よっ!一番星!理論。

1月14日晴れ
昨日の夕方から降り出した雨のせいなのか昨夜そして今朝と神戸は随分と冷え込みました。

これまでが暖かすぎた冬だったのでしょうが、どちらかと言うとワタクシ、寒さにはめっぽう弱い方でして、、あまり冷え込むと少し気持ちが滅入ります。

  
そんな中、今日は朝からスタッフと連れ立って畑へ。
岩岡町のキャルファームさんにて今年第一回目の農業研修です。

農場に着いた頃には明け方に冷たくそして分厚く空を覆っていた冬雲はどこかに消え去り、寒いながらも清々しい日差しの差す良い天気となりました。

いつものようににんじんやごぼう、トマトやアイスペールなどの収穫をしたりと農作業に勤しんできたのですが、今日の研修の目玉はトラクターを運転しての耕耘でした。
私たち世代にとって、トラクターと言えば、「俺の赤いトラクター」です。(笑)

  
我らの永遠の1番星である菅原文太さんと同時期に二大スターとして活躍していた小林旭さんが♪燃える男の赤いトラクター♪と歌っていたテレビコマーシャルは今も脳裏に焼きついており、子供心にいつかは赤いトラクターを運転してみたいと男の子は誰しも思ったもの。(笑)
年始1発目の農業研修から、ちょっとした子供の頃からの夢が叶いました。

大西さん、いつもありがとうございます。

  
ちなみに、菅原文太さんが永遠の1番星と言うのは、映画「トラック野郎」の役柄から来ておりまして、私たち世代ではキラキラにデコレーションされたトラックとともに、快活な男らしいキャラクターに少なからず憧れを持ったものです。
そんな流れで、1番星と言う称号を与えられたいと思った若者も少なくないのではないでしょうか。ちなみに私もその1人。(笑)
結婚した当時、妻方の親戚一同が集まった席で、親戚のおっちゃんに(その頃、イキのいい職人だった私の将来を嘱望してくれていたのだと思いますが、) よっ一番星!とよく言ってもらっていた時もまんざらではなかった覚えがあります。(笑)

私が言ってもらっていた、もしくは私たちが使う「1番星」の定義は非常に曖昧ではっきりはしませんが、間違いなく日本一とか世界一のレベルのことを指しているのではありません。

ごくごく狭い範囲、小さなコミュニティーの中できらりと光るものがある人のことを指すことが多いように思います。

たとえちっちゃな所でもいちど一番星の期待をかけられたり、自分自身1番星になりたいと思ったら、つい、そのきらりと光るものに磨きをかけたくなるのが人の性。

私自身、そんなふうにおだてられて、頑張って良い職人になろうとかそのうち独立して会社を起こそうとかのモチベーションをもらっていたような気がします。(笑)
これって、マーケティング理論のセグメント(範囲を絞る)とUSP(自分独自の売り)の関係に当てはまるわかりやすい表現の仕方ではないでしょうか。
そういう意味で考えると、身の回りにいる若者に「よっ!一番星!期待してるで!」と声をかけまくるのは彼らの意識を高め、モチベーションを上げるのに結構悪くない、効果的なことかもしれません。

寒いながらも気持ちの良い青空の、畑を耕しながらそんなことを考えました。

ただ、「俺の赤いトラクター」も「トラック野郎」も全く知らない世代にこの「1番星理論」が通用するかどうかは分かりません。(笑)

解散説が取り沙汰されて、世間を賑わしているSMAPの代表曲のように、ナンバーワンではなくオンリーワンの1番星に皆がなってくれますように、まぁ、将来有望な若衆が周りにたくさんいるので、コツコツ試してみることにします。

  

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