気がつけば3月ももう終盤。
神戸でもやっと春が本格化です。
先週週末の3連休は消費税前の駆け込みということでたくさんの人が買い物に出かけられたようで、すみれの近くにあるコストコでは今まで見たことないような長蛇の列ができてました。
年度末もすぐそこに迫り、何となくざわざわと忙しい感じです。
何かに追いかけられているような、焦る気持ちを抱えながらも昨日の午前中は何とか時間を確保して、いつものようにランニングに汗を流しました。
朝は少しひんやりしていましたが、走り出すと日差しは暖かくて走るには多分1年で1番いい季節になったんだなと肌で感じられました。
お題目はそんなご機嫌で走っていた、いつもの国宝太山寺への道すがら見かけたこれ、
猿田彦を祀っている祠の鳥居が古くなっていたようで、新たにされておりました。
なんと!鳥居の柱が塩ビのパイプで作られています!
「分かるんだけどな~、」
というのが私の感想です。(苦笑)
木材は直接土に触れると非常に良くありません。
水分を吸い上げて腐朽菌が付きやすくなるし、シロアリによる被害も非常に起こりやすくなります。
鳥居を新しくリニューアルするにあたり何とか良い方法はないかとあれこれ考えられた末に「いいこと思いついた」と
あまりコストをかけずに老朽化対策ができる方法を考えられたのではないでしょうか。
予算のこともあったのかもしれません。
確かにきれいに朱色に塗りつぶして仕上げてしまうと素材が塩ビのパイプだとは誰にもわからないし、思いのほかきれいな仕上がりになるかもしれません。
し、しかし、、
この斬新な方法で得られるものは手間と費用の省略可であり、それ以外は何もないと思うのです。
小さな祠といえどもそれを祀った人の想いや、そもそもそこに神様を祭ってている意味を考えると、何か本末転倒な事をしているような気がします。
しかし、手間と費用を惜しむのならばいっそ祠など撤去しちゃえばいい、というような簡単な話でもないと思います。
「分かるんだけどなぁ~」
と言う微妙なニュアンスはその辺の難しい判断結果なのがなんとなくわかるからです。
ある経営者の言葉に、「割り切りは魂が弱いものがするものだ」というものがありました。
苦渋の選択、苦肉の策を選択するという事は日常の中で往往にしてありますが、しょうがない、と簡単に割り切ってしまう事は謹みたいと思いました。
自らを振り返ってみると、エイッヤアッと割り切った時に限って失敗しているような気がします。
魂を鍛えること。
日ごろから心したいと思った出来事でした。
すみれ建築工房の目指すサイクル
創業時から変わらない私達の“想い”
建築のプロとして周りの人々にすこしでも笑顔になってもらいたい。
建築の仕事を通して健康や安全をお渡ししたい。
そして、地域社会に必要とされる企業となりたい。
若干、気恥ずかしいですが、ちなみに記事はこんなのでした。