10月20日 晴れ
今日は研修講師役
今日は昼から『FPの会』なる工務店さんが集まられている研修会に講師としてお招き頂き、大勢の経営者を前に話させていただきました。
内容は、いつもの職人的マーケティング論、『職人起業塾からの提言〜職人的マーケティングのススメ〜』です。
気密断熱住宅の走りとして北海道で開発された断熱パネルを使用する工法を採用した住宅で、全国に広がったこの会、今ではずいぶんと一般的に浸透してきた住宅の性能をしっかりといち早く20年ほど前から担保されてきた文字通り先進の工務店さん達が集まっておられ、はっきり言って、私なんかよりずっと立派な経営者さん、大先輩がいっぱいです。(汗、)
経営の2つの道
そんな中にあって私ごときが何も偉そうに話すこともないのですが、ひょんな流れで毎月自社で行っているマーケティングの勉強会、「職人起業塾」に興味を持っていただいて、先月の京都支部に続き、この度は関西合同の研修会に呼んで頂くことになりました。
お話しする内容はいつも同じようなことで、ひと言で言ってしまうと当たり前の事ばかり。
原理原則に沿って人づくり、それも濃密な顧客接点である現場に携わるスタッフを教育、もしくは経営者の想いを共有してもらえる様にすれば、一人ずつの顧客からの信頼を勝ち取り、未来を作って行ける可能性があるという、いつものアレです。
あと、今回は少し分かりやすく例えを挙げた方が良いかしら、と思い、『企業が選択する2つの道』という話を付け加えて見ました。
『2つの道』とは、
■未来を創る経営
■未来を食いつぶす経営
という視点です。
未来を食いつぶす企業
分かりやすい例として、少し前に職人起業塾のテーマにも取り上げた、某ハンバーガーチェーン店の最近の低迷ぶりの原因を、列挙させて頂きました。
安売に走り一時の売り上げ増を得るも1度下げた客単価を元に引き上げることが困難になった。
直営店をフランチャイズに売り払い利益を上げるも、サービスの質が落ちた。
24時間営業をして売り上げを増やしたが、店舗が掃除が行き届かなくなり、従業員が疲弊した。
何より人材育成のコストを削減したことで最高益を上げたのと同時に売上げを落とし始め、結局7年間で売り上げ半減という大ピンチに陥っています。
目先の利益の為に未来を食いつぶしたと言っても過言ではないと思います。
未来を創る企業
逆に、某寒天製造の会社は従業員の幸せにコミットすることで人を育て、研究開発(とその人材の育成)に投資して売上利益を毎年伸ばし続けています。
企業理念は「企業は従業員の幸せを通して社会に貢献する」とのことで、今では国内シェアの80%、世界シェアの20%を占める文字通りオンリーワン企業と成っています。
まさに『企業の未来を作るのは人』という良い例だと紹介をさせて頂きました。
スティーブン・R・コヴイー博士の言う、ガチョウと金のたまごのどちらが大切か?という話そのままです。
工務店の未来は現場で創る
私たちの定義するマーケティングとは『自然と売上利益がもたらされる仕組み作り』
それは顧客の信頼、信用を得ることが大前提となり、顧客接点となる人材の育成と切り離す事はできません。
マーケティング戦略の構築に取り組むということはすなわち未来を作る経営にシフトするという事でもあります。
そのために私たちが長年社内で行ってきた具体的な研修の内容をご紹介させていただいたということで、FPの会の皆様の未来の構築に少しでも参考になれば幸いです。
企業は人なり。そして工務店の評価は現場で作ったものでしか見ることができません。
現場に携わる人を育てることこそ、工務店の未来を作るのだと信じて、これからもコツコツと職人的マーケティング論を伝える活動を続けていきたいと思います。
FPの会の皆様、この度はありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。
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