1月2日 晴れのち曇
毎年恒例、奈良の大神神社に家族で向かっています。
2時間半に及ぶ電車での移動中は普段あまり無い家族との会話をしよう!と思いたち珍しく本もPCも持たず、手ブラで出てきましたが、妻は百田尚樹の小説に夢中、娘は一応、受験勉強の問題集を広げており、新年からすっかり思惑がハズレてしまいました。(苦笑)
しょうが無いので、問題集をネタにクイズ形式で娘に質問を出してみたりして暇を誤魔化しています。(笑)
その問題集の中に、資本主義とは、という記述があり、
「イギリスで起こった産業革命後、資本家が労働者を雇い生産する経済システム。』
そして、帝国主義については、
『資源や市場を求めて世界に進出し軍事力を背景に植民地を広げた。』
とありました。
いずれも19世紀の出来事であり、価値観ですが、現在のグローバル資本主義は若干の違いはあれども、基本的には同じ延長線上にあるよなー、なんて思ったり。
日本は世界の先頭を切って誰も体験したことがない人口減少、超高齢社会に足を踏み入れます。
そしてGDPは中国に抜かれ、アジアの覇権を持ち続けたいという帝国時代からの価値観を根本から転換する時に来ていると思います。
国民の人口が減り続ける中で、成長戦略必要論で戦後レジームからの脱却を唱えるのは価値観の転換では無く、軍事力を経済力に置き換えた帝国資本主義への回帰を目指している様に感じます。
それは19世紀の欧米列強からの流れのままであり、21世紀の今では既に陳腐化している印象が拭えません。
マクロな視点だけではなく、自分たちの生活に密着したミクロな部分で考えても、グローバル企業、又は大企業が株主に向けて短期利益の最大化を目指す体質がもたらす極限までのコストダウンを軸にした寡占化は昨今の報道で品質への不安を露呈してきました。
産業革命を凌ぐといわれる情報革命は今まで表に出ていなかった闇の部分を照らし、本当の安心や安全は何かを私達に問いかける様になりました。
昨年、私が海外と日本を頻繁に行ったり来たりして感じたのは、日本の社会の成熟度です。
流行りの言葉だと、民度の高さというのかもしれませんが、確かにこの10年、20年で私達の周りは大きく成熟度が増したと改めて実感をしました。
そして、それは大きな時代の変化の前兆の様にも感じられました。
情報革命に誘われ急激に民度が成熟していく社会ではそろそろ大きな価値観の転換が起きると思っていますし、人類、社会は成熟していくべき、また、そうあってもらいたいと願います。
競争から共存へ、
搾取から共生へ、
強くある事から優しくあることへ。
強くあることは競争優位を保つこと
優しくあることは貢献へのアプローチ。
この一年間、自らの姿勢、在り方を正しながら大きな時代の流れを感じてみたいと思います。
元旦にふわっと天から降りて来た、今年のテーマについて書いておこうと思ったら、暇に任せて新年早々、ながーくなっちゃいました。(^_^;)
お付き合いありがとうございます。(笑)
おまけ、
今年のテーマソングはこれかな。(^_^;)