7つの大罪

令和2年7月15日 曇り時々晴れ

バタフライエフェクトかよ。

水曜日も朝活の日。今朝も朝早くから起き出して早朝のBNIズームミーティングを行ってポジティブ思考を高めた後、久々に大阪梅田に出向きました。先日、突然見知らぬ電話番号からiPhoneに電話が掛かってきて、九州の長崎本社の某電子メーカーのオフィス改装と関西にある会長宅の改装工事の紹介を受けました。ご紹介者は長崎の工務店の経営者で、九州での一般社団法人職人起業塾のオープンセミナーにご参加頂いたのをキッカケにfacebookで繋がっており、私の事を思い出して良い工務店が有ると紹介を下さいました。ご縁に感謝というか、能動的に行動すれば関係のないところで思わぬ効果を生むものです。そんなこんなで今日はガッツリと大阪での現場打ち合わせと尼崎に異動して会長宅の老朽部分の調査と建築実務に勤しみました。

パラダイムシフト。

話は変わって、コロナの影響で様々な変化があり、ニューノーマルと言われるくらい、常識までが新しくなり、価値観が逆転しました。政府が率先して「新しい生活様式」に変わる様に周知して回るという前代未聞の事態になりました。密を避けるとか、公共交通機関を使わないとか、出来るだけ会社に出社しないとか、マスクをつけてないと買い物ができないとか、海外には行けないとか、セミナーは禁止とか、まるで昨年までとは違う世界に来たかの様な大きな変化に私たちは晒されています。当然、私自身も例に漏れず、生活様式を改めたというか、変えておりまして、一番変わったのは何か?と考えたら、全ての出張がなくなって、神戸に引きこもる様になり、余った時間で職人として現場に復帰した事だと思います。

くっだらない常識。

もう一つ、生活様式が大きく変わったと思うのは、今まで、時間の無駄だと決めつけて、絶対に見ないと決めていた動画配信サービスを夜中に見る様になった事です。おかげで、読書量が減ってしまいましたが、今まで知らなかった世界を知る事になりました。きっかけはキングダムのアニメがTVで放送されたのを娘に教えられ、以前のシーズン1〜3までのアーカイブがNetflixで見れると、娘のアカウントを使って見せてもらったからで、その後、若いスタッフに勧められていたmarvel作品や、人気再燃している韓流ドラマ、幼稚園児から老人までがハマったと言われる鬼滅の刃など、世の中の流行りに敏感についていける様になったというか、一般常識を身につけることができる様になった感じです。(笑)

テーマは罪。

現在、私が夜毎深夜まで見続けているのは「7つの大罪」なるアニメ動画で、これがなかなか趣深く、考えさせられるところが多くあって気に入っています。大げさなタイトルに対して、大罪がキャラ設定になっている軽さとは裏腹にやっぱり人間の罪に対する意識や、償いに対するエピソードが随所に挟まれており、子供向けの必殺技の応酬のくだらなさに嫌気がささない程度に大人向けのコンテンツというか、メタファーが埋め込まれているのが気に入っています。ドフトエフスキーの罪と罰は長い時間を超えて世界で読み続けられている名著ですが、人間と罪というテーマはいつの世も人の心を揺さぶり、抉る物語になる様です。

家業というカルマ。

話は変わって、先日、非常に興味深い話を聞きました。それは、事業承継の時期を迎え、そろそろ長男のご子息に代替わりをすると公言されている、とある経営者が、最近になって大手同業他社に就職していた次男に家に帰って長男と一緒に事業を手伝う様に言ったとの話です。これだけを聞けば、同族会社で盤石の体制を築こうとされているのだな、と思うだけですが、その社長はもともと設備会社を経営されておられた社長の次男さんで、家業に入っておられましたが、親の会社を引き継いだ兄である社長と決別して、40歳を大きく過ぎてから無一文で起業して今の事業を起こされた方なのです。そんな成り行きを知っているだけに次男を引き入れたと聞いて、私は随分と驚いた次第です。

7つの大罪。

このところ、7つの大罪(傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、暴食、色欲)なる贖罪についての物語を観続けて、夜毎、人の罪について考える時間を持ち続けている私にとって、上述の経営者の話は非常に胸に響くものがあり、勝手な妄想を膨らませてしまいました。それは、家業を飛び出し、関連業種で起業して、それなりに成功を収めた経営者は何かしら心の中に棘が刺さっていたままで、自分が事業継承するにあたり、自分の罪を贖いたいという想いが生まれたのではないかという事です。当然、兄弟で仲良く家業を盛り立てて貰いたいと思っておられるでしょうし、その方が会社にとっても息子達にとっても良いという判断であるのは間違いありません。しかし、家を飛び出し、兄との確執が払拭できていない現状を、自分の息子達と共に、事業継承を成功させる事によって、罪の意識を消し去ることができると心の奥底で思われたのではないかと思ったのです。

悪人の善行。

以上は私の勝手な(年甲斐もなくアニメに影響された)妄想と、興味本位の解釈で、H社長には本当に申し訳ないのですが、実は私自身も常に罪の意識を持っており、何か形を変えて贖罪する機会を伺っている様に感じています。そんな後ろめたいというか、どす黒い腹の中を持っているから、人様の事を勝手に勘ぐったりしてしまうのですが、罪の意識があればこそ、人はマトモな人生を送ろうとするし、より良い世界を作りたいと正しい(と思う)行いをして過去の罪を贖いたいと行動を起こすのではないでしょうか?プルデンティウスの「プシュコマキア」によれば、七つの大罪は、それぞれ次の美徳に対応していると書かれています。暴食⇔節制、色欲⇔純潔、強欲⇔慈善・寛容、憤怒⇔忍耐、怠惰⇔勤勉、嫉妬⇔感謝・人徳、傲慢⇔謙虚、これら善悪、光と闇が表裏一体であるからこそ、人は光を求めるのだと思うのです。親鸞聖人が唱えた悪人正機もある意味同じ思想ではないかと思いますし、自分自身が悪人だと自覚すればこそ、人様の為に働きたいと思います。7つの大罪、お勧めします。


第83回【元祖】職人起業塾改め「継塾」7.16 #無料オンライン開放

◆今回もリアル開催と併せてZOOMを使ってのオンラインで無料開放致します。非公開グループページで事前にルームのURLをお伝えしますので、オンライン参加希望の方はご連絡ください。非公開グループページにURLをアップします。

日時:2020年7月16日木曜日 19:00〜21:30
場所:すみれ建築工房改め、つむぎ建築舎〒651-2111 神戸市西区池上3丁目6-7
申込みイベントページ:https://www.facebook.com/events/656654811726961/


アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。

※定員に達したため、募集終了しました。8月も開催予定の先行予約はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact/

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これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
https://www.facebook.com/events/2792733910985295/

古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。
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大事なのは見えざるもの。

令和2年7月14日火曜日雨のち曇り

コロナ明け。

今日も神戸は明け方から昼前まで土砂降りの雨でした。一体どれだけ降れば気が済むんだろうか、と思うような降りっぷり。梅雨明けにはもう少し時間がかかりそうです。今日は早朝の神戸市倫理法人会モーニングセミナーからスタート。会場いっぱいの参加者の多さに(神戸での)コロナ明けを実感した後、土砂降りの中、着工現場に顔を出したり、車で移動しながらコーチングのセッションを受けたり。昼には店舗の改装工事をご注文を頂き、先週末に無事完工、リニューアルオープンを迎えたおかずファクトリーさんのプレオープンにご招待いただいてランチをご馳走になった後、進行中の木造中学校の現場での定例会議、夕方はTOTOリモデルクラブの経営革新会議&懇親会に出席とコロナ前さながらの分刻みのスケジュールをこなす忙しい1日でした。

誰もが知っている非常識。

今朝の倫理法人会のモーニングセミナーの講話の中で、「苦難は課題を見つけるきっかけであり、それを乗り越えるには習慣を変えることだ。習慣を変えて乗り越えれば人として大きな成長を手にすることができる。」との話がありました。講師の倫理研究所の呉屋氏が体験談をいくつも紹介されているのを聞きながら、確かに間違いなくその通りだと感じたのですが、同時に、これって言葉では理解していても、本当に困ったことが起こったときに、良いきっかけをもらえたと素直に喜べるようになるかと言うと非常に怪しいし、私自身、そこまでの自信はないと改めて感じさせられました。

苦難福門

元祖朝会と言われ、全国で60,000社以上の法人が加入して日本全国で活発な活動を行っている倫理法人会は一般社団法人であり、宗教法人ではないので宗教ではなく、あくまでも経営者の為の勉強会だと言われています。しかし、世の中で一般常識とされていないことを当然のこととして認知してもらうための活動を「万人幸福の栞」と言うバイブルの教えをもとに会員が実践し、その実態を持って普及活動に勤しんでいるのは、実際のところ宗教以外の何物でもありません。とは言え、教祖様がいるわけでもなく、神や仏を崇めるわけでもなく、一般的な宗教とは少し毛色が違います。

ブレない軸

私たちが学び、実践し、体得しようとしているのは、数千年もの古から脈々と語り継がれてきた原理原則論であり、上述の「苦難は幸福の門」といった、頭では理解できるけれども、本当に信じきれるは言い切れない、人生の真理に正面から向き合う姿勢です。特に商売においては、昔から信頼が何よりも重要だと言われているにもかかわらず、現代社会でもてはやされるビジネスモデルは、いかに簡単に、手っ取り早く、短期間に、楽して儲けられるかに焦点を合わせたものがあまりにも多く、そもそも何のためにビジネスをやっているのか、と言う目的意識を明確にすることさえ忘れ去られているように感じます。大きく世界が変わる混迷の時代に突入した今こそ、ブレない軸(原理原則)に立ち返る必要を強く感じます。

経営者感覚

夕方からのTOTOリモデルクラブのメンバーとの経営革新会議では組織づくりについての意見を熱くたたかわせました。私はドラッカー博士がその著書に書かれた様に、最終的には全員が経営者と同等の責任を負う自覚を持った組織を作るべきだと思っていて、スタッフに如何に主体性を持って、自己管理をしながら働いてもらえるかを、ずっとテーマに掲げています。ピラミッド型の管理体制を整えた組織では個々が持つ多様性を生かす事は出来ないし、責任と達成感、仕事のやりがいはセットだと思い、組織を細分化、それぞれが小さな事業の経営者であるかの様な横並びの組織にして、出来るだけ干渉せずに働いてもらう様にしています。

同じ目的。

それぞれが自立して事業を行う組織になると、方向性やサービスの質にばらつきが出る懸念があります。そこでそうならない様に根幹の部分で全体をまとめる必要が出て来る訳で、要として事業の目的を共有する事が絶対的な条件だと思っています。弊社で言うと「四方良しの世界を実現する」となりますが、この部分だけ、全員で明確になって実際の業務に落とし込めておれば、顧客からクレームを貰う様な事はしないし、全体での調和も取れる様になると思っていて、口が酸っぱくなるほど、耳にタコが出来る程、延々と我々の事業が目指す先を語り続けています。

見えざるものの価値

目的意識の共有こそが大事であるのは、経営者なら誰もが知っている基本的な理屈です。しかし、その部分を最優先にして事業を経営している人はあまり多くない様に感じます。今までの世の中の常識はコストパフォーマンスの高さ、デザイン、利便性、認知を広げるプロモーション等、それらから生み出される競争力を重視してきた様に思えてなりません。これらは全て目に見えるものであり、理念の共有などという目に見えないものを後回しに、軽視してきたと思うのです。コロナによって世界の価値観が逆転した今こそ、その非常識をひっくり返し常識にすべきですし、何の為にその事業を行うのかが問われる時代になると思うのです。分かりにくく、時間がかかり、短期的な利益にはならないし、面倒ではありますが、見えないモノの価値を共有し、発信出来る様にしていきたいと思います。四方継という社名に込めた四方良しの世界の構築、進めてまいります。


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失いがちな「おかげさま」を取り戻すには。

令和2年7月13日 雨

長雨。

神戸も相変わらずの雨が続きます。昔、北海道には梅雨がないと言うのを聞いて、ずいぶん羨ましいなぁと思った覚えがあります。しかし、冬になると何メートルも雪が積もり、ホワイトアウトなる猛吹雪で命の危険にさらされる北海道は生易しいところではなく、そもそも私は寒いのが大の苦手。また、建築屋としては冬になったら仕事にならないわけで、瀬戸内の温暖でおとなしい気候の土地柄に住んでいることにもっと感謝しなければいかんと思い返しました。。人間はすぐに無い物ねだりをしたがる、反省するべきですね。

当たり前の慢心。

振り続く雨を見ながら、ふと思い出したのは「おかげさま」と言う詩です。昔、居酒屋のトイレの壁に貼ってあるのを見かけ、厳しい言葉が胸に突き刺さり、「ほんまその通りや」と自分を戒めましたが、少し時間がたつとすぐにそんなときの気持ちを忘れてしまい、お陰様と言う感謝の気持ちが、自分に都合の良い状況に「当たり前」だと思うようになってしまいます。長雨に祟られてると言いながらも、九州の豪雨被害にあった地域の人々に比べると、私たちは何の不自由も無い幸せな日常を送れているわけで、当たり前の毎日を過ごせることにもっと感謝しなければならないと反省しきりです。自戒を込めて以下にお陰様の詩を改めて転載させていただきます。

「おかげさま」

夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う

借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる

衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満の明け暮れ
隣を見て愚痴ばかり

どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか

親のおかげ
先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう

「俺が」、「俺が」を捨てて
「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい

己の敵は「慣れ」

「ありがとう」と言う感謝の気持ちの反対は、「やってもらって当たり前」という慢心だと言われます。上述の詩にあるように、「俺が、俺が」を捨てておかげさまでと暮らしたいと思うのに、どうしてそれを忘れてしまいつい自分勝手な自我妄執にとらわれてしまうのかと考えたとき、思い当たるのは「慣れ」の怖さです。私たちが育った昭和の時代はまだ戦後から復興する時期であり、その当時に比べると今は考えられない位、便利で快適、何不自由のない暮らしを送っていますし、飴玉1つ、豚まん1つ買うだけでも思い切りが必要な位貧乏だったはずなのに、好きなだけ飲んで食ってする暮らしに幸せを感じるどころか、太ってしまうと文句を言う。慣れとはは本に怖いものです。

初心に立ち返る機会を持つ。

能を大成した世阿弥は風姿花伝なる書の中で「初心忘れるべからず」と言う有名な言葉を残しています。そこに書かれているのは、いくつになってもその年代に合わせで新たに学ぶ姿勢を持つ事が重要であるといった意味だったと思いますが、一般的には読み間違えられていると言われる、年老いてからも若き日の初心に立ち返ることこそ、当たり前の幸福に慣れてしまわない方法ではないのかと思うのです。今日も、起業してから1年半ほどしか経っていない若き経営者とオンラインのミーティングを行いましたが、人、モノ、金と言われる経営資源を何も持ってない状態でがんばっている彼を見て、20年前、賃貸マンションの自宅の1室で起業した頃の自分の姿を重ね合わせました。今、信じられない位恵まれた状態にあることを改めて感じて、おかげさまだと思わずにいられませんでした。若者に交流して貰える事にこそ感謝して、自分に出来る貢献を心がけたいと思います。


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ウィズコロナで持つべき(シンプルな) 指針。

令和2年7月11日 曇り時々雨

梅雨前線停滞中。

7月もそろそろ半ばにさしかかろうと言うのに梅雨前線は相変わらず日本列島の上に携帯したままで、空は鉛色の雲大雲に覆われた鬱陶しい日が続きます。今日は1日、事務所のテラスでデスクワークと延々と続く社員との個人面談の続き。天気の悪い日は意外に社内での作業に集中できるもので、久しぶりに落ち着いて資料作りに励むことができました。

経済回復と感染防止の中庸。

東京ではコロナの新規感染者が200人を超え続け、すっかり第二波がやってきたとの騒ぎになり、またもや自粛ムードが高まりつつあります。ホストクラブなどの夜の店に休業要請を出すとか出さないとかまで取り沙汰されており、5月6月を耐え忍んできた関東の飲食業界の人たちにとっては死刑宣告言い渡されると言っても過言でない状況になりつつあります。感染拡大が広がるとアメリカやヨーロッパ諸国のように、大量の死者が出る事になる可能性がありますし、人の命を守る事は全てに優先すると言う原則を考えれば、致し方ないのかもしれませんが、経済破綻によって失われる命もあると考えれば、簡単に割り切って良いとはとても思えません。中庸の選択が今こそ必要ではないかと思うのです。

イベント再開。

新型コロナの猛威は一向に収束の兆しを見せませんが、それでも東京では今日から劇場や舞台、競技場での催しを続々と再開されたようで、席数を減らしながらも数ヶ月ぶりに観客を入れて対面での興行を行われたようです。私も緊急事態宣言開場後はコロナ前と同じとまではいきませんが、少人数のワークショップを再開したりと、徐々にイベントごとの開催を戻しています。この7月は静岡で、空間工房匠屋さんの業者会総会での講演や、北播磨倫理法人会のリアルモーニングセミナーに登壇したりと講演する機会も少し戻ってきましたし、JBN主催の若手大工育成塾の講師として久留米に通う講座がスタートします。

パラダイムシフト。

そんなこんなで、今日も講演資料をまとめていたのですが、アフターコロナの世界、と言うよりも完全にウィズコロナと言う考え方でウィルス、感染症と共存し続けていかなければならなくなった今の社会で、いかに時代の変化に適応し、自らを変革できるかが生き残りのカギだと思っていて、講演のスライドの冒頭にその辺の認識を同じくしてもらえるような説明を入れるようにしています。大まかにまとめると、私たちは3つの大きな変化にさらされていて、1つは価値観が逆転したこと、2つ目は拡大路線はリスクが高いこと、3つ目はネットの情報に流されるセンシティブな世の中になったこと。特異な業界と思われがちな建築業界もこれらの大きな変化を理解していないとマーケットからつまはじきにされると考えています。

逆転の世界に生きる。

1つ目の価値観が逆転したというのは、このブログでも繰り返し書いていますが、これまで良かれと思い信じてきた事がことごとく否定される世の中になり、今までの当たり前を全て見直して見なければならなくなったと思っています。対面コミュニケーション、団体行動、公共交通機関の利用、接客時のマスクの着用、運送便の置き配、新卒採用、海外進出とグローバル化、どれも推奨されて来たものが悪で、タブーとされて来たものが良い事に変わりました。このパラダイムシフトを理解していないと、意識の低い人呼ばわりされる面倒で、ややこしい時代です。

生き残ったのは恐竜ではなくネズミ。

2つ目は昨年の年頭あたりからまことしやかにに囁かれていた「令和はVUCA化(不安定、不透明、曖昧、複雑)がメガトレンド」であると言われて来たのがこれほどまでにリアルに反映されるのかと思ってしまうほど、先行きが見えなくなってしまいました。航空会社や大病院、鉄道などの揺るぎない経営基盤を持っていると思われていた事業者さえ、破綻の憂き目にあっていることを考えれば、事業規模を大きくすること自体が時代に合っておらず、環境の変化に合わせて業態を変化し続けられる規模の事業に分割、自立運営できる事業運営が新しいノーマルとして認知され始めています。

流されやすい国民性。

3つ目は今回のコロナ禍が良くも悪くもこれまでの感染症と全く違う展開で広がりましたが、世界を恐怖の底に叩き込み、映画の世界そのままのまさにパンデミックとなったのは、情報革命が世界に行き渡った事を如実に表したことです。台湾や韓国はITの力を使って感染拡大を封じ込めることに成功したと言われていますが、日本では間違った情報の拡散、もしくは不安感を煽る情報の氾濫でセンシティブな風潮が世の中に広がり、自粛警察なる行き過ぎた行動を取る一般市民が続出しました。情報の取得、発信のリテラシーが消費活動を含め、世の中の動向に大きな影響を持っていることが鮮明になりました。また、これまでネット上の情報にあまり興味を持っていなかった人がステイホームをキッカケに、浅い情報取得をする様になったことで、情報操作に流されやすい国民性が加速した様に感じています。

混迷の時代を生き抜く指針。

そんな分かりにくく、面倒で不安が尽きないこれからの時代にどうするべきか、との命題に対する私の答えは、意外にシンプルです。VUCA化の荒波を乗り越えるには、事業継続させるのに不可欠な売り上げを生み出し続ける自社独自のマーケットの構築(マーケティング)とその源泉となるブランディングに尽きると思っています。そして、ブランドとは圧倒的な信用と信頼の集積であり、結局、企業のトップ、そしてそにいる人の在り方に大きく由来します。古代中国、孔子の時代から数千年の時を越えて語り継がれ、学び続けられている原理原則に従うことがウィズコロナの時代を生き抜く自信になるのではないでしょうか。

軸は在り方が作る。

静岡での講演は一般公開されませんが、来週開催(7月16日)の継塾と7月28日の北磻磨倫理法人会のモーニングセミナーは一般の方のご参加が可能です。上述のような内容の話をもう少し噛み砕いて具体的に、わかりやすく話す予定ですので、ご興味がある方はお気軽にお声掛けください。どちらも無料でご招待します。価値観が変わり、足元がふわふわする時ほど、しっかりとした軸を固めて持つことが大事だと思います。そして軸はやり方ではなく、あり方で固まります。何があってもブレない強い軸を持ちたいと思われる方は是非どうぞ、きっときっかけ位にはなると思います。(笑)


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納豆人間の宿命。#粘りが信条

令和2年7月10日雨

過ぎたるは及ばざるがごとし。

朝が来ない夜は無い、降り止まない雨は無いと言いますが、日本全国各地に甚大な被害を及ぼし続ける梅雨前線はまだまだ日本の空に行座っているようで、今日も神戸は終日雨が降り続きました。水は命の源と言いますし、古から干ばつによる飢饉で苦しめられた長い人間の歴史を考えると、女は天の恵みなのは間違いありませんが、過ぎたるはなお及ばざるがごとし、さすがにそろそろ堪忍してもらいたいと思ってしまいます。

納豆の日生まれ。

今日は7月10日、いわゆる納豆の日で私の誕生日でもあります。人の人生はこの世に生を受けた日時で8割方運命が決まると易経の世界では言われますし、現代社会でもSTR診断(素質適性理論)として採用やチーム編成にその統計学が使われたりしています。私は六白金星の生まれになるのですが、そこから導き出される運命については詳しくは知りません。(笑)
しかし、納豆の日に生まれたと言うのはいつも頭の片隅に残っていて、粘りが信条の私の人格形成に少なからず影響を及ぼしている様に思います。とにかく、本日で53歳の誕生日を迎えました。

粘りが信条。

粘りが信条というのは言い換えれば、諦めが悪い、執着心が強い、しつこい性格となるのかも知れません。自分ながら良し悪し両面あると思っていますが、世の中はすべからず表裏一体、光と陰が共にあるものと考えればそれも致し方なく、出来るだけ良い面に光が当たる様にしようと思っています。昔から、一番、粘り強く切らさない様にしようと思っているのは人を信じる事で、こいつあかんわ。と見限って切り捨てることをせずに、その人が良くなることを信じて、自分に出来る事に集中する様に心がけています。これも、傍目から見ると、馬鹿げたことに見えると思いますが、諦めが悪いのが信条なので、どうしようもありません。

希少で貴重な誕生日メッセージ。

実は昨年からSNS上で誕生日を公開するのをやめておりまして、誕生日のメッセージがあまり届かなくなりました。facebookに公開していた時は誕生日に500件を超えるメッセージが届き、その返信に一日かかることもありましたが、今は静かに誕生日を過ごすことが出来ています。(笑)
そんな中でも、私の誕生日を覚えてくれていて、メッセージをくれたり、プレゼントを送ったりしてくれる人もいて、本当に嬉しく思いますし、感謝する事しきりです。そして、そんな人間関係を作ってきたのは納豆人間?の私の信条である、粘りのお陰ではないかなんて思うのです。

納豆人間の宿命。

53歳という初老に差し掛かる年齢のお誕生日など、大した意味もないと思いますが、そんな私の記念日にお祝いの言葉を下さった皆様に心から御礼を申し上げると共に、これからも私が出来る貢献を皆様にお返ししたいし、貢献出来る様に精進したいと思います。少し前にどハマりした韓流ドラマ「梨泰院クラス」の主人公、パク・セロイがブレずに貫いたのは人を信じることと、信頼を裏切らないことでした。彼は自分を裏切った人間に対しても信じ続けることで、最終的に皆が良い方向に変わっていくと信じて、粘り強く人に向き合い続けました。そんなドラマを観て、私もこう在りたいと強く思いましたし、同時に納豆の日生まれの人間の宿命だと受け入れたいと思います。人は変われる。必ず。そう信じ続けたいと思います。


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ダブル・ダブルブッキング

令和2年6月9日曇り時々晴れ

梅雨前線停滞中。

この数日、神戸にもそこそこ激しい雨を降らせた梅雨前線はまだまだ日本列島に停滞しているようですが、今日の神戸は久しぶりに雲の合間に日差しが除くいい天気になりました。とは言え、まだまだ油断は禁物で、今夜からまた九州に結構な量の雨が降るとの予報が流れていました。九州だけではなく、岐阜や関東方面にも被害が広がった半夏雨、これ以上の被害が広がらないことを祈りたいと思います。

消えたスケジュール。

週の真ん中、定休日明けの木曜日は大体忙しいことが多く、今日も分刻みのスケジュールがびっしりと詰まっておりました。朝、目を覚まして今日も忙しくなりそうやし、とGoogleカレンダーのスケジュールを確認してみたら、予定していたはずのスケジュールが見当たらず、焦ってメールやチャットなどの過去のやりとりを確認してみたら、なんと、ずいぶん前から予定をしてカレンダーに入力していたはずのスケジュールがすっぽりと消えており、その代わりに違うスケジュールがびっしりと詰まって書き込まれてありました。

ダブルブッキング。

そういえば、と思い出したのは少し前からパソコンの調子が悪く、カレンダーに予定を入力してもエラーが出ることが数回あり、Wi-Fiをつなぎ直したり、パソコンを再起動したりしていた時期があったことです。予定を固めたらその場ですぐにスケジュールを書き込むのがビジネスマンとしては最低の基本なのですが、Googleカレンダーに何度入力してもエラーが出続け、後回しにしたままどうやら忘れていた、もしくはエラーになったの気づかないまま入力したつもりになっていたのかは定かではありませんが、とにかく今日は2件分の予定が重複しており、朝から調整に追われることになってしまいました。

スケジュール管理の変遷。

結局、緊急性の低い約束を日程変更してもらったり、打ち合わせに伺う時間を変更してもらったり、自社のセミナー室でで行う予定にしていたウェブセミナーを出先から行ったりと何とかやりくりして、事なきを得ましたが、多くの皆さんに多大なご迷惑をおかけてしまいました。大いに反省しております。約束した日時を守れないほど、職業人として情けない事はありません。これまでも幾度となく失敗を繰り返してきて、二度とこのような情けない事はすまいと心に誓い、スケジューリングのやり方を見直してきました。5年ほど前までは基本的にスケジュールは手帳に書き込むことにしており、社内でクラウドシステムを導入し、スケジュール共有を行うようになっててからは、マイクロソフトのオフィス365やGoogleカレンダーを併用するようになりました。現在はGoogleカレンダーのみでスケジュール管理を行っています。

消えないリスク。

手帳のみでスケジュール管理をしていた時は、手帳を失うと全く予定が分からなくなるリスクがつきまとい、実際、何度か手帳を失って絶望を感じたことがありました。クラウドを併用して予定のバックアップを入力するようにしたら、逆に先にクラウド上で入力した予定を手帳に転載するのを忘れたりして、予定が抜け落ちることがありました。紆余曲折と試行錯誤を繰り返したあげく、結局、今のGoogleカレンダーのみでのスケジュール管理に落ち着いたわけですが、今回の予定を入力しようと思ってもできなかった事件は、時間いっぱいに仕事を詰め込む私の時間管理の根底を揺るがす非常に重大な出来事です。

原始生活には戻れない。

手元のiPhoneに入力して、クラウド上にバックアップを取ってどこからでもパソコンで確認できる。そして、どのデバイスで更新しても瞬間的に同期できるようになっている今のスケジュール管理が最もリスクが少ない、確かな方法だとこれまで思っていましたが、Googleとて所詮民間企業の1つであり、そのサービスに自分の仕事の上で最も重要な部分を丸投げして預けてしまっている現状が少し恐ろしいくなりました。とは言え、もう一度アナログ手帳に戻る事はできない状況になってしまっているのは事実で、正直手詰まり感が否めません。人類の進化は道具の進化とも言われますが、道具を供給している企業に全てを支配されている今の世の中に改めて恐怖を覚えると共に、もう一度、時間管理、時間の使い方の本質に立ち返って考え直してみなければと思った次第です。全く、ノーアイデアではありますが。。


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※定員に達したため、募集終了しました。8月も開催予定の先行予約はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact/

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不安を煽られる理由。#メディアは事実(の全て)を知らせない。

令和2年7月8日晴れのち曇り

予測できた大災害。

一昨日の未明、熊本の球磨川を氾濫させ、甚大な被害を及ぼした梅雨前線はその後も激しい雨を降らせ続けて、九州全土にその猛威をふるい九州全土のあちこちに大きな被害を被りました。被災された方々には心よりのお見舞いを申し上げるとともに、尊い命を失われた多くの方のご冥福をお祈りいたします。まさに未曾有の大災害となった今回の豪雨ですが、今回の災害を全く予想できなかったかというと、決してそんな事はなく、近年毎年のように全国各地で起こり続けた自然災害を鑑みると、もう少し命を守る予防ができたのではないかと残念に思います。

ハザードマップの精度。

昨年、熊本の知り合いから事業所の移転に伴う建築のご相談を受けたことがありまして、その時に熊本県が発表しているハザードマップを確認して、現在の場所の危険性と安全な移転先の候補地についてのアドバイスを行いました。広島の真備町の災害の時に、ハザードマップに書かれていた通りの水位まで決壊した河川の水が押し寄せたのは有名な話ですが、災害の想定は意外に計算できるもので、ハザードマップに対してもう少し真剣に取り合っていれば今回の被害ももっと軽減できたのではないかと思います。

不安を煽るメディア。

この二日間、テレビやインターネットで報道される、豪雨災害による被害者数が刻々と更新されているのを見て随分と暗い気持ちになってしまいました。危険地域の避難勧告、避難命令や今後の見通しや危険性を周知させるのは命に関わる報道だけに、重点を置いて報道されるのは致し方ないと思いますが、それにしても我先にといかにひどいことが起こっているかに焦点を当てて、被害者数の更新をし続けるメディアに対して、人の不安を煽る意図があるのではないのか?と疑念を持ってしまいました。そんな事を訝ってしまうほど、繰り返し悲惨な被害状況を繰り返し映し続けていました。

実態との齟齬と違和感。

実は、そのメディアへの疑念はこのところのコロナ報道を見ていて感じた違和感から来ています。東京での感染者数が連日100人を超えて、感染者数だけのグラフを示してまるで第二波が来たかのような報道を毎日のようにTVで目にします。緊急事態宣言を再度いつ発出するのか?といった論調です。緊急事態宣言と自粛要請が終わり、やっと経済が回り始めたと希望を持っている飲食店や、旅行業界の人には死刑宣告に値するような厳しい報道ですが、神戸と東京の違いがあるのかも知れませんが、リアルに周りの感染者数の実態を鑑みると、メディアの報道は随分と違和感がありました。

構造的な問題。

神戸では特に周りに新たな感染者が出たと言う話は一切聞かなくなりましたし、すっかりコロナ前の日常に戻りつつあります。メディアの報道との大きな乖離に違和感を覚えつつ、人々の不安をあおれば煽るほどテレビの視聴率が高くなると言う構造が偏った報道になっているのではないかと勘ぐってしまいます。冷静に考えると、夜のお店の従業員など、感染の可能性がある人に対して予防的にPCR検査の数が増やすとそれだけ感染者として認められる人の数も増えるわけで、だからといって深刻な症状があるとは限りませんし、無症状のままで抗体を持つ人が増えたところで大した問題ではありません。

驚愕の統計。

そもそも日本は欧米諸国に比べて圧倒的に死者数が少ないと言う報道があったのを思い出し、感染者数ではなく、死者数で統計を見直してみたら、驚くべき結果になっていました。なぜ、このデータを日々アップデートして報道しないのかが不思議で仕方がありませんが、死者数で見てみると完全にコロナは収束に向かっており、非常事態宣言の再発出どころか、収束宣言を出す秒読み段階に入っていると言っても過言ではない状態です。だからと言って全く感染予防を必要ではないとは言いませんし、油断は禁物だと思いますが、実際、発症して重症化したり、死亡する人は圧倒的に少なくなっている事実を正確に知らしめ、死にかけている経済を生き返らせる方向に人々の意識をシフトさせるのが大事ではないでしょうか。

メディアの報道は事実(の全て)では無いという大前提。

事実はひとつ、解釈は無限と言いますが、報道機関が自分に都合のいい事実だけを広く伝え、都合の悪い真実を隠すようなことがあってはならないですし、そんなメディアばかりだと信じたくはありません。しかし、コロナの報道を見ているとどのTV局も横一線の同じ論調で視聴者の不安を煽っているとしか見えません。実際、メディアは正義の味方ではなく、スポンサー収入で営利を稼いでいる企業である以上、ジャーナリストの矜持を持て!などと過度な期待をしてはいけない時代なのかも知れません。なんでも疑ってみる事を推奨はしませんが、情報が溢れかえり麻痺状態になりがちな今の時代、安易にメディアの扇動に乗ることが無いように、自分自身の考え方や判断軸を持つようにしなければならないと改めて感じた次第です。それにしても、ひどいなー。


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センシティブな世に見る一条の光。

令和2年7月7日雨

梅雨前線停滞中。

神戸は今日も雨。連日激しく雨を降らし続ける梅雨前線の影響で、熊本の球磨川に続き、大分や鹿児島でも河川の氾濫が相次いでいるようで、過去に覚えがない位、ひどい梅雨前線停滞の影響に心を痛めています。去年、一昨年に続いてまたもや大自然の圧倒的な力の前には、人間の力が如何に無力かを思い知らされる今年の半夏雨になりました。とにかく、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。1日も早く天気が回復し、復旧復興に向けて歩みを進められるように心からお祈りいたします。

七夕は出会いの日

今日は朝から現在進行中のインターナショナルスクールの新築工事現場に向かい、定例会議を終えた後、三宮の街中に車を走らせ、店舗工事の現場打ち合わせを2件と雨の中走りまわりました。その合間を縫うように今日はなぜかやたら電話がよくかかってくる1日で、雨漏りの連絡等もありましたが、ほとんどが知り合いの人を紹介したいと言う内容で、新築やリノベーションなど、建築にまつわることを計画している方の話を聞いてもらえないか、と言う内容が多くありました。1日でここまでご紹介案件の連絡が多いのは珍しいので、七夕にちなんだものなのか、何か星回りの様なものがあるのかもしれません。

信頼性の低い業界

ご紹介のお声掛けには、「もちろん大歓迎です!」とそれぞれお会いする日のアポイントを取りましたが、多くの方にお声掛けをいただけるのをありがたく思うとともに、次々に口コミで大型案件が持ち込まれるのに何か不思議な気分になりました。世の中に建築会社は星の数ほどあり、またテレビコマーシャルやチラシ、雑誌広告など目にする機会はいくらでもあるでしょうし、それこそインターネットで検索すれば一瞬で多くの会社の情報が手に入ります。にもかかわらず、それらの情報ではなく、信頼できる知り合いに紹介を依頼すると言うのは、それだけ建築業界全体の信用性が低いと言うことなのかもしれません。

脱インターネット検索

ほんの少し前までは、インターネット時代の到来とともに、ホームページのSEO対策やリスティング広告、ランディングページを作って集客する手法がもてはやされ、ウェブ制作の会社が雨後の筍のように乱立し、手当たり次第?の熱心さで営業をかけておられましたが、最近になってそれもひと段落。ユーザのITリテラシーがある一定以上に高まると、多すぎる情報の中から本当に信頼に足るページを見つけることの難しさと、面倒さ、怪しさに気がついて、インターネットから問い合わせをするのをやめてしまう傾向に少しずつ推移しているのではないかと思うのです。

環境の変化による劇的な進化?

特に、このたびのコロナ騒動で、自宅にヒキコモルことが多くなり、ステイホームの大号令の下、社会全体的にパソコンやスマートフォンを見る時間が長くなったと思われます。建築業界でもIT音痴のおっさんたちがズームを使いこなしてオンラインミーティングをしていたり、YouTubeデビューを果たして流暢に話している姿を見ると、環境の変化は、IT音痴のおっさんやおばさん、ご老人まで驚くべき急速な進化を遂げさせたのだと思ってしまいます。建築業界に限らず、リモートワークやオンライン会議の一般化、YouTubeやnetflixが日常生活に溶け込んだのは多くの人が今までとは違うインターネットとの付き合い方を知ったのではないでしょうか。

一条の光

新型コロナの感染拡大による世の中の変化は、表面的に見えるものだけではなく、水面下で大きな変化を私たちにもたらしています。ここ最近、耳にする悲しいニュースは全てと言っていいほど、コロナによる社会の変化に影響を受けているように感じてなりません。そして、見れば見るほどネガティブな感情を刺激させられる今のメディア全般に対してウンザリしているのは私だけではない様に思います。急速なインターネットへの接近は逆に大きなストレスとなり、脱インターネット志向へと世の中が流れ出してもおかしくないと思っています。令和は偽物が通用しない本物の時代だと言われてきましたが、コロナの影響でそれが一気に加速しつつある様に感じてなりません。一切の宣伝広告を絶って営業を続けているつむぎ建築舎、地域の信頼できる人やサービスをリアルにご紹介するつない堂と、私たちの取り組んでいる事業に光が当たる時代が近づいて来ているのでは、と辛いニュースが飛び交う中に一条の光を見た気がします。


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漏水調査と固定概念。

令和2年7月6日雨

またもや観測を史上最大の豪雨。

九州では熊本の球磨川流域を始めとして堤防の決壊や土砂崩れが相次いで起こっており、腹横筋を立って避難勧告が出されているとの事。今日は鹿児島でも50年に1度の記録的な降水量を記録しているらしく、神戸でも1日中激しい雨が降り続き、たかが雨と侮れない、少し恐怖を覚えるほどでした。環境破壊を繰り返してきた人間への罰として、天の怒りを買ったのか、大自然の摂理による気候変動なのか、よく分かりませんがとにかくこれ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。

コロナ第二波到来?

1週間のスタートとなった月曜日の今日は午前中、店舗付き住宅の新築工事のファーストプランのプレゼンテーションに同席、昼からは新築保育園のご相談や、木製高級玄関ドアの再生のご相談、メンテナンスを請け負っているマンションの漏水調査など、土砂降りの雨の中、忙しく走り回る1日になりました。東京では連日、コロナの新規感染者が100名越えとなり、まるでコロナの第二波がやってきたかのような報道が繰り返されておりますが、神戸の片田舎ではすっかりコロナの影響を感じない平常時と同じになってきました。

雨が降ると忙しい。

台風や梅雨の季節、大雨が降ると必ず何件かの問い合わせや相談の連絡が入ります。私などは暴風雨や土砂降りになるとの天気予報を見ると、緊急対応で忙しくなると思う癖がすっかりついてしまっています。しかし、激しい雨が降りしきる最中に雨漏りの現場に足を運んだからといってできる事は極々限られており、気休め程度の応急処置しかできないことがほとんどですが、逆に雨が降っているときに足を運んでみなければわからないことも稀にあったりもします。今日の夕方に向かったマンションでは、何年も前から原因不明の漏水に悩まされておりましたが、このところ激しく雨が降った時に合わせて数回現地で状況を確認した結果、ようやくその原因を突き止めることができました。

答えは現場にあり!

その現場では数年前からごくたまに、強風を伴った豪雨の時にマンションの廊下部分に小さな水たまりが発生して、雨が上がった後に確認に行ってもその経路を特定することができないままでした。外壁や屋上周りの怪しい箇所をしらみつぶしに防水処理をしても、少し時間が経ってから思い出したようにその水たまりが発生し、頭を悩まされていました。つい先日、土砂降りの真っ只中に現地を確認に行ってもらったところ、天井ではなく壁についている分電盤の裏から水が出てきていることを突き止めて、今日、屋上の塔屋の壁にある防水コンセントの周りにかびや苔が発生しているのを確認してテレビアンテナのケーブル配管の(中ではなく!)外を伝って水が侵入しているという原因に漸く辿り着くことが出来ました。

固定観念の弊害。

原因だけわかってしまえば、処置は簡単ですし、何の事は無い単純な水漏れで、これまで何年も不思議な出来事があるんだと思っていたのが非常にばかばかしく感じました。それにしても、防水コンセントの周囲から電気配管の外を伝って雨水が侵入してくると言う事例はこれまでの長い経験の中でも一度もなかったことで、完全に防水コンセントは防水できているはずだと言う自分の固定観念に縛られておりました。反省するところ大ですし、自分自身を振り返ってみると固定観念に縛られて、物事の本質を見失っていることが自分では気づかないだけでひょっとしたらたくさんあるのではないかと心配になってしまいました。

経営理念など要らない。

先日、このブログで紹介したティールを超えると副題がついた「自然経営」と言う書籍の中に、私が長年、理想に掲げてきたスタッフが主体性と働き甲斐を持って個性を発揮しながら働く、有機的な組織を作り上げることの障壁の1つに経営理念があると書かれておりました。経営者の思い込みの塊である経営理念等、必要がない。と理念経営を学び続けて来た私にとっては斬新すぎる意見が書かれてありました。スタッフ個々に主体性を持ってもらうには、自分で考え、自分で判断し、自分で行動してもらう必要があり、経営者が「〜するべき。」と言う押し付けをした時点でそれをそいでしまうと言う理屈です。私にとっては経営の根幹を叩き壊されるような衝撃で、これも固定観念に縛られているだけなのかと自問自答を繰り返す事になりました。

〜べき論は悪か?

悶々とした気分であれこれと思索を繰り返した結果、私がたどりついた答えは、押し付けの〜べき論は排除すべきだと言うことで、スタッフに対して考え方や行動の選択についてこうすべきだと押し付ける事はやめようと思いました。しかし、同じ事業所で働く仲間の目的が揃わないまま、それぞれが好き勝手なことを行っていては事業は成り立たないのもまた事実で、目的に対する価値観は押し付けるのではなく、しっかりコンセンサスをとって共有しなければならないと思いますし、事業所として何のために事業を行っているのか?と言う問いに対する答え、方向性やあり方は「かくあるべき」としっかりした軸を持つべきだと思うのです。これもまだ固定観念に縛られているだけなのかもしれませんが、今後も柔軟な態度で学び続けることによってその検証を続けていきたいと思います。固定観念に気をつけて。


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1億総(ソフト)輩時代?!#逆転の世界に生きる

令和2年7月4日雨

ニュースタンダード。

今日の神戸は雨が降ったりやんだりのうっとうしい天気でした。昨日のブログで半夏雨に注意をしないと、と書きましたが、熊本の八代市では球磨川が何カ所も決壊し、またもや死人や多数に行方不明者が出る大きな被害とのこと。八代市と言えば堺建設さんと言う大工育成を熱心に行われている職人起業塾の参画企業があり、塾生が頑張っている土地でして、他人事とは思えずとても心配しています。それにしても、50年に1度の大雨が毎年日本列島を襲うのがごく当たり前になってきました。これも、今までとは全く違う世界に時代が変わった表れ、私たちは事実をまっすぐに受け止めて、そろそろ新しい常識を身に付けなければなりません。

逆転の世界。

コロナ禍をきっかけに世界が大きく変わったのは多くの人が感じられていると思いますが、私は以前の価値観がひっくり返ってすっかり逆転したと思っています。しかもそれは、コロナによる影響だけではなく、それ以前からも既に変わりつつあったと感じていて、インターネット、スマートフォン、SNSの普及と一般化、情報、IT革命の進行が最も大きな要因ではないかと思っています。誰もが簡単に、しかもすぐに世界に向けて情報の取得、そしてまるで自分のメディアを持っているかの如く配信をできるようになったのは、世の中の構造をがらりと変えたと思うのです。

弱者に食い殺される強者

最も顕著な例は、日本国の国政の長たる安倍首相がインターネット上では呼び捨てにされ罵詈雑言を浴びせられていることではないでしょうか?国の権威なんてあったもんじゃありません。弱いものが強くなり、自分を強いと驕るものこそ弱い立場に追いやられているのではないかと感じます。次々に不祥事で消えていく政治家、高級官僚、大学の理事長にカリスマアメフト監督と、弱者の逆襲に遭い、日の当たる場所から消え失せた人は枚挙にいとまがありません。昨年、映画化された「新聞記者」と言うノンフィクションノベルでは、朝日新聞の女性記者が書いた内閣官房長官を始めとする政府中枢への批判と告発が延々と綴られており、世間でも随分と話題になりました。どちらが正しいとかではなくて、それによってその記者がメディアの中で大きな発言が出来るポジションを得たと言うのは間違いのない事実です。

弱者が自粛警察に変わった

権威の逆転の構造自体は、私は別に悪いこととは思ってませんし、私たちのような中小零細企業の事業主にとってはどちらかと言うと歓迎すべき流れだと思っています。しかし、同時に弊害も多くある様に感じていて、自分の価値観に凝り固まった正義を振りかざし、自分勝手な主張を押し通そうとする風潮が世に蔓延っていないかと危惧しています。コロナ騒動の時の自粛警察は、自治体からの要請を断って夜8時以降に営業していた店に石を投げたり、道端でマスクをしていない人に罵詈雑言を浴びせたり、他府県ナンバーの車と言うだけで文句を言ったりと、別に法律で決まっている訳でも無い、個人的な判断に委ねられていることさえも、やもすれば暴力沙汰になってもおかしくない様なトラブルが各地で発生していたと聞きます。

金物屋さんからの迷惑料の請求事件。

ちなみに、私の身近でも最近おかしなことがありました。とある学校の現場に建築資材を注文し、メーカーから直送で送ってもらいました。なんのトラブルもなく到着予定日に無事に着いたのですが、後日、金物屋さんからさも困った感じの声で電話がかかってきて、相談があるとのことでした。内容を要約すると、「つむぎ建築舎の事務所から送られた発注書の現場住所が地番で、住所ではなかったので、運転手が送り状の電話番号に連絡を取ったら、現場担当は上棟工事中で電話に出られず、結局3時間待ちぼうけを食らったので、迷惑料を払え」とのことでした。私が調べてみると、確かに地番は1−2−3で、住所は1−11−2となっており、住所欄に地番を書いていた様で、確かに迷惑をかけたのは事実なので迷惑料を払えと言うなら払います。とお答えしました。

間違ったものが全て悪い。

金物屋さんは運送会社からその様な請求が来て随分困っていたようで、私に相談という形で電話してこられ、奇特なことに迷惑料の半分は私が払います、と言ってくれておりましたが、責任は全て私たちにあるので、それは結構です、私が全て払います。ときっぱりと断りました。しかし、その言葉を発した後で、なんだかしっくりこないというか、モヤモヤした感じがこみ上げてきて、金物屋さんに「責任は確かに私だが、運送屋のプロなら学校宛の荷物の住所の枝番が違うくらいで電話がつながるまでじっとしていたなんて考えられんし、今時小学生のガキでも機転を利かせてスマフォで検索して探すやろ、迷惑料を払う代わりにその運送屋の社長から直接私に電話をかけてもらってください」と依頼しました。私としては、そのトラック運転手が3時間もの長い間、何をしていたかが非常に重要だと思ったし、もし、3時間、同じ町内にある学校を探しもせずにじっとトラックの中で電話をかけ続けていたとしたら、運送会社の社長に、「あんたの教育は一体どうなってるんや?」と聞きたかったのです。

弱者ほど暴走しがち。

今回の、前代未聞の住所を書き間違えたから迷惑料を払えと言われた事件の最終的な顛末は、私が運送会社の代表者からの電話を待っていたのに結局掛かって来ず、代わりに金物屋さんから電話があって、「もういいです。とのことです。」の一言でおしまいでした。昔の私なら、吐いたツバ飲むんか!と食い下がって運送会社を突き止めているところですが(笑)、今回はそうですか、と何事もなかったことになったと、随分と困っていた事務所の担当に伝えました。後で考えると、運送会社は長い間、厳しい競争に晒され続けて、随分と疲弊していた業界で、昨今の人手不足を機に、ヤマト運輸が低価格で契約していたamazonとの取引を断ったり、他の運送会社も含めて人員不足を理由に値上げに踏み切った、弱者が強者に転換したことが背景にあるのでは無いか、なんて思いました。虐げられていた弱者程、力を持った時に暴走するのは歴史が教えてくれる世の常、今回のことを他山の石にして自分への戒めにしなければと思った次第です。気をつけましょう。(笑)


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