工務店的知的資産経営@日経ホームビルダー

8月21日 曇りのち晴れ

 

昨日までの富士登山の余韻を若干引きずりつつ、今日は「静」の1日でした。

アクティブすぎる毎日が続いていたので、若干の反省もしつつ、、

 

午前中はすみれの知的資産経営報告書作成のお手伝いをいただいている行政書士チームの皆様にお越しいただいて、ミーティングとスタッフへのヒアリング。

その後、ランチを食べながら秋から始まる知的資産経営週間のイベントでご指名頂いたプチ講演とパネルディスカッションの打ち合わせ。何故か最近、人前で話をさせて頂く機会が激増しております。。

昼からは明日の木工教室の準備をしてくれている工務部スタッフをチラチラ見ながらデスクワークに没頭しました。

終日事務所にいるなんて、随分久しぶりのような…。

ま、たまにはこんな日もないと、です。(笑)

夢を叶える木工教室下ごしらえ。
夢を叶える木工教室下ごしらえ。

 

知的資産経営とは

お題目は、このところ三佳先生をはじめ行政書士の方々にお手伝いいただきながら、進めているすみれの内向きの取り組みについて。

「知的資産経営」とは、あまり耳になじみがない言葉ですが、国も重点課題として推し進めている大きな流れです。

経産省のホームページにも大きく見出しをとって、紹介されています。

「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。

これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方であることに注意が必要です。

さらに、このような企業に固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営を「知的資産経営」と呼びます。

経産省HPより抜粋

知的資産経営ポータル(METI/経済産業省)

知的財産権、知的財産、知的資産、無形資産の分類イメージ図
知的財産権、知的財産、知的資産、無形資産の分類イメージ図

 

小さな工務店に知的資産なんかあるんか?

私たちのような、地方の小さな工務店に特許の様に守られなければならない知的資産があるのか?と言う疑問をもたれると思いますが、しっかりと検証してみると結構あったりします。(笑)
商標、実用新案、特許の様に財産として守らないといけないのかは別として、決して無い訳ではありません。

乱暴かつ大雑把に(私流に)分かりやすく説明すると、小さな会社に限って経営者の個人スキルの中にある暗黙知によって会社は経営されておりがちで、小さい会社には小さい会社なりの強みや価値があったりするのですが、それが明文化されている事はあまりありません。それでも、顧客に支持され、それなりに経営を成り立たしているのですから、それを支える『資産』なるものは必ずあるはずです。

報告書の作成はそれをSWOT分析や4C、4Pのマーケティングスキームに照らし合わせるなど細分化、検証を繰り返すことで、暗黙知を引っ張り出して明文化し、知的資産の存在を明らかにしてみようという試みです。

この、知的資産経営報告書を見れば、私たちが目指してきた価値の創造やそれを担保する理論、顧客に対する姿勢、将来へのビジョンまでが簡単に理解出来るようになり、中小企業の大きな問題の1つである事業継承にも大いに役立つと言う非常に便利な代物です。

そんなこんなで、すみれの知的資産を洗い出す作業を進めている訳です。

「アウトプットこそ最大の学びとなる。」とよく言われますが、自社のビジネスモデルの明文化に取り組むと、これ以上ない学びや気づきを得ることができるというのが、まだ完成まで至っていない途中での私の感想で、これだけでも取り組んでみる価値があると感じています。

 

『習慣化』と『見える化』

この10数年間の間、企業文化を創りたい、社風を確立したいと思い行ってきた様々な取り組みは、今回の報告書作成にあたって整理して振り返ってみると、創業時の『志』に全てその端を発していることがはっきりと見て取れました。私自身にとっては非常に嬉しいことだったりします。

それは、スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」に書いてあった原理原則論を忠実に守り、習慣とそれを持続させるための見える化を行ってきたことに尽きます。

すみれがこれまで培って来たシステム、シクミ、商品、サービスの全ての根底に原理原則に則った考え方が流れており、塵も積もればなんとやら的な積み重ねで企業としての体を成して来たこと、それを理解して実践して来てくれたスタッフの忍耐?(笑)と努力の賜物だと今更ながら感謝する機会にもなりました。

財産として守る為ではなく、自社の強みを経営資源としてさらに活用、ブラッシュアップしてビジネスモデルを作り上げるには、強みの根源=暗黙知=知的資産をしっかりと見直すことは非常に有効だと感じています。

マーケティングの組み立てには自社の強み、そしてその強みが顧客に対して提供できる価値の洗い出しが欠かせません。

そして、今は亡き、私がメンターとして慕っていた経営者は生前、「自省に中にしか成長はなし」と私に言い残してくれました。省みるには、現在をしっかりと振り返ることが大前提であり、この度、改めてその部分を深堀して、見直す機会を得ることが出来て良かったと思います。

すみれの知的資産経営報告書、完成がホント楽しみです。

ちなみに、、

すみれが長年培って来た、知的資産のひとつでもある、職人の意識改革、経営者感覚を身につけて工務店の強みである現場力を高めて顧客の信頼を得る私たちの取り組みが、本日届いた日経ホームビルダーに大きく取り上げて頂いてました。

日経ホームビルダー
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ご理解とご支援を頂きまして、心から感謝します。

心謝。

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