11月17日 晴れのち曇り
日吉大社献茶祭
今日は毎年恒例の比叡山麓に位置する古刹、日吉大社でも献茶祭でした。初めて参列した6年前は確かコートを着込んで、小雪がチラホラ舞っていた覚えがありますが、今日はいい天気に恵まれて比較的暖かな日となり、閲覧席の最前線で宗匠の奉じる流れる様なお点前に目を凝らして勉強させて頂きました。
継続は成長を助ける。
茶の湯をのお稽古を習い始めてから、かれこれ7年目に突入しようかとしておりますが、未だに茶の湯を嗜んでます。とは言えないポンコツ状態のままで、どうしたものかと悩んでおりますが、覚えが悪くても、理解が浅くても年数をやっていれば否が応でも身に付く事もあるもので、今年の献茶祭は今までになく、所作の細やかな部分について、なるほど、と気付かされる事がありました。ま、実際のお稽古での私のお点前に反映される事はないと思いますが、、(泣、)
継続に付加される価値。
毎年決まって同じ祭事に参列すると、去年はこう、一昨年はどうだった、と時間の流れを遡り、それに伴って過去の出来事が思い出されたりして悪く無いものです。拙いながら、上達しないながらも1つの習慣(というか習い事)を持続、継続させるというのは単にそれだけでなく付随して様々な付加価値が生まれてくるモノなのだと改めて感じました。
特に、今回これは!と思ったのは日吉大社の神主さんによる献茶祭の後の御礼の挨拶です。話すのが上手な人は世の中にたくさんいますし、日本のトップレベルと言われる小田全宏先生のようなスゴイ人のお話も身近で聞かせて頂いたりもしています。そんな方と比較するのは失礼ですが、毎年聴かせて頂く神主さんの挨拶の言葉は昨年話された内容を思い出せるくらい、毎回胸に沁みこむ様な語りで、悲しみも苦しみも全て包み込んで今を淡々と歩みを進めなければ。と思わされます。
やっぱり神様に仕えておられるからなのでしょうか、改めて凄みを感じさせられた次第です。
時代を作った英雄が使ったコミュニケーションツール。
さて、学んでも、お稽古してもゴールどころか折り返し地点も見えない茶の湯の世界ですが、それでも6年も続けていると勉強するだけでなく面白さも少しくらい感じられる様になるもので、茶の湯にまつわるモノやコトに興味を持って調べて見たりもする様になります。最近は特に、安土桃山時代から徳川幕府に移っていく激動の時代と千利休居士が確立され現代に伝わっている茶の湯の関係に非常に興味をそそられています。
大河ドラマでも毎回の様に茶の湯を喫みながら戦国大名同士が歴史的な話し合いをする場面があったりして、国を動かすトップが政治的に利用するコミニケーションツールとして活用されていたことが伺えます。もともとその時代の小説が大好きと言うこともあり、茶の湯に造詣の深い山本謙一さんの『利休にたずねよ』や『火天の城』等を読み漁ったりしておりまして、今回その流れで超大作を読了しました。
へうげもの
その20巻にも及ぶ超大作は小説ではなく漫画でして、現代でも茶の湯の世界では独特の存在感を放つ織部焼きで有名な数寄者の武士であり、茶人であった古田織部を主人公にした「へうげもの」なる漫画です。こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4063724875?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div
「へうげる(ひょうげる)」とは「剽げる」とも書き、「ふざける」「おどける」の意味で、へうげものとは真剣な中にも笑いを織り混ぜる美意識?センス?を持った者という意味なのですが、確かに茶の湯の世界には凛とした厳粛な空気感とともにくすっと笑えるようなエッセンスが混じっていたりします。楽しさがなければコミニケーションツールにはならないということその漫画には暗に書かれておりましたが、漫画らしい面白さの中にもなるほどと非常に納得させられるところがありました。超絶にお奨めしますので、(オッサンは特に)ご一読をおススメします。
目指せ!カワイイ、オッサン。(笑)
『へうげもの』の古田織部助のキャラクターの様に人の心を引き込む必死さの中に織り交ぜるユーモアとクスっと笑えるエッセンス、それを支える独自の美的感覚と人の心の奥を慮る深さを持つ事が出来れば確かに人とのコミュニケーションに苦労する事は無くなり、様々な問題を解決しつつ、自分の価値観に沿った生き方を出来るのかも知れません。
私もせっかくですから、ぼちぼちとお稽古事に励みつつ何とかその奥義?の尻尾だけでも体得したいと思います。
そういえば、UXデザインでお世話になっている浅野先生も「男は可愛げでしょ」と言ってましたしね。かわいいおっさん目指します。(笑)
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