すみれ建築工房の目指すサイクル
創業時から変わらない私達の“想い”
建築のプロとして周りの人々にすこしでも笑顔になってもらいたい。
建築の仕事を通して健康や安全をお渡ししたい。
そ