12月22日晴れ
午前中は個人面談の続き、20時間を越える怒濤の面談週間もやっと終わりがみえてきました。残るはあともう少し、今年もなんとか年内にスタッフ全員の声に耳を傾けることが出来そうです。
同業者社長からの相談
昼からは来年着工予定の店舗工事の打ち合せや現場周り等、(たまには)実務に勤しんでから、夕方からは姫路から同業の経営者を迎えての会食でした。
大型リフォーム、リノベーションに特化して堅調に業績を伸ばされている工務店、リフォーム会社と言うよりも設計事務所と言う方がしっくり来る技術系の会社のO社長です。
長い間、同じ勉強会で共に学んでいた仲間でもあり、久しぶりに会って近況報告等だけでも非常に盛り上がりました。
様々な話をO社長と話しましたが、この業界の経営者と話してみると大体皆さん、同じような悩みを抱えているもので、お互いに慰め合う訳ではありませんが、話の中で問題点を明らかにして未来に進もうという気持ちを強く持つことが出来たりします。
やっぱり人の問題。
O社長に相談されたのは現在顕在化している具体的な悩み等ではなく、スタッフの育成に対しての漠然とした不安でした。(もちろん私も含めて)経営者の悩みは結局、人の問題に帰結します。
昨日のブログにも書きましたが、アドラーが言ったように、人の抱える問題はすべて人間関係に起因するものだと言うのは、あながち間違っていないと思っています。元阪神、オリックスで活躍された野田選手の九州料理のお店で鍋をつつきながら延々とそんな話をし続けました。
視点を変えて本質を炙り出す
スタッフにもよく話をするのですが、問題の本質を明らかにするには視点を変える必要があると思っています。一番分かりやすいのは、短期的な視点をできるだけ長期的な視点に変えるということです。なーんやそんな事!と思われるかもしれませんが、それだけで実際の行動が決定的に変わることがあります。短期的なこと=目先のことに執着すると、本来の目的を見失ってなってしまいがち、というのは目的と手段を履き違えてしまう可能性が増すということでもあります。
今月の売り上げ、今期の決算、顧客単位の現場収支、今日の見積り、もちろんどうでもいいわけはなく、実際の経営においては非常に重要です。しかし、それらばかりに囚われすぎると目的と手段を履き違えるようになって未来に対するアプローチを一切できなくなってしまいます。
重要な事は、手段をあれこれ見直すのではなく、根本的な問題、目的を達成する為のアプローチ、行動を起こすこと。『第二領域』と言われる緊急ではないが、重要な事に今どれくらいの意識を持ち、行動を移せるかに未来はかかっていると言っても過言ではないと思うのですが、人は分かっていることを全て行動に移せるかというとそんなことはありません。
経営者の仕事の半分は仕事
そんな話を 延々として、経営者に取って最も重要な第2領域の活動とは何か?という話になりました。O社長と共通のメンバーである一般社団法人JACKグループの主宰をされている蜘手社長は「経営者の仕事の半分は社員教育ですよ」と最近よく言われます。その言葉に私も強く賛同しておりまして、社員に主体性を持って働いて貰える様に社内環境を整備し、意識改革を促す事こそ経営者が取り組むべき『第二領域』の最たるものでは無いかと。
結局、O社長とはその部分で意気投合、来年姫路で開講する予定の職人起業塾【第二期】に参画頂いて私たちと一緒に社員さんと共に学び、意識改革に取り組もう!という最高の結末を迎えました。(笑)
職人起業塾は職人だけを対象にしているのではありません
そんなこんなで、『職人起業塾』を職人だけの学びの場だと誤解されている方は少なく無いのだということが分かりました。。
職人はモチロンですが、現場担当者、設計、営業と幅広く建築実務に携わり、顧客接点を持つ人全てを対象としておりますので、社員教育こそ腰を据えて取り組むべき最優先事項だと思われる建築業界の皆様、一度お問い合せを頂ければと思います。
(ここだけの情報ですが、)新年早々、第二期生の募集を開始しますよー。(笑)