すみれの社屋の前に一本の木が植えてあります。
いわゆるシンボルツリーと言うやつで社屋の建設が竣工した際に記念に植えました。
シマトネリコと言う常緑樹。
きれいな緑の葉っぱが年中ついていて、今のからの新緑の季節はピカピカの緑が映えてとてもいい雰囲気を醸してくれて、個人的にはかなり気に入っています。
お客様先でも庭先に植える木は何がいいと聞かれると、(お家の雰囲気にもよりますが)よくお勧めします。
毎年でがありませんが小さな綿菓子のような花がたくさん咲き、その後羽がついた種子を飛ばします。
初めて花がさいたのは植樹をしてから5年ほど経ってからだったと思います。
その当時は花が咲くことを知らなかっただけに、もの珍しくて嬉しかったのですが、ここ最近はその種子の掃除に頭を悩ましています。(苦笑)
まぁそれもご愛嬌。木と一緒に住むという事はそういう事なのだと最近は思うようにしています。(笑い¥)
今日の昼、仲良くしてもらっている造園屋さんの藤井プロに呼ばれてエクステリアの現地調査に行きました。
そのお宅の庭に植えてあったシマトネリコの葉っぱが少し寂しいのか気になって、プロである藤井さんに聞いてみました。
聞くところによると、六甲山の麓の高台にあるその場所は街中よりはずいぶん寒いらしくもともと南国生まれの樹木は厳しい環境に耐えるために自らを落とすらしいのです。
熱の放出を抑える省エネ化、とのこと。
建築設計と同じですが、省エネってカタチで出来ることがたくさん有るのだと、そしてそれは自然の生き物が生まれながらに持っている遺伝子の中にも組み込まれているのだと、感心してしまいました。
すみれのそれとは全然違う木の様に見える程、葉を落としたシマトネリコを見て、自然の適応力と合理性を改めて見せつけられた気がします。
それでも年月と共に根を張り、幹をを伸ばし枝を貼っていくというその姿はすべてのものが持つ生命力の強さを感じさせられました。
適応するものだけが生き残る。
ダーウィンが進化論の中で説いておりましたが、私たちもその強さを身につけたいと思います。