7月17日 台風直撃、暴風雨
今年は例年よりも台風の発生が早く、そして多いと聞いておりましたが梅雨明けを前にいきなり台風の直撃。しかも大型、、
朝から、今日の打ち合わせやミーティング後の予定を全てキャンセルして事務所待機にします。と朝礼で言ったそばから電話が鳴り始め、カッパを着込んで結局夕方まで1日中走りまわることになりました。
こんな時こそ、私たち地域密着の工務店の出番だと重々心得てはおりますが、暴風の中屋根に登ってのの応急処置はなかなか厳しいものがありまして、、
まーまー命がけ(苦笑)
ま、理念の体現を日々の業務の中で行うべきだと、スタッフに繰り返し耳にタコが出来るくらい言い続けている立場の私としてはそんな事は言っておれず、次々にかかってくるお客様の電話にパンツまでずぶ濡れになりながら必死に対応しました。
とにかく、お客様の不安な気持ちを少しでも解消できて、「ありがとう」と言ってもらえたのは、工務店冥利に尽きるというものです。(^ ^)
まずは聞く場を持つことから。
さてお題目は、ただいま絶賛開催中の個人面談での出来事、すみれの社内風景ネタです。
半年に1度、全スタッフとの個人面談を通して、社内の問題点、個人の課題、そしてそれぞれの改善点や仕組みの見直しを行う機会として改まって、じっくりと話す時間を全員と設けています。
スタッフには、事前に配布するヒアリングシートへの書き込みをしてもらい、問題の提起及びその解決を探ります。
こんなのです。
問題点、課題の洗い出しを行い、問題解決へのアプローチを一緒に考えることは非常に重要なことではありますが、それと同時に重要なのは『検証』です。
そんな意味を込めて、スタッフが日々の業務を通じて、すみれの事業の目的を果たした事はありますか?という設問があります。
経営理念ってなんですのん?
企業には目指すべき目的が有り、事業はその目的を達する為に行なうもの。
そして、事業は経営者一人が行なうものではなく、全てのスタッフで力を合わせて進めるものです。
となると、全てのスタッフの全ての業務はその同じ目的に向かっていなければならず、コレがブレてしまうとなんの為に働いているのかが分からなくなってしまいます。
その方向性を確認するのが「理念の体現」ができてますか?というこの問いかけです。
スタッフそれぞれがいろんな切り口で自分の体験を書いてくれるのですが、その中に、「(目先の)利益に囚われずお客様の要望を重視した打ち合わせを行なった」と言うものがありました。
世の中は矛盾に満ちているのではなく、振り子の法則があるだけ。
『経済なき理念は寝言』と言われる様に、事業を継続していく上では、利益は絶対不可欠なものです。
しかし、目先の利益を得ることにばかり注力して、お客様からの信頼を失っていては、それもまた事業を継続することはできません。
『理念なき経済は罪』ですね。
われわれの事業の目的はスタッフの暮らしを守り、事業を継続できる利益を生み出しつつ、建築と言う仕事を通してお客様を始めとする地域社会に貢献すること。
1人ずつのお客様の信頼を確実に勝ちとりながら、自然な流れで次々と工事の問い合わせをいただけるような状態を作ることです。
利益と顧客満足は相反するようで決して相反するわけではなく、中長期的に見ると同じ方向性の上にあります。
矛盾では決して無くて、まるで振り子時計の様に右に、左に振れながら、確実に針を進めて行くようなもの。
そして、時計の針は一見、同じところをグルグル回っている様に見えて、その実、同じ時間を二度と刻むことはなく、確実に新しい時間へと針を進めて行きます。
私の最近の大のお気に入りであるヘーゲルの弁証法にも通じる概念がそこにはあるような気がします。
そんなことをスタッフと一緒に確認することができる良い機会となりました。
問題も価値も顧客に訊け
答えは市場に(顧客に)訊け、とマーケティングの世界ではよく耳にします。そして、一番身近な顧客(もしくは見込み顧客)は共に働くスタッフだ、とも。
昨夜の「理念と経営」を考える勉強会でも、検証の重要性がテーマに上がりました。このような時間を定期的に持ってスタッフの考えを聞き、お客様に対する姿勢を確認することこそ、最も基本的な、そして重要な検証にあたるのだと思った次第です。
「理念」と言う大きな目的をスタッフ全員と共有し『皆が幸せになる』という同じ方向を見て進んでいけるように。
スタッフのみなさん、まだまだ個人面談は続きますがひとつよろしくおねがいします。