12月18日 曇
職人起業塾【京阪神木造住宅協議会】開講!
本日、12社、22名のメンバーと共にいよいよ開講。
職人、現場管理者、設計者と全ての建築実務者向けにマーケティング理論を落とし込み、今まで建築業界に蔓延っていた悪習を一掃し、根底からの意識改革を通して顧客への最大限の満足を叶え、「一生あんたんとこに頼みたい、」と言ってくれる『生涯顧客』を増やすことによって将来の売上げ利益を作り上げ、安定した経営とそこで働く人達の幸せを作り上げる先進的な取り組みです。
厚生労働大臣の認定を得て、国費を使って職人等の建築実務者向けの意識改革が出来る様になったのは、(予定通りではありますが、)今までに類を見ない画期的なことであり、3Kと言われ、若手の入職者がいなくなった建築業界に新しい一石を投じることになりました。
日の当たる場所
今日は第1講ということで、朝から夕方までフルタイムで私の講義、休憩を挟みながら合計7時間半もの長丁場を熱く、高いテンションのまま喋り続け、また20数名の塾生へのグループコーチングのセッションを行ないました。
開講するにあたって、まず私から塾生の皆さんに伝えさせて頂いたのは、国家予算を使っての研修の意味と意義です。
今まで決まった作業を正確に行なうこと、法律や仕様書に定められた品質を守ることだけを業務範囲とされていた人達に対して、顧客接点としての意識、そこから生み出される価値を再認識して工事完成後の何年にも渡って作り上げたモノで顧客満足を持続し続ける『行動』を生み出すことは今までの建築業界の悪習を断ち切り、顧客満足だけではなく、建築現場に携わる人達の働き方、キャリアプランを根底から変える取り組みであり、国がその後押しをしてくれているという事実です。
国の援助を受けて半年にものぼる長期での社員教育、研修を受けることが出来るのは、モチロン、その参加企業が法例を遵守して、真っ当な労働環境を整えていることを示します。
ブラック企業ばかり、と言われている建築業界、工務店業界でこれだけの企業が社内整備に取り組み、陽の当たる場所に出て来たのは『職人の社会的地位の向上』を創業以来ミッションに掲げて来た私たちすみれの悲願達成への入口であり、業界を根底から改革する初めの一歩でもあります。
住宅という一生に一度と言われる大きな買い物、そこに住む人にとって一番身近な環境であり、災害から守って安全を担保してくれるインフラを作り、守る社会的にも非常に重要な役割を担っている私たち建築業者はそろそろ法の網をくぐり抜けたり、グレーゾーンで目先の利益を稼ぐような業界から脱皮して燦々と陽が降り注ぐ『日の当たる場所』に出て、堂々と胸を張って事業を行うべきなのは明白です。
職人起業塾に集まった塾生、その参画事業所はその『日の当たる場所』に出て来て、自分達の未来と共に業界の未来を作り上げる重要な役割を負っていることを熱い口調で皆さんに語りました。
意識改革と行動
全く今まで受講したことの無い研修ということで、塾生の皆さんはずいぶんと戸惑っていた様でしたが、考えたことも無い様な質問をされ、大勢の前で自分の考えを繰り返し発表することによって、この研修の意味を少しずつ理解して頂けた様でした。
また、殆どの参加企業の経営者さん達もオブザーバー参加をして頂いたことで、明日以降、社に帰って持ち帰った課題について塾生さんと一緒になってどのように行動に移すかを話し合い、行動を起して頂けると思います。
いつも言っていることですが、研修を受けて知識を得てもなんにもならない、即行動に移してナンボ。そしてその行動を定着させてシクミとして回すことができて初めて効果が発揮されます。
皆さんの行動力に大きな期待をしつつ、来年の第2講で発表してもらう『行動と経過』を楽しみにしたいと思います。
塾生の皆様、そして経営者の皆様、私も結果にコミットして精一杯気張りますので、半年間宜しくお願い致します!
長時間に渡る受講、お疲れさまでした!