餅つき、書き初め、温故知新。

1月9日 今日も晴天。

朝の間は放射冷却の影響か、キラキラの朝日にひんやりとした空気感で清々しい気分で愛犬チャックとのお散歩が出来ました。

毎年、餅つき大会を続ける理由。

お出掛け日和でよかった。
というのも今日と明日は毎年恒例の新春餅つき&書き初め大会をTOTO西神ショールームで開催しているからです。創業時から毎年、綿綿と続けている餅つき大会はスタッフをはじめ、お付き合い頂いている皆さんの一年間の無病息災を願う事を目的としておりますが、もう1つ大事にしている事は、日本の年末年始の風情を遺したい、子供達に伝えたいと言う想いです。

私たちが子供の頃は、年末になると近所の自治会のおっさん達が集まって餅つきをする光景をどこでも見れる事が出来ました。モチロン、今でも行なわれている地域や街は有りますが、ニュータウンと言われる新興住宅地の開発が活発になり、段々とそのような近所付き合いが希薄になると共に杵と臼でぺったんぺったんと餅つきする事も少なくなった様に思います。
そして、その流れは今後加速度的に進んでいくと思うのです。

私自身、社会に出てからは滅多にそんな機会に遭遇しなかった事もあり、(子供の頃の楽しかった思い出を引きずっている訳では有りませんが、)子供達に餅つきのやり方を知っておいてもらいたい、日本に昔から引き継がれて来た庶民の文化を守りたいという想いで、創業時以来、社員とその家族、子供達に集まってもらい餅つきをしてきました。

当初は年末に倉庫の片付けをしながら餅を搗いておりましたが、10年程前からお付き合い頂いているお客様や近所の子供達も一緒に参加してもらう様になり、近年はTOTOのショールームをお借りして会社としてのイベントとして開催を続けています。

  
 

書き初め大会も同時開催!

年始の風情を楽しむイベントという事で、(第二、第四水曜日、19時からすみれ3階セミナールームで開催している)すみれ書道教室の大山真理先生にお越し頂いて、ご指南を受けながら書き初めも出来るブースも準備しております。

年頭に心を落ち着かせ、今年一年に対する所感を筆で半紙に認めてみる。これも、昔からこの国に伝わる非常に良い風習だと思っています。小学校に通っていれば書き初めはするのかも知れませんが、書道とすっかり縁が無くなってしまった大人も子供と一緒に一年に一度くらい筆を持ってみるのは悪く無いと思いますし、PCの普及で字を書く機会が少なくなった今こそ、『字を書く事』を見直すべきだとも思っています。日本の文化には無くてはならないものの筈ですし。

  
 

今こそ、温故知新。

今年の新年はのっけから大きなニュースが立て続けに有りました。
イランとサウジアラビアの国交断絶、中国、日本、そして世界の同時株価全面安、北朝鮮の水爆実験、ウクライナ軍によるクラスター爆弾の使用、着々と進み始めたTPPの批准、そして来年に迫る消費税増税と世界情勢も国内も非常に先行きの見えにくい不安定な時代に突入している様に感じます。

そんな中、私たちに出来る事は大それた事ではなく、コツコツと『今』を真摯に真面目に生き切る事しか無い訳ですが、人は誰しも先が見えないとき程、目先、足元にばかりに気を囚われてしまいがち。
しかし、多くの人が、『今だけ、金だけ、自分だけ』の思考に陥ってしまうと、この国の未来は無くなってしまいます。
こんなときだからこそ、世界で最も古く、長い歴史を誇る日本と言う国が今まで脈々と守り受け継いで来た伝統、文化、風習、そして考え方に目を向けて新しい時代に対応するべきだと思います。
そしてそれを次世代を担う若者達、子供達に伝えるのが私たちの最も重要な務めでもあると思っています。
餅つきや書き初めがそれに直結するとは言いませんが、そんな風情を大事にして子供達に伝える事を続けるのは決して無駄な事ではないと思うのです。

そんなこんなで、明日も10時からイベント開催しております。
私もすみれスタッフと共にご来場をお待ちしておりますので、えべっさんへのお参りの行き帰りにでも新春風情を楽しみに立ち寄って頂ければ幸いです。

  

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