鶏が先か卵が先か。なんて、悩んでる場合じゃない。

4月7日 春の嵐 大雨

過日、リフォーム産業新聞の加覧社長の訪問を受けたのがまあまあ大きく記事にして頂いてました。加覧社長、ありがとうございます。(^ ^)
さて、昨日の好天はどこへやら、神戸は大雨洪水警報が発令する大荒れの天気となりました。

 

 

そんな土砂降りの中、

昼から京阪神木造住宅協議会事務局の中村さん、一部、職人起業塾の講師役も努めて頂き、厚生省への申請手続きを一手に引き受けて頂いている川西社会労務士とオッサン3人連れ立って、夏から開講する職人起業塾【第3期】に参画頂く企業への訪問の旅へと出掛けました。

今回も3社の企業を訪問して、経営者、経営幹部の方々に(参加意志の確認を含めて)職人起業塾の内容の概略と必要な部分については詳細も説明させて頂きました。

 

 

職人起業塾の概要説明

元々、パンフレットやカリキュラムをご覧頂いて興味を持って申し込み、もしくは問い合わせを頂いている企業ばかりですが、核の部分がそれで伝わっているかというとそうでも無いこともあり、念のためご説明に伺うようにしています。

ちなみに、訪問してご説明する内容を大雑把に書上げてみると、

  • 職人起業塾という名称の講座ですが、決して職人だけに特化した研修ではありません。
  • 原理原則に基づいたマーケティング理論、可能思考、接遇、問題解決をカリキュラムに組み込んで顧客接点強化を目的としています。
  • 建築実務者向けの研修ですが技術的な研修ではなく、意識改革のプログラムです。
  • 意識改革とは、経営者意識を社員さんに共有してもらう事を指しています。
  • 学んだ理論を元にアクションプランを立ててもらい実践に落とし込んで頂きます。
  • 半年の講座の終了後も事業所内のシクミとして機能するようにフォローしています。

そして、厚労省の助成金を活用する事も同時にお奨めしているので、社内の労働環境の完全適法と、教育計画、キャリアプランの策定も入塾の機会に同時に整備して頂くようにお願いしています。

 

 

即決即断にて入塾者続出。

今まで、職人、現場監督等の実務者向けのこのような研修プログラムが無かったこともあるのかもしれませんが、昨年末の開講以来、まだ走り始めたところでこれといって明確な成果も挙げていない私達の研修事業に対して、いち早くご興味を持って頂いた意識の高い経営者ばかりだけあって、上述のような私の説明に対して直ぐにご理解を頂け、訪問した企業の殆どの経営者は皆様、即決に近い判断で社員さんの入塾に積極的な意向を示して頂けています。

今日の企業訪問ツアーも建築業界、工務店業界が大きく変わる胎動を感じる一日となりました。

 

 

鶏が先か、卵が先か。

とはいえ、建築業界は長年の慣習から、自社の労働環境に対して、完全に適法であると胸を張って言える事業者も多く無いのが現状です。就業規則や賃金規程は適法なモノを作っていてもその通りに運用出来ていない事も少なくありません。

実際のところで言うと、私達の様な小規模事業だけではなく、中堅と言われる事業規模を誇る会社でも、「再度チェックをしてみないと、」と言葉を詰まらせる総務担当者さんは少なくありませんし、小規模な工務店では社会保険、厚生年金への加入は負担が大き過ぎる、と考えられる経営者の方が多いのが現状です。

しかし、アタリマエのことをアタリマエに積み重ねて、顧客からの信頼を得ることをベースにした原理原則に沿ったマーケティングを社員さんと一緒に構築して行くにはまず、根本として社内整備が出来てあるべきで有り、社員を守るという明確な姿勢を経営者が示さねばなりません。
厳しい、耳が痛いと取られる方もおられるのは事実ですが、「労働基準法に完全適法な状態にして頂くのが大原則であり、出発点です。」というのが職人起業塾のスタンスです。

 

 

今日見つけたTwitterにこんな投稿がありました。

がんの患者さんが障害年金をもらえることは、いまだにほとんど知られていない。障害年金は、簡単に言うと、重病になり、老齢年金をもらえない可能性のある患者さんが、前払いとして、年金を受給できるという制度と言ってよい。進行がん患者さんは皆受給する権利があると思います。もっと知ってほしい。

安心して働ける環境あってこそ。

今まで、このような情報をあまり目にすることは少なかったと思いますが、スマフォの普及とSNSへ誰もが参加するようになったことで、情報の伝達、拡散は大きな変化を遂げています。

昨今のブラック企業問題の噴出も元を正せば内部告発に端を発しているのは明らかですし、従業員さんが自分の労働環境に疑問を持てば、あらゆる情報があっという間に手に入る時代です。

それはその従業員さんの家族にも当てはまることを考えると、一定規模の事業所は社会保険の加入が義務づけられており、企業の負担が大きい事とは関係なく、被保険者にもしもの事があった時の(国民保険、国民年金と社会保険、厚生年金の)保証の大きさが全く違うことも簡単に分かってしまいます。

法で定められた守られるべき社会保障の有無は従業員さんの仕事に対するモチベーションを大きく左右する可能性があると思うのです。

 

 

人づくりしか道はない。

 昨年の国勢調査の結果がそろそろと発表されて来ておりますが、前回(8年前)の調査で、大工をはじめとする建築技術者の人口が激減していた後の経過が明らかになります。

予想では(実感でも)若者の建築業界離れが進み、職人不足に益々拍車がかかり悲惨な状況が白日の下に晒されると言われておりますが、今後の業界、そして個別の事業を考えた時、私達建築業者がモノづくりの担い手を守り、育てる意志を明確に表して、安心して働ける環境を作る事から始めるしか解決の道はないと思います。

 職人上がりの叩き上げ経営者の立場から、私達が行なう研修事業を通して建築業界の理解ある経営者さんと共に、業界の土台を支える人材の育成に少しでも寄与出来れば幸いです。

本日、お忙しい中お時間を頂きました皆様、ありがとうございました。

ご賛同頂きました事の御礼を申し上げると共に、今後とも宜しくお願い致します。

 

 

おまけ、

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