未来と刹那を繋ぐもの。

10月2日木曜日 曇天

朝のTV番組では、御嶽山の突然の噴火による被害者が雲仙普賢岳のそれを上回ったと言うニュースが流れており、朝からレスキュー隊や自衛隊の方々が過酷な現場で救護活動を行なっている映像に釘付けになってしまいました。

それにしても、全く何の予兆もないままある日突然このような大惨事になるなんてと、改めて人間の無力さというか、大自然の恐ろしさを再認識させられる大きな災害。

当たり前の日常はある日突然なくなってしまうということを、私達は神戸の震災で身体に叩き込まれましたが、今回の出来事はあの時の感情を強烈に思い出す事となりました。

「諸行無常」

どうしようもない無力感、脱力感にさいなまされたあの時の気持ちは20年近い歳月が経った今も胸の奥底にずっとこびりついたままなのかもしれません。

毎年大勢の人を誘って富士登山を主催している私としては、もし万が一このようなことが自分たちの身に起こったら、と思いぞっとして、来年以降、もう少し慎重に考え直さなければならないのかと少し考え込んでしまいました。

 

しかし火山大国、地震大国と言われる日本に住まう以上、いつどこで何が起こるか全く知る手立てもなく、ある意味どこにいても同じなのかもしれません。

私たちは今あるもの、起こる事を受け入れ、日々の無事を感謝するしかないのだとも。

それにしても、この世は地震、洪水、土石流、台風、噴火と辛く悲しく厳しい事がいろいろと起こり続けるものだと言うことなんですね。

自分の力でどうする事も出来ない事が多すぎます。

 

諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽

予兆も無く一瞬で失われる日常、いつ、どんな事があるか分からないこそ、今この瞬間の刹那だけにに生きるのでは無く、(人生を成功に導く20の法則の8番目)未来を信じて今を精一杯に生きることが大事なのだ、と感じる、厚い雲に覆われた一日となりました。

とにかく、今の積み重ねが未来となる以上、今に集中して生きる事は未来を作る事であるべきですね。

今はただ、被害に遭って亡くなられた皆様には心よりご冥福をお祈り申し上げると共に、神戸から始まった地震災害の連鎖のように、火山による災害がこれ以上広がらないように切に祈るばかりです。

黙祷。

 

夕方の晴れ間
夕方の晴れ間

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