ビジネスモデルキャンバス@UX KANSAI#4

8月27日 曇りのち晴れ

 

夏のトレジャーハンティング!

今日から二日間、TOTO西神ショールームにて毎年恒例の合同イベント行っています。
TOTOリモデルクラブなる地域のリフォーム事業者さんが集まって情報交換や継続した勉強をするこの会では、1社では出来ない、しかしみんなで協力すればできる事をやろう!とコンセプトに毎年、春と秋(もしくは夏)の2回、大々的なイベントを合同で企画、運営を行っています。


近隣の同業者さんと言うこともあり、ライバルと言えばライバル。商圏もかぶるし本来そんなに仲が良いはずは無いのですが、我々が目指すのは競合する同業者に競り勝つことではなくやっぱり真の顧客満足の追求だろ、ということで11社の志を同じくするメンバーが集まって活発な活動を行っています。

イベント委員を中心として企画頂いた今回も、ずいぶん張り切ってもので「夏のトレジャーハンティング」と名付けて本物の金塊(ではなく砂金ですが、)などの宝探しをしてもらうなど、楽しんでいただける企画が目白押し。大変趣向を凝らした張り切ったイベントとなっておりますので、お時間のある方は覗いていただければ幸いです。

 

UX KANSAI#4

そんな楽しそうなイベントをやっているにもかかわらず、私は昼から大阪にてUXデザインの研修講座の受講が決まっており、後ろ髪を引かれながらも会場を後にしました。年間の予定がビッシリと決まっているのはなかなか厳しいもの、年間通しての講座に申し込んでいるので当然、先の予定を優先しますが良し悪しは微妙なところです。

ひょんなきっかけを頂いて、1年間通してUXデザインの基礎から学ばせてもらおうと飛び込んでみたこの講座、受講してみたら学生さんや大企業のデザイナーさんがほとんどで建築関係の人は私以外誰1人も参加されておられません。

はじめのうちは場違いな感も否めず、ちょっとばかし「やっちまったなぁ」と思っておりましたが、どう考えてもこれからの建築にUXデザインは外せません。10年以上前にジェイ・エイブラハムのマーケティング勉強会に参加した時もそういえば建築業者は1人もおらず、10年後に俺の時代が来るなと思った覚えがありました。まるで今回のデジャブのような。(笑)

 

ビジネスモデルキャンバスを使ったケーススタディー・ワークショップ

今回のテーマは『ビジネスモデルキャンバス』と題して、実際の企業の実例を元にそのビジネスモデルの詳細を聞き取って今後の展開に対する問題点の解決や新たなチャレンジをする為の提案、意見を参加者がグループに分かれて考えてみるワークショップです。

UXデザインでは人間中心設計、(エスノグラフィー等の手法を駆使したユーザー調査と分析)をベースとして、良いユーザー経験を創出する技法を学ばせているのですが、イマドキこれは世界基準となっており、今世界を席巻しているデザイン、開発思想であるデザイン思想・アジャイル開発・サービスデザイン・リーンスタートアップ・UCD等の考え方もほぼ同じとのこと。(浅野先生のレジュメより抜粋・引用)

ただ、デザインを学ぶ者、エンジニアは事業性に対する思考が弱く、いくら良いデザイン、サービスを考えても事業性に乏しいアイデアは犬のエサにもなりません。(笑)

 

事業性のタスク

私達が学ぶUXデザインとはサービスデザインであり、顧客体験に基づくコンセプトを具現化すると共にビジネスとして成り立つ事業化を同時に適えなければなりません。その弱い部分を補完する為にはマーケティング的思考=マーケティングマインドが必要で、今回のワークはそのものズバリ。社内のマーケティング担当の私としては非常にいい学びとなりました。

今回のワークで紹介されたフレームワークはビジネスモデルキャンバスと言われる全世界で大ヒットしているビジネスモデル・ジェネレーションという書籍からの引用。毎回刺激的な新たな、というか最新の情報をシェアして頂けるのは本当に有り難いです。

こちら↓

ビジネスモデル・ジェネレーション
ビジネスモデル・ジェネレーションhttps://www.amazon.co.jp/ビジネスモデル・ジェネレーション-ビジネスモデル設計書-アレックス・オスターワルダー/dp/4798122971

 

 

ユーザー体験から絞り出されるビジネスプラン

今回のモデル企業となられたのは最近自転車乗りの間では聖地としての呼び声が高く、人気急上昇中のしまなみ海道を「誰よりも、どこよりも”しまなみ”を愛する企業、」をスローガンに掲げる『瀬戸内しまなみリーディング』観光関連、飲食店などを運営されている会社です。

私の属するBチームでは新たなビジネスモデルの展開について、鋭い直感でいつも素晴らしい意見を述べられるKさんの「自転車で走るのに、キツいアップダウンを解消したらいいんじゃない?」というはじめの意見に基づき、(一応自転車乗りとしての私の意見等も織り込んで)新規サービスを考案、プレゼンさせてもらいました。

ジェイのコンテンツで言うところの『ホットシート』に座られたしまなみリーディング社の方々はやもやこのビジネスプランを実際に採用される事はないとは思いますが、ユーザー体験に基づいた今回の案はあながち使えないことも無いと思いますので、社に帰られて一度会議にかけて頂ければと思います。(笑)

 

尊敬されるビジネスを!

今回の研修を受講して、最も印象に残ったのは浅野先生の言葉。
継続性のある事業を構築するにはユーザー経験やそこから考案されるデザイン、サービス、そして収益構造もモチロン重要ですが、『尊敬されるビジネスを目指さなければだめ』

ビジネスモデルキャンバスを使って事業を見直す、ブラッシュアップする際に最も重要なのは創業時の経営者の想いであったり、その企業の存在価値であったり、自らの意志を確認する事であり、それがブランドに繋がって行くとの事でした。

この度、今までと違う世界に飛び込んで学ばせて頂いておりますが、やっぱり根本的には原理原則に則った思考が通じるのだと再確認、何となく勇気をもらえる良い研修会となりました。少しずつ、UXDの世界の感覚が分かって来た様な気がします。

浅野先生、UX KANSAIの皆様、今回もありがとうございました。

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以下はセミナー情報等の告知です。(笑)

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