元町(三丁目)牡丹園に見る超地域ブランディング戦略。

1月9日曇りのち晴れ時々雨

 

中華街東門
中華街東門

今日は西宮えびすの今年の福男を決める開門ダッシュに参加できる資格抽選の申し込み日でした。

年男のよーへーに誘われて、私も年男だけに走っとかなあかんかな、と思い申し込みに行こうと思っておりましたが、仕事が立て込んでしまいあえなく断念。

福男は若手に任せておこうと思います。(笑)

今朝はいつもより少し早めに出社してバタバタと事務仕事をこなした後は、事務所や店舗の改装の打ち合わせのハシゴに神戸の中心地、元町へ。

合計3時間を超える打ち合わせをがっつりこなした後、たまたま通りがかった中華料理屋さんで遅めのランチをとりました。

元町(三丁目)牡丹園
元町(三丁目)牡丹園

元町三丁目の商店街の裏筋、少し中心部から離れ人通りの少ない場所にひょこっとあったその店は神戸では有名な老舗の中華料理店と同じ『牡丹園』という名前の小さなお店でした。

若い頃、勤め先の先輩が、「牡丹園別館のひき肉のレタス包とチャーハンが絶品やねん。」

と言って連れて行ってくれたコトがあり、少し高めのお店でしたが、私も若い頃、足繁く通っていた時期がありました。

今日、」ふら~っと入ったお店は、当時通っていたその立派な有名店とはずいぶんと違う雰囲気で、お店は中心地から少し外れた人通りも少ない路地に店を構えており、同じ名前の『本店』『別館』に比べるとずいぶんこじんまりした佇まい。

「でも、同じ名前やし、、てか、こんなところにもあったんや、」と少し不思議に思いながらはいってみました。

店に入って昔を懐かしみながら、チャーハンと五目汁そばを注文して食べてみるとやっぱり絶品。

牡丹園の炒飯
牡丹園の炒飯

 

しかも、何故か思っていたより価格がリーズナブル(笑)

「確か、もう少し高めのお店やったけどなぁ、」

なんて思いつつ、懐かしい味を噛みしめながら、老舗の凄さみたいなものを感じました。

帰りにお勘定を支払う際にやっぱり気になってたので大将に聞いてみました。

私)同じ屋号がかかっている他の店とは系列店ですよね?

大将)いえ全く別なんです。

私)えっホントですか?

大将)はい、でも、もともとは同じ店なんです。元の本店は私のお父さんだったのですが、亡くなった後、兄弟がそれぞれ独立した形になって、所謂、暖簾分けで兄弟それぞれがお店を始めたんです。

との事でした。

「だから、料理も値段もそれぞれ違うんですよ、」と。

ちなみに、この3丁目に1軒だけ離れて営業されているひっそりとした感じの牡丹園はその中でも1番コストパフォーマンスに優れているらしく、しかも老舗の味をしっかりと守ってられるということで超オススメです。

お店は小さいですが、味は(たぶん)何を注文しても本店、別館に負けないと思います。

しかも安い!(笑)

 

牡丹園の絶品五目汁そば
牡丹園の絶品五目汁そば

帰り道、ふと思ったのは『ブランディング』ってこういうことか、という気づきです。

長い歴史を持つ名店の名前を掲げるだけで通りがかりの(私のような) 人がふらりと入ってきてその店の価値に気付き、(私の様に)口コミを広げる。

しかし、このお店もお父さんの味を守っていたところで、店名を変えていれば今日の私は間違いなくその店を訪れる事はなかったはずです。

かといって、同じ店名を掲げたところで内容が伴っていなければ二度と行くことはないし、逆にネガティブな印象を持たれてしまうわけで…。

長年培ってきた看板に対する信用と信頼。そしてその看板に寄せた期待に応える実力が備わっていることがブランドを持続しビジネスを継続させる。

代が替わっても、そのクオリティーを維持する事の大変さと重要さ、それが出来てこその『ブランド』なのだということを身を以て体験させて頂きました。

私たちも見習って、いつか牡丹園さんのような地域ブランドになれる様にこつこつと顧客の信頼を積み重ねていきたいものです。

道程はとても長く、険しそうですが。。。

頑張って生きたいと思います。

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