5月2日 引き続き快晴
世間様ではゴールデンウィークに本格的に突入。すみれでは今日まではすべての現場が動いており、中にはゴールデンウィーク中も継続して進める現場もいくつか。
すみれ事務所も若干出勤者は少なめですが通常通り営業しておりますので、何か御用がございましたらお問い合わせください。
今日は、休み前ということもあり精力的に現場を回ってきました。
午前中は、新築の現場、海の見えるSumikaでお施主様の立合の下、気密試験を行いました。C値と言われる数値の測定で、送風機で空気を送り出して建物にどれぐらいの隙間があるかを調べるという測定です。
結果は上々、「建物の隙間が少ないはから送風機のファンが回りませんね」という、ぴこりの大高さんの言葉に一同ほっと胸を撫で下ろしました。
すみれの卒業生で、職人起業塾の塾生でもある施行担当のコムさんは、「ほれ見たことか、」と鼻たかだかになってました。(笑)
海に面した高台、最高のロケーションに建つこのお宅では台風の時だけでなく常時激しい風を受けることを想定されるだけに、「この数値だと外部の風の影響は全くありませんね」という測定士さんの言葉はずいぶんと喜んでいただけたようでした。
工務店は工事品質が命、丁寧な施工をしてくれたおかげで面目躍如できてよかったです。(笑)
さてお題目はその後、渋滞を覚悟しながら現場回りに車で走ってた時に聞いていたYouTubeにアップロードされている大好きな田坂塾長の講演から。
ヘーゲルの弁証法から資本主義社会のあり方、日本式経営哲学の素晴らしさへと流れるように、そして理路整然と説かれるその話ぶりに(いつもながら)非常に心を打たれました。
その中に、日本型の経営は実業で社会貢献とする。といったという言葉があり、これには特に感銘を受けました。
すみれの経営理念は、
「建築を通して地域社会に貢献する。」
でして、それを叶えるためのミッションや行動指針としてのミッションステートメントも創業時からありますが、「御社の経営理念は?」と聞かれたら前述のシンプルな経営理念を口にします。
私たちが目指すべき事業の目的を考えに考え抜いて最大公約数をまとめつつ、且つできるだけシンプルにと考えた末に作り上げたこの経営理念ですが、あまりに大まかで、当たり前すぎるのか大体の人の反応は「ふーんそうですか、」的な反応がほとんどで、あまり強い印象を持たれる事はないように感じています。
それは、スタッフにしてもそうで、新入社員などは、ぼんやりとした感じに受け取られあんまりピンと来てないような顔しています。(苦笑)
まぁ、いいといえばいいのですが、、
なのでよくスタッフには、
「社会貢献とはまず雇用を守り社員の家族を幸せにすることや、その次に協力業者さんとwin winの関係を構築することや、そしてそれをもとに現場で結果を出してお客様に満足してもらうことやで、そこから少しずつ地域へと幸せをと広げていくことが我々の社会貢献なんや」
と説明を繰り返しています。
実は、もっとわかりやすい具体的な文言に経営理念の策定をやり直したほうがいいのかしら、とずいぶん前から悩んでおりまして、、、
実際あれこれ考えてはみたものの、これ以上いいのが浮かばなかったというのが実情です。
しかし今日、田坂塾長の講演を聞いてこれはこれでいいんやな、と妙に納得してしまいました。
本業として社会貢献を実現するのが日本型の経営の根本である。
なんて素晴らしい勇気づけられる一言でしょう(笑)
その大きな目的に向かってスタッフと一緒に力を合わせて努力をし続けたいと思います。
混み合うの覚悟をして車で出かけてよかったです。やっぱり人生はすべての物事に意味がありますね。
その田坂塾長のご講演、少し長いですが、是非見て(というより聞いてみて)下さい。