アースオーガに学ぶ、問題解決と目標達成。

4月28日快晴

今日も(4月なのに)夏日の神戸です。

ネパールからの悲報が次々と伝えられ、またもや、やるせないというか無力感に苛まされておりますが、自分に出来る事を考えながら野口健さんがfbにアップされる情報を見守りたいと思います。

それにしても、、大自然の力に対して人間って無力なのだと、またしても思い知らされることとなりました。今回の地震で尊い命を失われた方へのご冥福を祈りつつ、800万人とも言われる被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。

晴天の土留め工事
晴天の土留め工事

昨日に引き続き、今朝も早くから新築工事の前段階に当たる土木工事の現場立ち会いでした。

アースオーガ(と言うドリルの親玉)で地中深くまで穴を堀り、H型の鉄骨を打ち込んで土留めを行っているのですが、嫌な予感が的中というか、悪い方の予想が当たった、というか…

地中の中で岩にあたりまくり、かなりの苦戦を強いられました。

しょうがないですが、やってみなければわからないことって結構あるものです。

ま、とかなんとかいいながらも、頼りになるプロフェッショナルな杭工事屋さんののおかげでなんとかなりました。

ありがとうございました。

晴天の土留め工事
晴天の土留め工事

【問題はとにかくいくらでもある】

お題目は今日の土木工事を行ないながら考えたこと。

人生はとにかく、問題に満ちあふれています。(笑)

全然問題なーい、全く関係なーい、とジャニーズの誰かの歌でありましたが、社会に出て働き出すと、なかなかそんな風に手放せない様々な問題が次々とやってきます。

今回の工事の地中の岩のように、掘り進まなければ存在すら分からない問題はあちこちに隠れていて、しかもやってみなければ分からないので、問題を避けて計画することもままなりません。

しかし、地中の岩の様に調べる手だてが無いことばかりではなく、行動を起こす前に綿密な下調べをしてリスクを回避することが可能なコトもモチロン有ります。しかし、残念ながら目に見える顕在的な問題って、潜在的なソレに比べて圧倒的に少ないような気がします。

いつ発生するかもしれない潜在的な問題の代表として、今回も多くの犠牲者を出した地震のリスク等はいうべくも有りませんが、もっと身近な例に例えれば、ヒューマンエラー。

最近頻繁に有る飛行機事故や交通事故なんかがその最たるモノですが、いつもできているはずのことがふとしたきっかけやうっかり、もしくは体調の変化や感情の揺らぎでミスを犯したりすることって完全に防ぐ方法はないと思います。

最近の車にはエマージェンシーブレーキという優れものが搭載されているようですが、だからといってシステムや機械に頼ればそのリスクは減るかと言うとあながちそうとも言い切れません。

 

【問題には立ち向かうしかない。てか、それが人生】

しかし、物事を進めていく、目標を達成していくには次々と現れる問題を1つずつ解決することが不可欠です。解決出来ない、と諦めてしまうと全てはそこでおしまい、ゲームセットを迎えてしまいます。

そして、人生は問題だらけ、という事を考えると、「もうあかん、やめた。」とあきらめてもすぐに違う問題に打ち当たったりします。

結局、逃げても逃げても問題は次々にやって来ることを考えると、ひとつずつに丁寧に向き合い、最善を尽くし障がいをクリアし続けるしかない、というか実は人生ってそもそもそんなもので、自分自身の問題だけに限らず(アドラー心理学的に考えると)他人の問題も含めて解決するからこそ達成感ややりがい、満足や幸せを得られるのかもしれません。

アドラーが言う『他者貢献』とは言い換えると『他者問題解決』とも言えると思うのです。

 

【穴を明けながら考えた問題解決に対する考え方】

ビジネスにおいて、もしくは人生において目標を掲げ、それに対して努力を重ね、達成することは非常に重要、かつ素晴らしいことだと思います。そして、目標達成する力とは杭工事に例えると障がいとなる岩を排除しながら掘り進むこと、すなわち問題解決する能力と言えるのかもしれません。

問題解決が必要な場面で頼りになるのは、(私の少ない経験則に照らすと、)知識よりもむしろ経験値だと思います。その理由は、応用の使い方を知るには実際にやってみなければ分からないから。

そもそも、複雑怪奇なこの人の世は、知識だけでスカッと解決出来ることの方が珍しいくらいだと思いますし、一度うまくいった問題解決が何度も通用する程、世間様は甘くないような気がします。

経営の神様、ピーター・F・ドラッガー博士は「全てのモノは陳腐化する」と言われましたが、その陳腐化するモノの中には問題解決に対する手法や知識が含まれている、というかそのものズバリではないか、なんて思います。

問題てんこ盛り沢山だった今回の杭打ち工事の現場でなんとかミッションを達成しながら感じたのは、以下の5つです。

  1. スピードを上げればいいってもんじゃない。(アースオーガはゆっくり回りながら岩を貫きます)
  2. 尖っていればいいってもんじゃない。(ドリルの先は岩に負けない様に丸く太くなってます)
  3. 激しく叩けばいいってもんじゃない。(衝撃を与えれば岩が割れる訳でもなく、、)
  4. 愚直に我慢すればいいってもんじゃない。(いつまで待っても抜けない岩盤がありました)
  5. 諦めればそこで終わり。(角度を変え、方向を変え、最悪位置を変えてでも本来の目的が達成出来ればそれで良し。

相手が地球という得体の知れない程大きなものであったからかもしれませんが、「あかんのかなー」という諦めから、「なんとかなるやん」への気持の復活は非常に大きな示唆をいただきました。(笑)

とにかく、問題があるかもしれないことを心配しても一切何の役にも立たないし、発生した問題についてはさっくりと事実として受け止めて、最善を尽くすように知恵を絞るしかないってことですね。

 

【問題解決4つのステップ】

「あかん、」『困った、」「イケル?」「なんとかなるねー」と一喜一憂しながら現場を進めながら、以前、小田全宏氏にレクチャーを受けた問題解決に向き合う4つの思考法を思い出し、なんだかとてもよく腹に落ちました。

問題解決4つのステップとは、

  1. 本当に解決したいのか?
  2. 解決した後の最終イメージは明確か? 問題が解決した時にどんな喜びが得られるか?
  3. 自分の力で変えられないことは受け入れる。
  4. 自分の力でかえられるモノは勇気を持って変える。

 

【まとめ】

結局、何か問題が現れた時には、自分で解決できる問題なのか、自分の問題なのか、解決しなければならない問題なのか、本来在るべき姿は明確に分かっているのか、そんな自問自答を繰り返しながら一つずつ丁寧に問題に向き合っていくことがやっぱり大事やな、というかそれしか無いような気がします。

アースオーガのようにしっかりと軸をを持ちながら、ゆっくりと、でも確実に目標の深さまで掘り進めるように、たゆまない回転運動を螺旋状に続けていきたいと思います。(笑)

建築現場でのノマド生活(笑)
建築現場でのノマド生活(笑)

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