7月7日 七夕 雨
統計によると、七夕の日は意外と雨が多いらしく、彦星と織姫が会うところをなかなか見れないようです。
七夕の前日は織姫に会うのに張り切った彦星が牛舎をジャブジャブ洗うから雨が降るとのこと。
牛車雨なんですと。
当日は、当日で別れを惜しんで泣きじゃくるので雨。
洒涙雨って言うらしいです。
そら、雨が多いはずや、と妙に納得。(笑)
今日は朝から丹波篠山へ。
雨に煙る山道を往復2時間強のロングドライブとなりました。
ロングドライブと言いながらも、たった1時間でこんなに豊かな自然の山間の街に来ることができると言うのは、恵まれた環境、やっぱり神戸ってニヤ田舎暮しやなーと改めて。
今日は昼からリモデル大学の教育委員として講習のファシリテーターを務めなければならないので、残念ながらゆっくりする時間が無く、とんぼ返りで帰ってきましたが、近いうちに丹波と言えば、三心五観さんでランチを摂って、陶の郷と陶芸美術館を回りに訪れたいと思います。
3つのOne
最近の、ロングドライブの友と言うとYouTubeです。
今日も最近ハマりまくっている田坂広志先生の講演を聴きながら行きました。
ちなみに、こちらです。
※1時間たっぷりあるので時間がある時に見てくださいね(笑)
今回もいつもと同じ様に、「なるほど!」、「その通り!」、「やっぱり!」。と繰り返し相槌を打ってしまう素晴らしい内容でした。
その中で、New middle manと言われる私たちのような顧客接点を持つ会社についてのお話がありました。
現在、19世紀の産業革命をしのぐと言われる凄まじい情報革命が起こり、すべての業種、すべての事業がそのあり方を見直さなければならない。
田坂塾長曰く、今の時代に私たちのような会社が生き残る為には、3つのOneがつくサービスを考える、もしくは持たなければならない、とのことです。
One table(ありとあらゆる選択肢を一つのテーブルの上に集める)
One stop(はじめから終わりまで一貫して責任を持つ)
One to One(一人ずつの価値に向き合う)
コレが今、既に顧客に求められている新たな常識であると。(カッコ内は私の解釈です。)
セミナーじゃなんにも解決出来ない。
朝から丹波篠山まで向かったのは、今年の秋からいよいよ始まる建築会社で働く現場実務者向けの研修事業、
『職人起業塾 一般社団法人JBN 京阪神木造住宅協会バージョン』
のリリース前の最終的な内容の打ち合わせを事務局のNさん、社会労務士の川西先生と行なうためでした。
企業は人なり、の大原則から考えると顧客接点である現場従事者のスキルアップを図る事は、現場で結果を出さなければならない工務店には非常に重要であるにもかかわらず、彼らに対する技術系以外の経営者意識やコミニケーションについての研修事業はこれまでほとんどなされて来ませんでした。
この度、そのような人たち向けに、私がこの2年間こつこつと社内で行ってきた自社の職人や工務店経営者へのマーケティング理論を落とし込むグループコーチングを(多分、全国で初めて)研修事業化してリリースすることになりました。
その研修事業を、田坂先生の提唱される理論に照らし合わせてみると、単にセミナーをするだけではダメで、新しい時代にふさわしい、結果を導ける複合的な付加価値が必要となります。
要するに、One table ,One stop , One to One 的思考ですね。
ヘーゲルやマルクスが提唱した弁証法のように、スパイラル状に成長して本質に近づいていく時代の流れに合わせて鑑みると、研修を受けて得るべきは、知識だけではなく根本的な解決を伴った結果です。
主宰者側としてそんな参加者のニーズに正面から向き合うと、必要なコンテンツは多岐に渡りますが、それを全てカバーしてこそ今の時代に沿ったサービスといえると言う事なんだと思います。
そんな観点から研修事業の内容をチェックしてみると、受講生に受け取ってもらうべきは、
- セミナーではなくコーチングの体裁での個々の意識の高揚
- 確実に行動を積み重ね成果を出す原理原則に沿った思考法。
- 顧客接点である現場従事者への経営者感覚。
- 様々な問題を解決する能力を高める問題解決の思考法と実践力。
- 顧客もしくはステークホルダーとの円滑なコミニケーションがとれるスキル。
- 参加者それぞれが自分の才能に気づき、自信を深める記憶術を通してイメージ力を身に付ける脳の使い方の知識。
以上の研修を通して現場従事者が自分の仕事に誇りを持ち、現場作業以外の将来のキャリアプランを立てることができるようになることで、次世代を担う若者の業界への入職を促す。
そして、事業主向けには人材育成(未来への投資)が負担にならないように助成金の申請サポートを行う。
と、ずいぶん欲張った内容を盛り込みましたが、それらは実際に10年という長い年月をかけて私たちすみれのメンバーが学び、取り組んできた事でも有り、結果にコミットして考えると必要な事ばかりだと考えました。
田坂塾長の後押し(笑)
丹波篠山への道すがら、田坂塾長の『3つのOne』が必要だという講話を聞いて、ここ最近、必死になって練り上げて来た研修のカリキュラムにあれこれとマーケティング以外の研修を盛り込んで来たことも、やっぱりそれで正解だったのだと大きな勇気を頂けた次第です。
(勝手に、笑)田坂塾長の後押しもいただけたということで職人、現場従事者働き方を根本から改革する研修事業、張り切って取り組んでみたいと思います。
ちなみに、リリースを前ではありますが、今日既に申し込みを頂きました。(笑)
すみれの社内で毎月開催している職人起業塾に現場管理の社員さんと参加されているM社長は、塾に通い出してから現場管理の社員さんが顧客とコミュニケーションをとる様になり、勝手に現場が進んでいく様になった、とのことで、「自分の出番が少なくなって少し寂しい、」と言いつつも「そうあるべきなんですよねー」と、ずいぶん喜ばれているようでした。
私にとっても(予定度通りではありますが、笑)ずいぶん嬉しいご報告を頂きました。
引き続き、研修に来て頂いたらガッツリ鍛えますので、楽しみにしていてください。
ホンモノの時代が近づいて来たのを、ヒシヒシと感じる今日この頃、すみれの事業のミッション、『職人の社会的地位向上』を達成する糸口が漸く見えて来た気がします。
益々張り切って進めたいと思いますので、関係者の皆様、引き続き宜しくお願いします!
おまけ、
昨夜は第二回目となる喜多川泰さんファンの集い。
同年代?(笑)の価値観を共にする方々との人生の真理について話し合う時間は最高に濃密でした。
人生は、人とのご縁で大きく変わる、よく言われることでありますが、しみじみ噛みしめる夜になりました。
喜多川泰ファンの会の皆様、素晴らしい時間をありがとうございました!