20円で人生が変わる。

7月30日 台北にて、晴れ時々スコールの様な雨。

朝からサウナで一汗流した後は会計士さんの事務所や、銀行の手続きなどでドタバタと走り廻りました。

それにつけても、やっぱり暑い。

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最近の日本も異常な暑さが続いておりますが、雲が切れて太陽が顔を覗かせた台湾は沖縄よりも南に位置することを思いださせる陽射しです。

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お題目は台湾で頑張っている20代の若き社長に「頑張って!」とエールを込めてプレゼントした1冊の本のこと。

これです。

指導者の条件 松下幸之助著
指導者の条件 松下幸之助著

業態や規模の大小に拘らず、人に指示をする立場の仕事は大変難しく、悩みは尽きないものです。

特に、(私も含めて、苦笑)若く経験の浅い経営者は自分の下す判断が果たして正しいのかさえ分からなくなることも多く、その基準さえあやふやだと感じてしまうことが有ると思います。

そんな時に読む一冊、ということでプレゼントしておきました。

経営の神様と言われた松下幸之助翁が戦国武将から僧侶、海外まで幅広く、先達のエピソードを紹介しながら、指導者たるものこう有るべき、という条件を102項目に渡って整理された非常に分かりやすく、示唆に富んだ良書です。

ちなみに、一番始めに取り上げられたのは、聖徳太子。

その部分を転載してみると、

指導者の条件1

あるがままに認める→指導者は人、物すべてをあるがままに認めなくてはならない
聖徳太子のつくられた十七条憲法の第一条に、「和を以て貴しとなす。さからうこと無きを宗とせよ。人みな党あり。・・・」とある。
”人みな党あり”というのは、人間というものは、必ずグループ、党派をなすものだということであろう。
それが人間の本質だと太子は見抜いておられたのだと思う。
確かに、人間の集まるところ、大小の別はあっても、必ずグループ、党派があるといっていい。
そういうものが自然に出来てくるわけである。
けれども、そうしたグループ、党派というものが全体の運営の上で弊害をなす場合が少なくない。
特に昨今”派閥”と呼ばれるものにはその傾向が強い。
そういうところから、”派閥解消”ということがさかんに言われ、いろいろと努力もされているが、その割にあまり効果が上がらないのが実情のようである。
これは、結局派閥をつくるのは人間の本質であり、派閥をなくすことは不可能だからではないだろうか。
つまり、派閥というものはなくせるものではなく、その存在を認めた上で、活用、善用すべきものだと思う。
そのことを太子は言っておられるわけで、だから”和を以て貴しとなす”=派閥だけの利害にとらわれず全体の調和を大切にしなさいと言われたのではないだろうか。
これが太子の偉大なところだと思う。
人間の本質というものは変えることが出来ない。
それを変えようといろいろ努力することは無理である。
というより、人間自身を苦しめることになる。
だから、その本質はまずこれをあるがままに認めなくてはならない。
そして、その上でどうあるべきかということを考える。
それが大切なわけである。
これは人間に限らず、物事全てについて言えることであろう。
けれども実際にはなかなかそれができない。
ともすれば、好きだとか嫌いだとかいった感情や、自分の利害にとらわれて物事を都合の良いように見てしまう。
そうなると、真実と離れた姿しか見られないということになる。
それでは正しい判断もできないし、ことを誤る結果になってしまう。
だから、指導者たる者は、出来うる限りとらわれを排して、物事をあるがままに見るようにつとめなければならない。
そうしたあるがままの認識があって、初めて適切な指導も生まれてくることを銘記すべきだと思う。

 

「和を以て貴しとなす。さからうこと無きを宗とせよ。」という聖徳太子の教えを

「指導者は人、物すべてをあるがままに認めなくてはならない。」とまとめられています。

マーケティング、マネジメントの前に在り方を整える、という考え方がずいぶんメジャーになって来ていると感じる昨今の流れから見ても一読の価値はあると思います。

しかも!amazonで検索してみると(中古ですが、)なんと20円で売られていました!

あまりの安さにどんなやろ、と買ってみたら、人にプレゼント出来るレベルだったことに驚きでした。

20円の価値、侮れません。(笑)

少しでもご興味のある方は是非ご一読を。

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