対処ではなく『予防』が未来を作る。

9月17日雨のち曇

午前中は結構激しい雨が降りましたが、昼からは小康状態。
しかし、夕方には日が差しはじめ、空気中の塵が全て洗い流されたような爽やかな風が吹きました。

雨上がりって、気持ちのいいモノです。

雨上がりの新神戸
雨上がりの新神戸

今日の(個人的)トピック①

昼からは新築現場にてオールアース工法®の中間検査でした。
お施主様立会のもとで電磁波測定器を使って住宅内の電磁波の存在とその対処としての除去を行なった範囲の数値の確認をして頂きました。

そういえば!と、「電気カーペットを使っていると私だけピリピリとした違和感を感じるのよ」と現在のお住まいで感じておられる電磁波の怖さにも気付いて頂けて非常に良かったと思います。
漠然とした見えない不安を計測、数値化によって見える化したことで、安心して新居に引っ越して頂く事が出来そうです。モノではなくコト、家というハコではなく快適な暮らしに焦点をあてて電磁波対策を標準仕様としている私たちの『健康な住宅』に対する想いも少し伝わったのではないかと思います。
電磁波の人体に対する悪影響は医学的には未だ臨床試験ではっきりとは証明されてはいません。しかし、疑わしきは予防すべきの大原則は非常に大事な事だと思っています。

電磁波測定@中間検査
電磁波測定@中間検査

今日の(個人的)トピック②

夕方、雨がやんだタイミングで少し前に防水補修の工事をさせていただいたお宅に完工の確認に向かいました。

3社競合で屋上の漏水の改修工事の調査と見積りを依頼され、私以外は全面やり直すべきとの見解で、補修工事でも5年ぐらいは大丈夫ですと言ったのは私だけ。
同じ対処ならば、出来るだけ少ない費用で済ませる方がいいと思います、と進言しました。
結果、雨漏りもきっちりと止まったようで非常に喜んでいただきました。

『最低のコストで最高の工事を。』と言うのは10年前にすみれが掲げていたスローガンです。今でもその思いは変わらずに、質を落とすのではなく適正な工事を行うことで最高のパフォーマンスをあげたいと思っています。

帰りがけには、「予算が大幅に浮いたので、」と、お客様にエクステリアの工事の提案の依頼の声を掛けていただき、自分の選択が間違っていなかった事を喜びながら、ご縁に感謝しながら帰途につきました。

大きな屋根のsumika
大きな屋根のsumika

沈黙は金か?!

昔からの格言で、『沈黙は金』と言いますし、私も普段から沈黙することの重要性をよく気にかけています。
他人とのコミニュケーションをするにあたり、喋りゃあいいっていいもんではなく、相手の想いや考えをしっかりと聞くことがまずはなにより重要だとすれば、沈黙の時間はおのずと長くなると思っていて、相手が沈黙を破って話される言葉に本質的なニーズを汲み取るきっかけが隠されていると思っています。

しかしすべての事は表裏一体、黙っているだけでは伝わらないこともあり、積極的に口火を切ってやっと理解されることもあるのも事実。そんな時は躊躇せずに言葉を発するようにしようとも同時に思っています。
今は大きな問題になっていない事でも、近い将来に大きな問題となる予感がする事に気付き、口火を切って注意を喚起、問題意識を共有する為には黙っていては始まりません。誰も言わない時程、沈黙を破る必要が有ると思っています。

『つもり』と他人の目とのギャップ

人は誰しも、自分のことはなかなか見えないもの。『出来ている』『やっているつもり』でも他人から見ると全くできてないことがいくらでもあるものです。

今日は、ある職人にコミニュケーションの基本となる「挨拶」について改善するように強く指摘をしました。
本人は懸命にコミニケーションを取ろうと思っているようですし、打ち合せ等、話をしているときは努力をしている姿も見受けられます。決して悪気があってしっかりと挨拶をしていない訳ではありません。
私自身も経験があるのですが、ただ黙々と作業をして自分の世界に没頭してしまうと急に人が来て挨拶をされても、切り替えが効かず、おざなりな態度に取られてしまう事はモノづくりの世界に従事している人には少なからず(気持ちは)理解出来ると思います。

しかし、多くの人は、第一印象でその人の人となりを見ることがままあり、出会ったその時の挨拶の印象が悪ければ後々までそれをずっと引きずってしまったりします。挨拶をしっかりと出来ていないというのは、コミュニケーションの入口を閉ざしてしまうものであり、職業人としてもったいなさ過ぎる、自分のとっている態度を見つめなおすべきだと、厳しい口調で伝えました。

クレーム撲滅へのコミットメント。

夜からは社内研修会『職人起業塾』の補講、出張等で前回の勉強会に出席出来なかったスタッフを集めてヒアリングの研修を行ない前述の挨拶の件と同じような話、そしてワークを延々と夜遅くまで行ないました。

私たち、建築会社は当然、工事を行なうのを生業としているのですが、

どうやって作るか、よりも何を作るか。

そして、

何を作るかよりも、なんの為に作るか。

を考える事が重要です。

『なんの為に』という本質を探究する心をなくしたモノづくりは、単なる資材と時間、そしてお金の無駄遣いになってしまいがち。挙げ句の果てにこんなつもりじゃなかった、と依頼主からクレームを受ける事になってしまいます。

逆に、その大命題に対して真摯に向き合い、誠実に工事を進めれば、必ずお客様は喜んでくれますし、信頼関係を構築して未来への種を植えながら、作り手も満足感を得る事が出来ると考えています。

ここで必要となるのが『コミュニケーション力』であり、『聴く力』と『訊く力』です。

本質をつかみ取る事を目指して、お客様が本当に望んでいるのは何か。なんの為にこの工事を行なうかを『聴く』為に、積極的に『訊く』。そして話してもらえる場を作る事の重要性を延々と工務スタッフに説き続けました。

この意識がすべての現場の端々まで行き渡ると、些細なクレームも一切無くなるはずだと思っていますし、スタッフ達にも顧客との齟齬を完全に無くして、全ての現場でお客様に満足してもらうようにする事をコミットしてもらいました。

 

クレームの原因とその根本的解決法

私たちすみれも今まで数多くのクレーム、お客様からの苦言を呈されてきました。

技術的な事、品質の問題の指摘もモチロンあるのですが、その根本となる原因を探ると圧倒的に多いのはコミュニケーション不足であり、お客様の想いを私たちが汲み取れていなかったのが殆どです。

クレーム産業とも言われる建築業界に於いて、モグラたたきのような起きた問題に対する対処ではなく、根本的な原因を改善するのは結局『人』の『意識』を変えるしかありません。

これからも根気強く『なんの為に』という質問を自分自身にもスタッフにも繰り返し、スタッフと共に高い意識を持った施工集団になれる様に鋭意努力を積み重ねたいと思います。

これこそが、私が『マーケティング』と呼んでいる自然と事業が継続出来る様になるシクミの土台を構築すると信じつつ、、

 

対処では無く予防が未来を作る

とにかく、私たちが目指すべきは根本的な問題解決であるはずです。
クレームが発生して、何を置いてでも対処しなければならない『緊急且つ重要なタスク』になってしまう前に、そのリスクの根本的な原因に焦点をあて、『緊急になる前の重要な事』に時間を割き、リスクの芽を叩き潰すことにに対する意識を持つ事。
対処に追われ、忙しいだけの不毛な毎日に決別して、明るい未来を感じながら楽しく充実した毎日を送る為には、『予防』に如何に取り組めるかにかかっているかだと言っても過言ではありません。
そして、結局、企業は人なり。
スタッフみんなの意識がすみれの将来を作っていくのは間違いない訳で、、

すみれスタッフ、協力業者会の皆さん、そこんとこ、くれぐれも宜しくお願いします。(^ ^)

社内版職人起業塾補講
社内版職人起業塾補講

 

おまけ、このところ、すみれで毎月開催している(緊急ではなく重要な事に取り組む)勉強会のレビューを多数頂いておりますので、コツコツと紹介させて頂きます。

職人起業塾参加者の声④

日々の経験を、経験で終わらせず、やってきたことを論理的に理解し仕組み化する。そのことが大切だと理解しながらも、なかなかその時間を確保することは大変な努力が必要になります。

職人起業塾では、自分の考えを声に出すことで、自分自身でも気づかなかったことに、あらためて気づくことができる。同時に、高い志をもち日々成長を続けていく仲間の意見を参考に、また新しい価値観や方法に気づくことができる。

日々、現場にいると無意識のうちに、「短期的」で「数値的」なことに目を奪われがちになってしまう。しかし、職人起業塾に参加することで、「長期的」で「本質的」にものごとを捉えられるようになったと実感しています。

神戸市 農業経営 O様

*****転載ここまで*****

O様、ありがとうございます。

私たちこそいつも畑での農作業で貴重な体験を通して学ばせて頂いている中で、身に余るご感想を頂き光栄です。(^^)
これからも強力なパートナーシップを組んで、共に成長していきたいと思っておりますので、引き続き宜しくお願い致します。

感謝致します。

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