出来れば神!なくらい難しい当たり前の事。(泣)

2月3日 節分 晴れ

鬼はそと〜福はうち〜

とマメを投げつけられながら玄関から追い出されたのはさて、何年前か。
消えてしまいそうな微かな記憶ですが、確かに鬼の面をかぶって家族と戯れていた時期がありました。伝統的な行事って、子育てをするからこそ継承されるんや、と今更ながら当たり前の事をふと思いました。

 

今日は節分。

節分の今日は水曜日ですみれ事務所は定休日、私は昨日に引き続き、午前中(サイクリングがてら)歯医者に治療に行った以外は事務所に籠ってPCに向き合い、地道な仕事をパチパチと片付けました。本来ならば、早めに帰宅して豆まきで盛り上がりたいところですが、娘も高校生になると、豆まきどころか恵方巻きにも興味は無さげで、妻に聞くとそもそも夜は塾に行って不在との事。ま、そんなもんですよね。(苦笑)
ずいぶん前から自分の家庭で節分なんかあまり関係なくなったというか、意識する事が無くなってしまい、今日はついうっかりと夜からの社内勉強会の日程変更を持って来てしまいました。小さな子供を育てているスタッフも多いのに悪い事したな、、と反省しきりです。

 

職人起業塾通信復活。

事務所に籠ってじみーに行なっていた作業は、研修事業の資料の整理や、講演の資料作り、自社で行なっているマーケティングの勉強会、『職人起業塾』の1月度の開催のファシリテーターとしての振り返りとまとめ等。忙しい中、結構な時間をかけて参加頂いている方々に少しでもバリューを感じてもらえる様にと粘りました。(笑)
約3年近く前から、自社での勉強会に参加頂いた方、そのコミュニティーに興味を頂いた方向けにそのような勉強会の振り返りやテーマに関する参考文を月に二度〜三度程度メルマガ風にお送りしておりました。しかし、昨年末のPCトラブルでメーリングリストが消滅してしまい、今年になってやめてしまっていたのですが、気持ちを奮い立たせてもう一度やり直す決意を固めました。
今度は同じ過ちを犯さない様にしっかりとメールマガジン送信のスタンドを利用して配信する事にします。ご興味のある方は是非登録してみて下さい。
こちら→【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

計画と習慣の関係。

すみれ本社で毎月開催している『職人起業塾』の年始一発目の参加者の皆さんに考えて来て頂いた課題は、『一年の計、十年の計、終身の計について考える』でした。(ちなみに、今日の社内勉強会も同じ内容でした。)
ディスカッション(というかグループコーチング)のメインテーマはその計画をどのように成すか?と、『築き上げる』アプローチについて具体的な方法論を習慣に落とし込んで発表頂きました。終身の計という一生をかけて達成する様な大きな目標、目的は習慣に落とし込んでコツコツと築き上げなければ届かないのではないか、という私の考え方に基づいてです。

 

短期、中期、長期の計画は一貫性があって然るべき。

年頭に当たって一年の目標を考える事は誰もがする事ではあると思いますが、その延長線上の10年、そして一生の計を考えることってそうそうある事ではなく、皆さん、ずいぶんと深く思考を巡らされた様でした。私も様々な意見の発表を聞いて、気付きや学びを頂きつつも、その計に対して目的と手段が明確になっているか、とか、大工見習いの若者の「10年で新築一軒任せてもらえる様になる」という答えに対して、「そんなんじゃ遅すぎる!ナンボ譲っても6年までや!」と(ダメ出しの様な、笑)檄を飛ばしたりと厳しい事も言ったりもしましたが、一年に一度、じっくりとこれからの長い人生について考える良い機会を持っていただけたのではないかと思っています。

 

先達の遺した言葉に学ぶ。

その例文として皆さんにご紹介したのは、古代中国の思想家、管子が書き残した言葉です。

一年之計莫如樹穀(一年の計は、穀を樹うるに如くはなし)

十年之計莫如樹木(十年の計は、木を樹うるに如くはなし)

終身之計莫如樹人(百年の計は、人を樹うるに如くはなし)

(毎年の事ですが、)参加者の皆様に紹介していたのはここまでなのですが、実はこの先にもう少し続きがありまして、その全文を転載すると、

一年之計、莫如樹穀。十年之計、莫如樹木。終身之計、莫如樹人。

一樹一穫者穀也。一樹十穫者木也。一樹百穫者人也。

我苟種之。如神用之。舉事如神。唯王之門。

となっています。その訳文は、

一を植えて一の収穫があるのは穀物であり、一を植えて十の収穫があるのは木であり、一を植えて百の収穫があるのは人である。 

これを的確に植えるは、神がこれを用いるようなものである。
我れいやしくもも之れを種う、神の之れを用ふるが如し。 
事を挙ぐること神の如き、これ王の門。

となります。

 

脳裏に焼き付いた三木谷社長の言葉。

このブログでもよく登場するのですが、昔、楽天の三木谷社長が記者会見で、「当たり前の事をあたりまえにするのが一番難しい」と言っていたひと言が私はどうしても耳の奥にこびりついたまま頭を離れません。創業から数年で押しもおされぬ上場企業にまで会社を成長させ、プロ野球チームのオーナーにまで上り詰めた世界的に持ても類い稀な優秀な社長でさえ、「当たり前の事をやり切れへんのや、」と衝撃を受けて、吹けば飛ぶような自分、そして自社のメンバーが当たり前の事を出来ないことなど、それこそ当たり前だと思ったのです。

 

計画と習慣の不都合な真実。

管子の言葉は、それを如実に言い表しており、穀物を植える、木を植える、人を育てる事がそれぞれ一年、十年、百年の計になると聞けば誰しも理解出来る様な事を的確に行なえるのは神の領域だと言っている訳で、古から人は同じ悩み、苦しみを抱きながらそれでもなんとか未来を切り開こうとその古人の言葉を引き合いに出しながら努力を積み重ねて来たのですね。
非常に言いにくいことですが、私たちはそんな困難だと知りながらも、それでも、あたりまえのことに取り組み続け、遥か雲の彼方にある神の領域を目指さなければならないのだと改めて考えさせられ、覚悟を決めなければならない様です。

大変なのも、そんなに簡単に出来ない事も良く分かった上で、なんとか踏ん張って歩みを進めたいと思います。職人起業塾に御参加の皆様、めげずにがんばっていきましょー。(苦笑)

 

おまけ

(若干しつこいですが、、)そんな感じの私の気付きや皆さんに考えて頂く質問をメールマガジン形式で不定期かつ低頻度でお送りしております【職人起業塾通信】、ちょっとくらい付き合ったろか、と思われた方は是非登録をしてみて下さい。→https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

その他の売り込み告知です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
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宜しくお願いします!(笑)

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