リノベーション業界大手の職人育成計画

12月19日 晴れ

昨夜の記念すべき『職人起業塾 京阪神木造住宅協議会版 6ヶ月研修コース』の開講の余韻を引きずりつつ、今朝は少し寝坊をしてしまいました。。
三日間で22時間、喋り続けたダメージが若干、身体を重くしている様で、連日の研修講師役(と今日で6日連続となる忘年会で、汗、)とうとう喉が枯れてしまいました。。

 

 

大屋根のsumikaお引き渡し

と言いつつも、今朝は朝から気分を切り替えて、(久しぶりに?)工務店実務に勤しみました。コンクリートと木造の混構造で通常よりも長く工事にかかってしまった大屋根のsumikaのお引き渡し式を執り行いました。
すみれ事務所での奥様と担当設計みまっちとの笑いの絶えないインテリア打ち合せもこれで終わりとなり、若干の寂しさを感じてしまいますが、足繁く事務所に通って頂き、細部まで細かい確認と、仕上デザインの選択をして頂いただけあって、イメージ通りの出来上がりになった様で、(全く打ち合せに参加していない)私としては一安心。

お引き渡しは年末ギリギリになってしまいましたが、なんとか新しい家でめでたく、気持ちよく新年を迎えて頂けるのは良かったかと思います。
T様、これからの新居での暮らし、高断熱、高気密だけでなく、EM珪藻土と無垢フローリングの自然素材の仕上とオールアース工法による電磁波への対策もバッチリの健康住宅ですので、楽しく、心地よいものにして頂けると思います。
そして、(打ち合せはもうありませんが、)私たちすみれとはこれからながーいお付き合いを頂くスタートになります。
何か気になること、困ったことがありましたら、市中を走り回っているすみれスタッフがすぐに駆けつけますので、いつでもお気軽にお声掛け下さい!
この度はありがとうございました。そして末永いお付き合いを宜しくお願い致します!

 

お引き渡しセレモニー
お引き渡しセレモニー

 

マーケティング戦略塾の同窓生

昼は東京からの客人とランチ。
10年程前に日本マーケティング協会の理事長だった水口健二先生のマーケティング戦略塾に参加した際にご一緒させて頂いたのがご縁で、数年に一度、付かず離れずな関係で不定期に情報交換をさせて頂いてます。

水口健二先生の勉強会でご縁を頂いた方々のその後の活躍は 目覚ましく、JACKのクモデ社長やムクムクハウスの阿部社長といった業界内で先進的な取り組みをされている団体の主宰の方と同じ班でSWOT分析やUSPの作り込み、ビジネスモデルの整理をしたのが懐かしく思い出されます。

そんな優秀なメンバーさんの中におられたのが、スタイルオブ東京の藤木社長、不動産事業を軸に卓越したライフプランを全面に押し出して業界紙だけではなく、一般のメディアにもよく登場しておられる有名女性経営者です。
今回久しぶりにお会いしたら、なんと業界NO1のリノベーション会社の子会社の副社長に就任されておられました。(驚)

スタイルオブ東京
スタイルオブ東京

http://www.styleoftokyo.jp

 

リノベーション業界トップクラス企業の悩み

昔話に花を咲かせたり、お互いの近況報告等の雑談のあと、同席されていた執行役員の方々を交えて話してみると、新しい事業展開をするにあたり、非常に難しい問題を抱えているとの事でした。

きらびやかな業績を残されている会社の問題ってなんやろ、と聞いてみると、(やっぱり)職人不足問題と、職人の質の問題とのこと。
職人の質については、施工技術の未熟とかでは無く、工事前の養生や近隣への気遣いなど、職人云々の話ではなく、社会人としての基礎力が足らないと言うことでした。

自社職人を育成して顧客満足を上げることで、繰り返しの注文やご紹介を頂き安定的な事業を作り上げる事を目指す!と10年前の水口健二先生の戦略塾でコミットして、継続した取り組みをされている高橋さんに意見をもらえませんか?と聞かれたので、スパッと持論を述べさせて頂きました。

「育てるしか無いでしょう。(笑)
そして、若者を育てるには、職人を魅力的な、安定的な、将来性のある職業にしなければなりませんね。」

と、(期待通り、笑)の回答に皆さん、やっぱり、とうなずいておられました。

 

 

リノベーション大工育成プラン(草案)有り!

いつもはここから、「じゃあ具体的にはどうすればいいでしょうか、」となるのですが、今日は少し勝手が違いました。なんと!藤木社長が既に若者をリノベーション大工に育て上げる育成プランを考案しておられ、しかもそれが素晴らしい!
私の周りでは、勘のいい経営者さんが、数年前から自社大工、自社職人の育成に既に着手されています。木造大工、造作大工の平均年齢が50代後半と言われる現状を見て、5年後10年後を見たら当然の選択だと思いますが、その本質である若者が夢を持って就職したいと思う職業にするところまで踏み込んでおられる方はまだ少数派です。
藤木社長のプランはその本質をズバリ射抜いており、すぐに実行に移されたら5年とかからずに頭を痛めている大工不足問題は解決されると思います。
既に全国展開されている大手リノベーション会社の市場独占の布石になり得る素晴らしいものでした。

長期視点→本質→根本的問題解決=生き残り戦略

大手はさすがにマーケットに対する読みが違う!と甚く感心すると共に、地域密着の中小工務店、リフォーム事業者はもうすぐ受注競争だけでなく職人確保の競争も大手と戦わなければならなくなるのを実感してしまいました。
大手企業に職人の育成なんか出来っこ無い、と一昔前は言ってましたが、時代は確実に変わっていますね。我々ももっと長期にわたる視点を持って、本質を抉り取り、根本的な解決へのアプローチを加速させなければ生き残れない時代なのだと思います。

藤木社長、本日はありがとうございました。
近いうちにまた、東京でお会い出来るのを楽しみにしています。(笑)

心謝。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください