4月4日 曇り
今朝も台中から始動。
2泊3日の弾丸出張を終えて、(工事自体は終わってないし、思っていたとおりの結果は未だ得れていませんが、)ひとまず日本へと帰ることとして、Jet starの狭い座席でこのブログを書いています。
搭乗口に向う手前の出国審査をくぐる段になって、どうにも気分が悪くなり、トイレに行って昨夜遅くに(やめときゃいいのに)勢いで食べちゃった屋台メシを出してスッキリとしようとしてみましましたが、どうやら胃の消化はそれなりに進んでおり、内容物は空っぽになっていたようです。
なんにも出ないけど気分は悪い。という何ともし難い、やるせない状態で機上の人となりました。。(苦笑)
(本来)読書の時間。
私の場合、航空便でフライトの際は本を読むのが常でして、(LCCの座席が狭い事も有り)いつもならPCをあけてパチパチとタイピングしたりはしないのですが、今回は移動中に読もうと用意して来た単行本を往路だけで一気に読み終えてしまい、若干予定が狂ってしまったので珍しくブログを書く事にしました。
用意していた本を予定より早く読了した。というのは、そのノンフィクション小説が非常に面白く、目を離す事が出来ないくらいにぐいぐいと引き込まれたからでして、息つく間も無く一気に読了すると共に非常に深い感動を得る事が出来ました。久しぶりのノンフィクション本でのクレーンヒットです。(笑)
おススメされたし、する本
このブログのカテゴリー分けでは、書籍のご紹介を一括りにしており、『おススメされたし、する本』としてまとめています。今回、非常に良かった書籍を上梓されたノンフィクション作家さんを御紹介下さったのは、先日、夫婦で講演会に行って来た小説家の喜多川泰でして、講演を終えてからの質疑応答の際に、「本好きを自認する喜多川さんがおススメする本はありますか?」という質問に対して答えられたのが門田隆将さんの『慟哭の海峡』でした。
モチロン、その本をサクッと即買いしたのは言うまでもありませんが、その時に一緒に購入した本がこちら、
タイトルだけで既に私のハートをわしづかみ(笑)
そして、サブタイトルは丁度、台湾に行く道すがらに読むには最高すぎる一冊でした。
簡単に内容をご紹介すると、
内容紹介
1949(昭和24)年6月、九州・延岡の海岸から小さな漁船が夜陰にまぎれて静かに離れていった。
船が目指すのは、真っ黒な海原のはるか彼方にある台湾。その船には、日本陸軍の元・北支那方面軍司令官、根本博中将が乗っていた。傍らには、「俺の骨を拾え」と言われて随行を命じられた通訳が一人。
この時、蒋介石率いる中国国民党と毛沢東率いる中国共産党との「国共内戦」が、まさに決着を迎えようとしていた。
共産軍の攻勢によって、大陸から撤退し、いよいよ金門島まで追い込まれた蒋介石。根本は蒋介石を助けるために「密航」を敢行したのである。「義には義をもって返す」。根本には、終戦時、蒋介石に言葉では表せぬほどの恩義があった。
昭和20年8月15日、終戦の詔勅が下された時、根本は駐蒙軍司令官として、内蒙古の張家口にいた。
陛下の武装解除命令は、アジア各地で戦う全軍に指令され、ただちに実行に移された。
満州全土を守っていた関東軍も山田乙三司令官がこの武装解除命令に応じ、そのため全満州で関東軍の庇護を失った邦人が、虐殺、レイプ、掠奪……等々、
あらゆる苦難に直面することになる。しかし、満州に隣接する内蒙古では、根本司令官による「武装解除命令には従わない。責任は私一人にある。全軍は命に代えても邦人を守り抜け」
という絶対命令によって、激戦の末、4万人もの邦人が、ソ連軍の蛮行から守られ、北京、そして内地まで奇跡的な脱出・帰還に成功する。
ソ連軍だけでなく共産軍の圧迫をも凌いで「4万人の脱出」が成功した時、これを戦勝国側で守ってくれたのが、蒋介石率いる国民政府軍にほかならなかった。
根本中将に、その「恩義」はどう映ったのか。密航の途中、座礁や船の故障で、九死に一生を得ながら、根本は台湾に辿り着く。感激した蒋介石から根本は「林保源」という中国名を与えられ、金門島に赴く。
そして、林保源将軍こと根本博は次々に作戦を立案し、押し寄せる共産軍に立ち向かった――。
「台湾」と「台湾海峡」は誰によって守られ、なぜ今も存在しているのか。
本書は、その謎に挑み、「義」のために生きた一人の日本人と、国境を越えてそれを支えた人たちの姿を「現代」に蘇らせたスクープ歴史ノンフィクションである。内容(「BOOK」データベースより)
縁が縁を呼ぶ。
台湾に法人を設立して早くも2年が経ち、このところ台湾に頻繁に訪れてクライアントをはじめとする台湾に住む日本人の方々、そして現地の人との交流を繰り返し、絆を深めている事も有り、着実によきご縁が広がっています。
台湾に親近感を感じるどころか、最近は第二の故郷になるのではないかと思っています。
それくらい、皆さん親切で、誠実に私達の相手をしてくれます。そんな台湾と日本との関係性を考えたとき、我々より二世代前の先達の行なって来た行動、姿勢が台湾の人たちの日本人に対する信頼に繋がっているのだと、この本を読んで改めて認識すると共に、表面に現れていない日台間の歴史に対する興味が沸々と芽生えてきました。
いい機会を頂けたので、当分の間、門田隆将さんをはじめとするノンフィクション作家さんによる明治から昭和初期にかけての史実に基づいた作品を乱読してみる事にします。
それにしても・・・、新入社員や娘に読んでもらいたい本として深く入り込んだ喜多川泰さんから日本と台湾の隠れた歴史について学ばせてもらうきっかけを頂けるなんて、思っても見なかったというか、意外を通り過ぎて驚きです。
繋がっている部分があるというか、、なんというか、、
兎にも角にも、ご縁に心から感謝致します。
心謝。
ヨーヘー、辛苦了!(^ ^)
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