空梅雨?
と思えるような、いい天気が続く神戸ですが、関東では1時間あたり観測史上最高の降雨量を記録したとかで、激しい雷雨に見舞われていた様です。
梅雨と言うよりも亜熱帯的な雨の降り方にやっぱり気候変動を心配してしまいますが、大丈夫なのでしょうか?
地球寒冷化を唱えられる学者の先生のいわれることももっともだと思うし、悩めるところです。
とにかく、春夏秋冬の季節の移ろいがあるのが日本人の生活を支え、感性を育んでいると思っているのでどちらにしても心配ですね、、
昨日は、日本的情緒がたっぷり残るちょい田舎の丹波までお勉強に行ってきました。
自家製野菜と丹波でとれる食材を中心にした料理と、ツリーハウス、山遊び、田植えなどの農業体験のイベントを精力的に企画、運営されているライフタイル提案型レストランの三心五観さんへ、
ひょんなご縁で仲良くさせて頂いています、HPはこちら→http://www.3shin5kan.com
関東一円で自然農法による農業とそこで収穫した食材を使ったレストランを展開されている『ナチュラルハーモニー』の河名社長のお話を聞く、『密談会』と銘打たれた小規模の講演会でした。
建築とは文字通り畑違いですが、自律循環型の社会を目指し、その同じサイクルのビジネスモデルの構築を目指す私たちにとっては非常にリンクする部分があり、農業にかかわることで、頭の中で考えている事を身体で感じ、またそのサイクルで生み出されたものを実際に自分の身体に取り入る事が出来る、文字通り体感する事が出来ると思っています。
河名社長の講演はいつも非常に刺激的で学びに溢れています。
4年程前に電磁波測定士協会の総会で、河名社長の話を聞いて衝撃を受けて今年からすみれでも会社を上げて農業に取り組む事になったくらいですからそのインパクトはハンパないというか、大きな影響を受けてしまっております。
(ちなみに、河名社長も電磁波測定士の資格をお持ちです。笑)
人間の都合ではなく、自然に寄り添って、自然の発する声を聞きながら作物を育てるのが自然農法であり、何もせずにほったらかしにする事ではない。という話は農業だけに留まらず、全ての原理原則に通じる入り口の様に感じました。
今回も、多くの示唆を頂きましたが、その中で一番印象に残った事だけここに書き留めておきたいと思います。
何しろ、『密談会』なので、あまり書くと主催者の三心五観の藤本さんに怒られるので、、(笑)
ここから備忘録です。
自然栽培について
人間の価値観を変える為に登場した。
人間の価値観、損得を満たす為の方法論ではなくプラスはあればマイナスがある、作用があれば反作用、陰と陽、表と裏は一体、利益が有れば損が有るという絶対真理をベースに物事を見る為に自然農法が有る。
神とは特定の宗教であがめる偶像だけではなく、サムシンググレートと呼ばれるような大自然を司るものであり、自然を尊重し知る事で神を理解する事が出来る。
古代の日本では神=火水とも書く。
自然農法とは人口の場に自然の摂理を落とし込む事であり、そのサイクルを手伝う為に農法がある。
自然の植物は自生する。
肥料も農薬も必要なく、花をつけ、実を成らす。
それが自然の生命力であり、自然農法とは、そのエネルギーをダイレクトに身体に取り込む事が出来る方法論である。
陰極めれば陽と成る。
自然に寄り添って糧を得るには、自分が何を植えたいのかでは無く、この土は何を植えられるべきなのかを考える。
人間と同じ様に自然界も存在する虫、雑草、細菌は決して敵ではなく元々自然界に存在し得ないはずの『汚れ』を掃除しに来てくれている、人間でいうと病気も同じ役割と言えるかもしれない。
虫が浄化しようと食するものを無理やり薬で止めて人間が横取りする事で食物と同時に浄化しなければならない負のサイクルも取り込むことになる。
そもそも存在しえなかったものを排除するのが自然の自浄力であり、人間の免疫力もその一部である。
自然との調和、共生を目指すには、自然の現象に対して封じ込まない、たたかわないことが必要であり、害虫の被害、細菌の繁殖、雑草等々、あらゆる現象はプロセスか結果か分からない。それが自然の浄化の法則でその先に自然の姿の土や作物が出来る可能性を秘めている。
化石エネルギーの枯渇、欧米型資本主義経済の疲弊、爆発する人口と食料問題、現代社会は大きな転換期に差しかかっており、今までの価値観を大きく変えなければ解決し得ない問題に溢れている。
地球は有限であり、際限のない成長は絶対にあり得ない以上、自然の法則に沿って循環する社会へのシフトが求められている。
効率ではなく本質を追うライフスタイルにシフト出来るか?
対処療法ではなく根源療法にシフト出来るか?
善玉菌のサイクルか腐敗型のサイクルか、
自然観法則論。
知識に頼るのではなく、自分の内なる声、五観で判断出来るくらいに自分の心と身体をを浄化する事。
頭で考えるのではなく、五観で感じる。
良薬はホントに苦いのか?
そのサイクルに入る事が出来れば土と人間は同化、自分と他人も同化、その価値観は現代社会の数多くの問題を解決する鍵になる。
今日はここまで。
河名社長、いつも多くの気付きと深い示唆をありがとうございます。
また、藤本さん、素晴らしい企画、いつもありがとうございます。
私も(少しずつではありますが、)自然の摂理、原理原則に則った生き方を目指してみたいと思います。
最後に、三心五観さんのランチ。
自然農法で育てられた食材はそれぞれ食材そのものの味がどんなご馳走よりも美味しいと感じる気がします。
次の日の朝のトイレではおなかの中が空っぽになったのでは!と思うようなおまけつきでした。(笑)
とても美味しかったです、ごちそうさまでした。
すみれ建築工房の目指すサイクル
創業時から変わらない私達の“想い”
建築のプロとして周りの人々にすこしでも笑顔になってもらいたい。
建築の仕事を通して健康や安全をお渡ししたい。
そして、地域社会に必要とされる企業となりたい。