10月9日晴れ時々曇り
忙しい一日でした。。
IT化という砂上の楼閣
朝から事業所のインターネット回線の入れ替え作業のためNTTの工事会社が来られて作業始められたのは良いのですが、15分で終わるはずの作業が1時間たっても終わらず、挙句の果てにNTT局内のサーバーがダウンしました。と言い出して、ネットも電話もfaxも不通のままの状態に、、
おまけに、事務所内のサーバーやパソコンを立ち上げるのをやめてくれと言われ、所員全員、全くもって仕事ができない状態になってしまいました。
社内は騒然、どうしよう、どうしよう、みたいなことになっているところに、NTTからはエリアのマネージャーらしき人がやって来て、
「原因もはっきりわからず、復旧のめども付きません、申し訳ございません。」
と、どうでもいいような報告というか謝罪に来られるし、来客や会議の予定は朝から夕方までびっしりと詰まっているし、非常にタフな一日となってしまいました。。。
まるで、砂上の楼閣。光回線に依存し過ぎている事業所の脆弱性を身に沁みて感じる出来事でした。連絡不通でご迷惑をおかけした皆様にはお詫び申し上げます。
住宅取得のはじめの不安
お題目は、そんなドタバタの中で来店された新築をお考えの方へこれだけは知っておいてほしいと私が話したことについて。
30代で家を建てようと考えたときに、まず初めに考える事はお金のこと。
今日来社された若いご夫婦も「まずはそこです。」とおっしゃってました。
一体いくら借りることができるのか、そしてちゃんと返すことができるのか。
家づくりに取り組むにあたって、楽しみなこともあるけれど、どちらかと言うとその部分の不安の方が大きいとのこと。
そんな方にアドバイスをする前にいつも聞くのは、
「借りる金額や返せる金額のボーダーラインは誰が決めるのですか?」
ということです。
大体は皆さん、
「借り入れる金額は銀行に聞いてみないとわからないし、費用がいくらかかるかも分からないし、、」
と言うような答えが返ってきます。
住宅の取得は年収の何倍もの費用をかけて取り組む人生の大事業であり、何十年もかけて返済する多額の借金を背負うことになります。しかも、生命保険に入って命を担保にかけてまで借り入れを起こすわけで、「そんな重大なことを人任せにしていて大丈夫ですか?」という問いをします。
建て売り、とか売り建て、とか言われる分譲住宅の購入では、先に販売価格が決まっており、購入を申し込むと住宅ローンが通って買えるか買えないかを販売会社が判断します。
所得に比べて、高額な買い物であっても「何とか借り入れできる金融機関を探してみましょう!」
と営業マンは親切に言ってくれます。
そこでは、住宅を購入して住み始めた後の購入者の生活など関係なく、ローンが通ればそれでいいという判断基準になりがちです。
人生の大事業が、完全に人任。
また、注文建築で設計事務所や工務店で計画を立てた場合、費用が良く分からないため、まず見積もり金額の提示をしてもらうことになります。
「こんな暮らしがしてみたい、こんな家に住んでみたい!」
と希望に胸を膨らませプランニングをしてもらい、出てきた金額と購入する土地の値段を合算して銀行に融資を申し込みます。
この場合も銀行が独自の基準で融資金額を決定します。それは年収の30% 、35%という行内の基準、もしくは保証会社の基準と、もしも返済が滞ったときにその物件に担保価値があるかどうかで判断されます。
やっぱり、人任せ、、銀行目線で算出した金額に人生の大事業を任せることになってしまいます。
住宅取得はゴールではなくスタート。
長い人生において、住宅の取得はほんの一瞬です。それはあくまでスタートにすぎず、それから長い生活がいかに快適で楽しいものになるかは本来重要であるべきです。
いたって当たり前のことではありますが、住宅の購入や注文建築下の家づくりに経験のない人は自分でコントロールできる範囲の外(融資限度額、建物や土地の価格)について、銀行や住宅販売会社、工務店等に「こんなもんですよー」と案内されると、「この業界の常識ってこんなものなのかなぁ」と漠然と不安を抱きながらも受け入れてしまうことになりがちです。
殆どの方が専門の知識も経験も無いのだから仕方がありませんが、、
人生はギャンブルではない。
そんな流れに乗ったまま住宅を取得しても全員が失敗するとは限りませんが、人生は博打ではありません。家族を守り、自分も幸せな暮らしをするには自分のコントロールできる範囲に注目して、安心して返済できるボーダーラインを自分自身で決めるべきです。
そのために、最低限の知識を身に付けてくださいと、提言して、金利の計算方法や、変動金利や固定金利等の金融商品の種類、そしてそれらを自分に合うようにカスタマイズもできますよ、といったことをレクチャーするようにしています。
なかなか聞けない素朴な疑問にお答えしてます。
今日来社された若いご夫婦も、来られた時は「実は、楽しみよりも不安の方が大きいです。」
と言っておられましたが、お帰りになる頃には「不安はスッキリ解消されて前向きに取り組めそうです。」と言ってくださいました。
「これから、ファイナンシャルプランナーのところにライフプランの見直しに行ってきます!」
と言われたときの楽しそうな笑顔がとても印象的でした。
私たちすみれ建築工房では、一旦工務店と言う立場を離れて、はじめて住宅を取得しようと考えらていれる方に、フラットな情報提供と無償でのライフプランのお手伝い、資金計画のレクチャー等を行っています。
こんな内容です→http://sumireco.co.jp/4points.php
銀行や住宅販売会社では絶対に聞くことができない消費者目線の情報は皆さん非常に喜んでいただいております。
「住宅取得するにあたって不安な点を聞いてみたい、でも売り込まれるのが嫌だなぁ」と思いながら、漠然とした不安を抱えられておられる方はぜひお気軽にお問い合わせをいただければと思います。
お問い合せはこちらから→http://sumireco.co.jp/question.php
家づくりは人生に於ける大事業、誰一人として後悔されることが無い様にして頂きたいものです。
おまけ、
夜は10年前に新築させて頂いたお客様を招いてのプチホームパーリー、贅沢な時間を過ごさせて頂きました、Pさん、ありがとうございました!