心に刻む日章丸事件。

12月9日晴れ

今朝も明け方は冷え込みは厳しかったですが、いい天気。お天道様が昇ると一気に暖かくなりました。

昼から今日も北へ北へとちょっとしたドライブ。

漆喰仕上の接骨院
漆喰仕上の接骨院

大恩あり、ベンチマーク企業としてリスペクトしている先輩、岸野社長にお声がけをいただいて工事の現場打ち合わせに向かいました。

いつもは全国の同業者さんにご協力やお願いをすることばかりなので、めったにない「手伝って〜」と言っていただける機会は俄然張り切ってしまいます。(笑)

恩返しがしっかりできるように現場で結果を出したいと思いつつ現地に行きましたが、結局大スパン高気密高断熱自然素材の実際の事例を見ながらディティールについてのご説明をいただくせながら勉強会になってしまいましたが、、(笑)

岸野社長、いつもありがとうございます。

漆喰作りの接骨院
漆喰作りの接骨院

さてお題目は今更ながらとゆうかベストセラーとして大ヒットしてから随分経ちますが最近読了した小説のご紹介。

海賊とよばれた男(上)
海賊とよばれた男(上)

『士魂商才』と言う言葉は今の日本の企業の多くに当てはまるかと言うと非常に疑問ではありますが、私は大好きな言葉であり、古き良き日本人の商売に対する考え方こそがこれからのマーケティング理論の根幹になると思っています。

『大家族経営』 『人間尊重』 『黄金の奴隷にたるなかれ』『事業は金儲けの為ではない』との精神論を頑なに守り続けた全くゼロからスタートした企業が日本を代表する大企業に成長した顛末を綴った小説は、大きな感動と勇気を与えてくれました。

特に、私たちの世代では風化しつつある、世界をあっと驚かせた日章丸事件の細やかな描写は胸を踊らしながらのめり込むように読みました。

目先の利益に囚われず、大局を見てなすべきことを命をとしてでもやり遂げる。

曲がりなりにも経営者として、と言うよりも日本男児としてかくありたいと心底思いました。

史実に基づいて書かれてあるとは言え、そこは一応小説。脚色が全くないことはないとは思いますが、読み物としては最高に面白かったです。

まだ生まれてない方はぜひご一読を強くお勧めします。

海賊とよばれた男(下)
海賊とよばれた男(下)

参考までに、、

メジャー支配に挑戦した「日章丸事件」

1953(昭28)年3月、出光は、石油を国有化し英国と抗争中のイランへ、日章丸二世を極秘裏に差し向けました。同船は、ガソリン、軽油約2万2千キロℓを満載し、5月、大勢の人の歓迎を受けて川崎港に帰港しました。
これに対し、英国アングロ・イラニアン社(BPの前身)は積荷の所有権を主張し、出光を東京地裁に提訴。この「日章丸事件」は、法廷で争われることになりました。裁判の経過は連日、新聞でも大きく取り上げられ、結局、アングロ・イラニアン社が提訴を取り下げたため、出光側の勝利となりました。 イラン石油の輸入は、その後、イランにおいてメジャー(国際石油資本)の結束が再び強化され、1956(昭31)年に終了しました。
しかし、この「事件」は、産油国との直接取引の先駆けを成すものであり、日本人の目を中東に向けるきっかけになりました。また、敗戦で自信を喪失していた当時の日本で、国際社会に一矢報いた「快挙」として受け止められたことも歴史的事実です。
出光興産会社沿革より抜粋

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