「今、金、自分」思考の徹底的排除。

令和元年7月4日曇りのち晴れ

梅雨の中休み

観測史上最も遅くなった梅雨入りは、まるでそれまで溜めていた雨を一気に吐き出すかのように激しい雨を降らせていますが、今日の神戸は中休み。日中は久しぶりに太陽が顔を覗かせました。

毎年更新される観測史上最悪の事態。

明日から東京、来週は九州に出張に行く予定となっており、これから行く先々が豪雨に見舞われているのをテレビの気象情報でみては心配を募らせました。特に鹿児島では観測史上最大の降雨量を記録したとのこと、皆さん無事にお過ごしでしょうか、心よりお見舞い申し上げます。

接点はすみれの卒業生。

今日の昼間は朝活のメンバーであり、27年前まで勤めていた前職の後輩でもある良くんにご紹介いただいた設計事務所さんとの打ち合わせ、というかご挨拶に伺いました。初対面の設計の先生との共通の知り合いが、すみれを卒業して独立した大工たちだったこともあり、大工の育成とマーケティング理論の実践を特徴とする自社のビジネスモデルの説明をさせて頂きました。

職人と設計事務所の共通点。

近年はともかく、少し前まで丁稚奉公的な働き方が主流だった職人の世界と、アトリエ系設計事務所の世界が似通っていたこともあり、若者を育成しなければ未来がない。と言う私の話に随分と共感いただけたようで、全国で職人や施工管理者等の建築実務者向けにマーケティング理論を教え、付加価値を生み出す実践型の研修についても興味を持っていただけたようです。

若者に不人気な業界。

建築設計の世界でも、アトリエ系の事務所にはインターンシップに若者が来ることがあっても、学生が実際就職するのは「修行」と言われる、個人で行われている設計事務所ではなく、大手ハウスメーカーやゼネコンがほとんどで、給与等の待遇面で就職先を選ぶ若者が増えたと言われておりましたが、職人の世界ではそれがさらに顕著になっており、若年層の大工は全国で2000人を切っていると言われる位、ほとんどいないのが現状です。

若者の採用は不安定な未来への投資。

若者に入職してもらうには、待遇面の改善が必須になりますが、上述のどちらの業界も新卒で採用してから3年ぐらいは全くと言っていい位、稼いでくれる事はなく事業所はコストを吐き出すばかりです。対して、大規模建築や土木工事を行っているゼネコンはともかく、住宅等を作っている工務店で3年先まで売り上げの見込みが立っている会社はほとんど皆無といっても過言ではありません。

わかっている事とやることの不整合。

そして、消費税の増税や耐震偽装事件、悪徳リフォーム事件などの外部環境の変化によって繰り返し大幅な市場の縮小が繰り返された建築業界では、先を見通した投資をするのが非常に難しい業界であり、時間がかかる職人の育成に積極的に取り組む事業者は非常に少ないのが実態で、「職人がいなくなると売り上げが作れるなくなるのもよくわかっているが、自社で職人を抱えて育てる事はリスクが高い」と他人に委ねてしまう事業者が大半名のが工務店業界の実情です。

今、金、自分になっていないか?

私はすみれの社内でも、研修やセミナーで職人や施工管理などの現場実務者に対しても、いつも「今だけ、金だけ、自分だけと言う思考を現場から排除しろ」と言い続けています。現場実務を行う従業員に経営者感覚を持ってお客様に向き合ってもらいたいとの意図ですが、喫緊の課題である職人不足の解消に向き合わない経営者は本当に「今、金、自分」の思考ではないと言い切れるのかと少し疑問に思ってしまいます。

priorityの問題?

「高橋さんは大工出身なので、職人を育てることに全く違和感がないので、気楽にそんなことが言えるのだ。」とよく言われますが、営業や設計畑出身の経営者で大工育成に取り組んでいる工務店はいくらでもあり、そこじゃない。と思っています。そして、工務店経営者には大工の育成以外にもやらねばならない事がキリがないほど、いくらでもあります。それは私も同様で、実際今も道半ば、やるべきことに対してできていないことの方が圧倒的に多いと自覚しています。そう考えると職人育成への立ち遅れは、言行不一致と言うよりも優先順位の問題なのかも分かりません。

それでも、職人育成とマーケティングはワンセット。

工務店に限らず、経営者にとって最も重要な事はなんといっても売り上げの確保に他なりません。集客、差別化、クロージング、全体のプロモーションと売り上げを生み出すために行うべき事はてんこ盛りですが、我々ものづくり企業は、契約が売り上げのゴールではなくものを作って完成させなければ売り上げ計上はできません。しかも品質を落とし、クレームになれば利益は一気に吹っ飛んでなくなってしまいます。そう考えるとやっぱり現場人材とマーケティングは一体のものだと理解するべきだと思うのです。

できない理由ではなく、できる方法を考える。

できない理由を探せばキリがありませんが、やらねばならない事に対して目を逸していても未来はありません。現状維持は緩やかな破滅への道と心に刻み、大きな変化にさらされる今後に向けて、私自身もこれまで以上に地道な努力を積み重ねねばと思っています。

自分自身も、スタッフにも、現場に携わるすべての人から「今、金、自分」を優先させる思考を徹底的に排除するように改めて務めたいと思いました。みんな、プライドを持った仕事、やろうぜ!


「工務店経営カンファレンス2019」に登壇します!

ニッポンの家づくりでトップランナーである11の工務店が、7月24~25日の2日間にわたって、新建ハウジングが主催する「工務店経営カンファレンス2019」(会場:東京都、ベルサール半蔵門)に登壇します!ちなみに私はday2です。

【緊急提言!職人不足根治に今すぐ取り組むべきこと。】

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修を6月末〜7月に開催します。

〜工務店が抱えるあらゆる問題を解決するブランド構築の糸口は現場にあり〜

売り上げの低下、職人不足、広告反響、集客の低迷、競争の激化、事業継承、採用難等々、工務店を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。全ての問題の解決の鍵は「ブランディング」にあり、今回のセミナーは華やかなプロモーションではなく、ブランド構築の基礎の部分を担う建築現場でのインナーブランディングに焦点を絞って、激動の令和の時代を地域工務店が勝ち残る方法論と職人不足問題の根治的アプローチの具体的な取り組み事例を公開します。また、オープンセミナー終了後、現場マネジメント改革に取り組む職人起業塾卒塾生向けの更なるブラッシュアップを目的としたフォローアップ研修を同時開催。現場実務者による現場改革の実践の輪が全国に広がっているのを体感頂けます。公式HPはこちら→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修へのお申し込みはそれぞれの地域のイベントページからどうぞ。割引特典については個別にお問い合わせください。

【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

□場所:株式会社 Ship セミナールーム

https://www.facebook.com/events/375661006401900/

【福岡開催】

□日程:7月10日(水)14時~18時30分

□場所:パナソニック リビング ショールーム 福岡 2階会議室 福岡市中央区薬院3-1-24

https://www.facebook.com/events/2549830991717642/

【鹿児島開催】

□日時:7月11日(木)14時~18時30分

場所: NCサンプラザ天文館 鹿児島市東千石町2-30 2階E-3会議室

https://www.facebook.com/events/3276643095694608/

紹介した先が出来が悪い。どうする?

令和元年7月3日曇り時々雨

水曜日は朝活の日。

水曜日、すみれ事務所は定休日私はいつものように夜明け前から起き出してBNIの朝活からスタート。お互いのビジネスをサポートし合う意識の高いメンバーと早朝から活発な交流時間を持ちました。

私が手に入れた問題解決力。

1つの業種につき1人の専門家が所属するこのコミュニティーは、非常に頼りになる方が多く、今週も相続問題で悩んでいる方を司法書士さんに紹介したり、少し前は中古物件の売買でトラブルになった不動産会社の社長を敏腕弁護士に紹介したりと私には解決できない事柄も相談して頂くとその道のプロフェッショナルをご紹介して、解決してもらえる素晴らしいチームです。

サンキュー!

当然私のところには建築にまつわる相談が持ち込まれ、今朝も大規模の木造建築の施工ができないかと紹介をもらいました。もちろん、本業ですから喜んでとお引き受けして、早速設計事務所さんと連絡を取り近日中に詳細の打ち合わせをさせていただくことになりました。本当に素晴らしいメンバーに恵まれて、ありがたいと感謝です。

激ウマ&コスパ最高!の店

夕方からはそのBNIメンバーとミーティングがあり新長田の「直太朗」という若き経営者が料理の質とコストパフォーマンスを最大限に引き上げる努力をしながら営業されているメンバーの店に向かいました。最高にうまい肉料理と散々ビールやハイボールを飲んでこの価格?!と今回も驚かされたほど良いお店です。新長田に行かれた際は是非立ち寄ってみて下さい!
こちら→https://naotarou-sinnagata.gorp.jp

世はすべからず表裏一体。

うまい料理とお酒に舌鼓を打ちながららメンバーのみなさんと熱い議論を戦わせで、ポジティブな良い意見ばかりにまみれる今日は自然と気持ちが明るくなる非常に良い時間を過ごすことができました。しかし、物事にはすべて陰と陽があるように、メンバー間での問題や、苦言なども当然出てきます。

紹介した先がマズイ。

今日も参加していたメンバーの1人が、とあるメンバーの会社のサービスについて苦言を呈しておりました。その内容は私にも経験があり、「このままじゃまずい」と同じ認識を持っておりました。信頼できる専門家集団であるはずのコミュニティーの中で、質の低いサービスを提供するメンバーがいる事は絶対にあってはいけないことで、全員が看過できないのと同時に、どのような対処をするかについて頭を悩ましました。

根本的問題解決。

結論として導き出されたのは、質の低いサービスになった根本的な原因を解決すべきで、その方法論はそのメンバーとのコミニケーションにもっと深く、もっと時間を割くべきで、自分たちが仕事に対して持っている想いや理念を理解してもらうところから始めようと言うことでした。責任はあくまでも自分にあり、他責にしないという素晴らしい姿勢です。

ポジティブシンキング

BNIのコアバリューの中に「ポジティブシンキング」と言う一文が入っています。問題が起こったら起こした本人の責任を追及するのではなく、自分たちの関わり合い、行動を変えることで問題解決に進もうと言う思考はまさにポジティブシンキングであり、同じ理念を共有して活動を行う仲間がいることに改めて非常に大きな価値を感じた次第です。

学びは人にあり。

学びは書籍や研修日にのみあるわけではなく、人との関わり愛の中にこそあるのだと思います。素晴らしい仲間とともにお互いのビジネスの発展を願い、自分に与えられる価値を提供する活動、これまでは出張の都合などであまり熱心にできているとは言えない状態でしたが、これからはもう少し力を入れて取り組んでいきたいと思った次第です。

夢なくして仕事なし、ドリームチャプターの皆さん頑張ってまいりましょう。(笑)


「工務店経営カンファレンス2019」に登壇します!

ニッポンの家づくりでトップランナーである11の工務店が、7月24~25日の2日間にわたって、新建ハウジングが主催する「工務店経営カンファレンス2019」(会場:東京都、ベルサール半蔵門)に登壇します!ちなみに私はday2です。

【緊急提言!職人不足根治に今すぐ取り組むべきこと。】

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〜工務店が抱えるあらゆる問題を解決するブランド構築の糸口は現場にあり〜

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全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修へのお申し込みはそれぞれの地域のイベントページからどうぞ。割引特典については個別にお問い合わせください。

【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

□場所:株式会社 Ship セミナールーム

https://www.facebook.com/events/375661006401900/

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□日程:7月10日(水)14時~18時30分

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□日時:7月11日(木)14時~18時30分

場所: NCサンプラザ天文館 鹿児島市東千石町2-30 2階E-3会議室

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機械の奴隷になるのか?自分で未来を切り開くのか?

令和元年7月2日曇り

やったろ会。

下半期初日の昨日は昼からどっぷりと大阪で株式会社コニージャパン社の社員総会、経営発表会「やったろ会」に参加させてもらい、中期経営計画を200人もの社員全員と共有し、情熱を伝播する小西社長の姿に、同じ建設業の事業者として大いに学ばしてもらうとともに、浪速のメンターとして有名な吉井さんの「習慣を作る習慣について」の基調講演を聞かせてもらったりと非常に学びの深い素晴らしい時間を過ごさせて頂くことができました。

卒塾生のその後。

また、懇親会では9名のコニージャパン社の施工管理、3名のエンジニアの職人起業塾卒塾生の面々に研修が終わったその後について近況報告を聞くことができ、目標達成を続けているとか、表彰旅行に連れて行ってもらえるとか、リピートのお客さんからの受注を順調に増やしているとか、、「ホンマかいな?」と思うほど調子のいい嬉しい声を聞くことができました。心なしか皆さん、入塾をされた当時から比べると随分と自信に溢れた顔つきになっていたように思います。彼ら現場実務者の益々のご活躍を期待したいと思います。

稼げる現場実務者。

エンジニアと呼ばれている多能工の職人さんや、施工管理課のメンバーが自信に溢れた顔つきになっているのは、学びを実践に移し、施工品質とコミニケーションを向上させたことによって売り上げ利益に寄与している確信が持てているからに他なりません。職人起業塾の研修の出口は、現場実務に学んだことを落とし込み、現場で未来の売り上げを作ってることにあります。これまでの決まったことを決まった通りに作るだけではなく、一歩踏み込んだ働き方をすることで会社も自分自身も大きく未来を変えることができると習慣に落とし込む思考を持ってもらうようにしています。

生き残るのは変化に適応できるもの。

浪速のメンターとして高名を轟かせる吉井さんの基調講演でも、「世の中は既に大きな変化を遂げており、これまで通りの考えや働き方では生き残っていく事は難しい。こうなりたいと思う未来から逆算して今なすべきことを精一杯行うことで、未来を切り開いて行け!」と熱い檄を飛ばされていました。変化に適応できる者だけが生き残り、適応できないものは淘汰されると言う有名な理論です。ナニメンさんが紹介してくださった近未来ではない現実、衝撃的なモーションキャプチャーの動画をここでもご紹介しておきます。

機械の奴隷になるか、主体的に生きるか?

AI導入したタクシー会社の運転手のように人工知能が解析した結果を指示されるがまま働く人間になるのか、AIが持たない力を身につけて便利なテクノロジーを駆使して機械を使う側に立つのか、その違いはほんの少しの意識の持ち様と、一歩を踏み出す勇気にかかっています。単純作業はすべて機械に取って代わられる時代、コニージャパン社の職人起業塾の卒塾生の皆さんには、four happinessと言う素晴らしい理念を掲げている会社の目的を共有し、それぞれが「何のために?」と言う問いを持ち、自分がなすべき役割を全うすべく誰にでもできる当たり前のことを誰にもできないレベルまでやり切る強い意志を持ってもらいたいと思います。次はフォローアップ研修で会いましょう!(笑)


「工務店経営カンファレンス2019」に登壇します!

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【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

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【福岡開催】

□日程:7月10日(水)14時~18時30分

□場所:パナソニック リビング ショールーム 福岡 2階会議室 福岡市中央区薬院3-1-24

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【鹿児島開催】

□日時:7月11日(木)14時~18時30分

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デザイン思考と問いを立てる力。@日本デザイン学会2019

令和元年7月1日曇り

文月のお朔日。

1年のちょうど真ん中となるお朔日、朝はいつものように近所の総社にお参りして、半年間の感謝と今年の後半戦の決意を胸の中で唱えてきました。考えれば今年もあっという間に半年が終わり、毎月お朔日が来るたびに、深い理由も無く若干の焦りが胸を去来します。

一足飛びに計画が進むことがありませんが、積み重ねた行動はそれなりの成果を生み出します。結局、行動量がすべてを決める、立ち止まることなく走り続けるぞ。と氏神様の鏡に向かって誓いました。

遠い世界に学ぶ。

先週末は名古屋にて日本デザイン学会の成果発表会に参加して2日間たっぷりとインプットに励みました。私塾を主宰したり、研修事業を行なったりしている立場上、新たな学びを得続ける事はある意味義務だと思っていて、それも建築業界の最新情報を取得するのは当然として、それ以外、業界の外から学ぶことの方が重要だと思っています。

15年前の学び。

10数年前に何の強みもない中、どのようにしたら持続的なビジネスモデルを作れるか?と思い悩み、暗中模索の中、マーケティング理論を学ぶセミナーや研修に行きまくっていた頃は建築業界にはマーケティングという単語が無縁の様な状態でセミナーで同業の人と会う事は非常に稀でしたが、今では業界紙には毎回の様にマーケティングやブランディングと言った言葉が踊るようになりました。10数年間学び、実践してきた事は無駄では無かったと今になって思います。

学びを実践へ。

そんな自分自身の経験から、マーケティング構築の延長線上で絶対に外せないと確信を持っている、UXデザイン、デザイン思考を今のうちにから学び続けるのは10年先を見たときに絶対に必要だと思っており、HCD(人間中心設計)の第一人者として著名な浅野先生に師事して学ばせて頂きだしてから今年で4年目に入りました。そろそろ成果に繋がる様に実業に反映させるフェーズに入ってきた、というかそこに進まなければならない時期という意味もあり今回、日本デザイン学会の成果発表会にお誘い頂いたのだと理解しています。

デザイン思考

そもそも、建築はデザインと切っても切れない関係ではありますが、私が近年、熱心に学ばせて貰っているデザイン思考とはインテリアや外観の意匠的なデザインではなく、サービスや収益構造、それらを包括したビジネスモデルを含めたトータルデザインであり、ユーザーの抱える顕在的及び潜在的な問題解決と同時に持続できるビジネスモデル、エコシステムを作り上げる思考と言う意味合いが強いです。今回初めて参加した成果発表会でも、テクノロジーの進化による新たなビジネスアイディアを生かして過疎化の進む地方の地域活性化や廃れゆく伝統文化の保存継承、高齢化社会での介護医療等の問題解決と私たちが取り組まなければならない様々な事柄に対する研究、実証の成果が発表されておりました。

デザインと哲学。

今回の日本デザイン学会に初めて参加して最も印象に残ったのは、ポスター展示やディスカッションの中で「哲学」と言う言葉をとても多く目にしたり耳にしたことです。普段の生活ではなかなかとっつきにくい「哲学」と言う言葉がデザインの世界で頻繁に使われるいることに、これまでの「意匠的なデザイン」と近年取り沙汰されている「デザイン思考」との大きな違いと意識の変化を感じた次第です。

人類の大命題に立ち向かう。

なぜ哲学なのか?との問いに対する解は、意外とシンプルで、この度の日本デザイン学会のテーマが「デザインとヒト」となっていた様に、「デザインがヒトの暮らしを豊かにしたり、幸せにする為にある」と位置付けをしたら、当然、大前提として豊かとは?幸せとは?を考える必要性があるからで、これはアリストテレスや釈迦、孔子が遥か昔から問い続けた人類の大命題でもあるからです。既に始まっている新しい時代の生き残りをかけてデザインを学ぶには、哲学から学び直す必要があるのだと改めて気づかされました。やっぱり、論語の素読をやるかなー。(笑)


「工務店経営カンファレンス2019」に登壇します!

ニッポンの家づくりでトップランナーである11の工務店が、7月24~25日の2日間にわたって、新建ハウジングが主催する「工務店経営カンファレンス2019」(会場:東京都、ベルサール半蔵門)に登壇します!ちなみに私はday2です。

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〜工務店が抱えるあらゆる問題を解決するブランド構築の糸口は現場にあり〜

売り上げの低下、職人不足、広告反響、集客の低迷、競争の激化、事業継承、採用難等々、工務店を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。全ての問題の解決の鍵は「ブランディング」にあり、今回のセミナーは華やかなプロモーションではなく、ブランド構築の基礎の部分を担う建築現場でのインナーブランディングに焦点を絞って、激動の令和の時代を地域工務店が勝ち残る方法論と職人不足問題の根治的アプローチの具体的な取り組み事例を公開します。また、オープンセミナー終了後、現場マネジメント改革に取り組む職人起業塾卒塾生向けの更なるブラッシュアップを目的としたフォローアップ研修を同時開催。現場実務者による現場改革の実践の輪が全国に広がっているのを体感頂けます。公式HPはこちら→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

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【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

□場所:株式会社 Ship セミナールーム

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【福岡開催】

□日程:7月10日(水)14時~18時30分

□場所:パナソニック リビング ショールーム 福岡 2階会議室 福岡市中央区薬院3-1-24

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【鹿児島開催】

□日時:7月11日(木)14時~18時30分

場所: NCサンプラザ天文館 鹿児島市東千石町2-30 2階E-3会議室

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大工がデザインし、クライアントと共創する店舗作り。

令和元年6月28日

滋賀県初上陸!

今日は滋賀県の栗東金物屋西田さん主催の「四方良しの会」なる勉強会で、職人起業塾のオープンセミナーに登壇しに来ており、滋賀県初開催の機会に大いに張り切ってやってきました。50名定員の会場も満員御礼とのことで、多くの職人会社の方々とのご縁を頂けるのが楽しでなりません。滋賀の皆様、宜しくお願いいたします。(笑)

JR石山駅前に鶏焼 わびすけオープン!

話は変わって、、昨夜は石山駅前に新しくオープンする焼き鳥バル「わびすけ」にて工事完成後のプレオープンにお招き頂いてお邪魔してきました。今回も短い工期での施工で、最後にガスの開栓に思いのほか時間がかかる等、若干のトラブルもあり、予定より2日間ほどの遅れになりましたが、担当大工の大ちゃんの奮闘で無事完成にこぎつけました。

大工によるデザイン。

最近の店舗のリノベーション工事は予算と全体の雰囲気やイメージのすり合わせまでを事前に行い、細かなデザインは現場の担当大工に任せて、クライアントと一緒に考え、提案しながら進める様にしています。建築士でもある大工が、現場で最も効果的な予算の配分を考えながら、少しでもいい店になる様に工事を進めるのは、クライアントの完成イメージをカタチにするプロセスだと思っています。

クライアントの評価。

工事の進捗は現場から配信される施工ブログで確認したりもしますが、基本的には担当大工に任せきりの現場の完工に今回行ってみたところ、店に入っていきなり、クライアントの経営者に「正直、今回はかなり予算を絞ったので、期待をしていなかったですが、想像をはるかに超える出来栄えで大満足です!」と最大級の褒め言葉を頂けました。大工の大ちゃんのセンスを認めて頂いた様で、私も自分の事のように嬉しく感じました。

 

ひと手間をかける価値。

ひとしきり完成した店をみて回り、スタッフさんに使い勝手やデザインのフィードバックをもらったりと、ヒアリングを終えた後、席についてすみれスタッフの大ちゃん、タクミ、左官の大西さんなどの施工メンバーと飲み始めました。ビールが進むにつれて(いつものように)熱い話になり始め、担当の大ちゃんの「現場で最にカッコよくなる様に一手間をかけられるのが、社員大工である強みだと思うんです!」と、シナベニヤの市松貼、図面に乗っていな間接照明の設置、ジョリパットの墨色のマーブルの壁、トイレのドアのブルーグレーの塗装、自慢ともアピールとも取れるようなデザインしながら施行したことについて説明を始めました。

共創する店舗作り。

もちろん、おおまかなイメージは着工前の計画段階でクライアントと共有していますし、それをそのまま大ちゃんに伝えました。私がイメージしていた通りのお店を作れるようになったことに社員の大きな成長を感じることができて、非常に嬉しく感じた次第。現場でクライアントと共に作っていくこだわりの店舗づくりの手法をスタッフと一緒に確立していきたいと思いました。

すみれ建築工房では店舗の設計施工も絶賛承っております、お気軽にお問い合わせください。(笑)


「工務店経営カンファレンス2019」に登壇します!

ニッポンの家づくりでトップランナーである11の工務店が、7月24~25日の2日間にわたって、新建ハウジングが主催する「工務店経営カンファレンス2019」(会場:東京都、ベルサール半蔵門)に登壇します!ちなみに私はday2です。

【緊急提言!職人不足根治に今すぐ取り組むべきこと。】

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修を6月末〜7月に開催します。

〜工務店が抱えるあらゆる問題を解決するブランド構築の糸口は現場にあり〜

売り上げの低下、職人不足、広告反響、集客の低迷、競争の激化、事業継承、採用難等々、工務店を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。全ての問題の解決の鍵は「ブランディング」にあり、今回のセミナーは華やかなプロモーションではなく、ブランド構築の基礎の部分を担う建築現場でのインナーブランディングに焦点を絞って、激動の令和の時代を地域工務店が勝ち残る方法論と職人不足問題の根治的アプローチの具体的な取り組み事例を公開します。また、オープンセミナー終了後、現場マネジメント改革に取り組む職人起業塾卒塾生向けの更なるブラッシュアップを目的としたフォローアップ研修を同時開催。現場実務者による現場改革の実践の輪が全国に広がっているのを体感頂けます。公式HPはこちら→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修へのお申し込みはそれぞれの地域のイベントページからどうぞ。割引特典については個別にお問い合わせください。

【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

□場所:株式会社 Ship セミナールーム

https://www.facebook.com/events/375661006401900/

【福岡開催】

□日程:7月10日(水)14時~18時30分

□場所:パナソニック リビング ショールーム 福岡 2階会議室 福岡市中央区薬院3-1-24

https://www.facebook.com/events/2549830991717642/

【鹿児島開催】

□日時:7月11日(木)14時~18時30分

場所: NCサンプラザ天文館 鹿児島市東千石町2-30 2階E-3会議室

https://www.facebook.com/events/3276643095694608/

 

マーケティングのジレンマ。〜建築業界最大手メディアへの提言〜

令和元年6月24日 快晴

梅雨入り前の晴天。

すっかり夏の様な晴天が続きます。いつもに比べ随分とゆっくりな梅雨入りは関西は明後日くらいからの様で、外回りの工事の段取りに悩む日が漸くやってきます。雨が降らないのも困りますが、我々には現場の都合もありますので、程々でお願いしたいと思います。(笑)

全国行脚スタート。

今週開催される滋賀で満員御礼となった「四方良しの会」セミナーへの登壇を皮切りに、7月からまた、怒涛の連続出張がスタートします。来週から始まる一般社団法人職人起業塾の全国一斉フォローアップ研修とオープンセミナー、そして東京での工務店カンファレンス等々、全国各地で熱く建築現場改革と職人育成の重要さを語り尽くす予定です。

職人育成とマーケティングはワンセット。

先日、工務店カンファレンスを主宰される新建ハウジング社から、事前取材という事で記者の訪問を受けました。職人の正規雇用と育成に取り組む事が、建築業界に全く根付かないマーケティング思考へのシフトの入り口だと、相変わらずの持論を展開しておきました。近々に記事にしてくれるとの事でしたので楽しみにしておいて頂ければと思います。

気になっていた問い。

取材を受けながら、以前から気になっていた質問を記者の柳原くんにぶつけてみました。それは、「業界最大手と言われるメディアの新建ハウジング社がマーケティングのジレンマに陥っていないか?」という疑問で、彼の回答は「確かにそうかもしれません。」と若干、反省している雰囲気を醸しておりました。

https://chikalab.net/
https://chikalab.net/

「チカラボ」知らん?

なぜその様な質問をしたかと言うと、先日、名古屋でリフォーム事業社の全国組織JACKの研修会で講師として登壇した際に、新建ハウジング社が肝いりで運営する建築事業社向けの情報集約サイト「チカラボ」に私が寄稿している旨を話したら誰もそのサイトを知らないとのことだったからです。工務店経営者、実務者は絶対にチェックすべき、非常に勉強になるチカラボのサイトはこちら→https://chikalab.net/

https://chikalab.net/
https://chikalab.net/

偏ったマーケット。

いくらチカラボが新築事業を中心とする工務店向けに情報を集約、配信しているといっても、建築業回最大手と言われる同社が肝いりで始めたメディアが、各地域で活躍している有名リフォーム事業者の経営者が誰にも知られていないなんて私には考えられないことで、認知を促す対象がずいぶんと偏っているのではないかと感じたからです。広げていくべき市場に目を向けれていないのではないか?と。

セグメントされた顧客の声。

件の記者さんにチカラボの評判を聞いてみたら、「概ね好評のようです」との返事だったのは完全にマーケティングのジレンマにどっぷりとハマっている証左ではないかと感じたのです。工務店業界に根付いていないマーケティング思考(モノからコトへのシフト)を喚起するメディアがそれでは少し困ったものだと感じた次第です。

マーケティング(イノベーション)のジレンマ。

ちなみに、マーケティングのジレンマとは業界の中で一定のシェアを持つ先行企業がサービス・商品を改善するのに、顧客のニーズを調べ、その要請や課題に対する問題解決を考案し続ける中で、自社のことを認知してくれている顧客にのみリサーチして、過度な改善を行い続け、顧客以外のマーケットのニーズと乖離してしまうことを指しています。今後、住宅性能や顧客思考、モノからコトへのシフトはリフォーム事業者にこそ広がるべきだと思いますが、そこにリーチ出来ていないのではないかと思ったのです。

愛と期待を込めての提言。

以上、「マーケティングと経営という他紙(誌)があまり触れていない分野に注力しているのも特徴のひとつ。マーケティングはネットを中心とした「共感」をベースととするマーケティングについて、経営については理念を核とする理念経営に重点をおいて解説しています。」と自社の特徴を述べられている大好きな同紙なので、敢えて偉そうに提言を書いてみました。より一層、認知を広げて、多くの建築関係の事業者へ有益な情報を届けて頂きたいと思います。

他山の石。

灯台下暗し、と言いますし、人様のことはよく見えても自分の足元は見えないもの。3年前前からUX(User Experience)デザインを学び、ユーザー調査の重要性とその方法論を学び続ける中で、自社のマーケティングが顧客の中でのニーズに凝り固まってしまっていなかったかと、随分と反省させられました。現在、絶賛進行中のリブランディングにも反映させたいと思います!(^ ^)

 


【緊急提言!職人不足根治に今すぐ取り組むべきこと。】

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修を6月末〜7月に開催します。

〜工務店が抱えるあらゆる問題を解決するブランド構築の糸口は現場にあり〜

売り上げの低下、職人不足、広告反響、集客の低迷、競争の激化、事業継承、採用難等々、工務店を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。全ての問題の解決の鍵は「ブランディング」にあり、今回のセミナーは華やかなプロモーションではなく、ブランド構築の基礎の部分を担う建築現場でのインナーブランディングに焦点を絞って、激動の令和の時代を地域工務店が勝ち残る方法論と職人不足問題の根治的アプローチの具体的な取り組み事例を公開します。また、オープンセミナー終了後、現場マネジメント改革に取り組む職人起業塾卒塾生向けの更なるブラッシュアップを目的としたフォローアップ研修を同時開催。現場実務者による現場改革の実践の輪が全国に広がっているのを体感頂けます。公式HPはこちら→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修へのお申し込みはそれぞれの地域のイベントページからどうぞ。割引特典については個別にお問い合わせください。

【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

□場所:株式会社 Ship セミナールーム

https://www.facebook.com/events/375661006401900/

【福岡開催】

□日程:7月10日(水)14時~18時30分

□場所:パナソニック リビング ショールーム 福岡 2階会議室 福岡市中央区薬院3-1-24

https://www.facebook.com/events/2549830991717642/

【鹿児島開催】

□日時:7月11日(木)14時~18時30分

場所: NCサンプラザ天文館 鹿児島市東千石町2-30 2階E-3会議室

https://www.facebook.com/events/3276643095694608/

【滋賀開催】

□6月28日(金)13時〜16時

場所:栗東市ウイングプラザ4F研修室D

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※第5回 四方よしの家作りセミナー 職人起業塾特別編 残席若干数ですお急ぎください。

返事は“Yes”か“No but Yes”か。〜パワハラ面接第2弾〜

令和元年6月22日晴れ

朝起きの週末。

この週末もどうやらそんなに天気が崩れるわけでは無いようで、神戸は相変わらずいい天気が続きます。今週は3回も朝活に参加して、さすがに少し寝不足気味だったようで昨日はリビングで小説を読みながら気絶したように朝まで眠ってしまいました。

今日も朝起きしていつものショート筋トレで体を目覚めさせた後、シャワーを浴びて愛犬チャックとお散歩に行き、いつもより2時間近く早めに出勤しました。
と言うのも、先日面接した16歳の若者が育成担当の先輩大工ヒメーくんとの二次面接に朝1番で来る予定になっており、前回の面接で私が(パワーハラスメントと言っても過言でない)勝手な約束をその彼に押し付けていたので、本当に約束を守ってくるのかしら。と気になっていたからです。

約束守りました!

果たして、約束していた8時より少し早くその彼は事務所にやってきました。
私との約束通りにきれいに2枚刈りに頭を丸め、少し照れくさそうな顔をしながらも「約束を守ってきました。」と胸を張っておりました。

育成担当となる姫井は面接の前から、既に若手の育成に取り組む覚悟を決めていて、私がOKを出した時点で自動的に採用試験は合格になる感じも否めない、顔合わせ程度の緊張感のあまりない二次試験となりました。私にしたら娘よりも年下、姫井にとっては息子と同じ年の若者の育成は決して簡単ではありませんが、厳しい中にも愛情を持って、未来の棟梁を育ててもらいたいと思います。

勝負は夏越え。

面接試験合格と言っても、まだこれから3カ月の試用期間が始まったところで、厳しい夏を越して、秋口までまともに勤め上げることが出来て初めて本採用になります。

ま、16歳のボウズ(見習いのこと)にできる事は知れているので、仕事自体は別段厳しい事はありませんが、とにかく周りの友達が遊びまくる夏は、つい夜遊びをしてしまいがちで、仕事よりもそっちの方が問題で、友達の誘いに乗って夜に出歩くと朝起きて来れなかったり、体調を崩したとか言って出勤してこなかったりするものです。私も子供の頃はそうだったので、その気持ちはよーくわかります。(笑)

胸に刻め!

本日の面接での仮合格、試用期間に進むに当たって、彼に再度、厳しい言葉を投げかけておきました。

「俺らは遊びでやっとんちゃうんや、仕事や。仕事ちゅうんは、仕える事で、それは絶対に約束を守るってことや。お客さんとの約束をきっちり一個ずつ守るんが俺らの仕事や。約束を守れん奴とは仕事はでけん。約束が守れんかったらさらっと見限るからそこは胸に刻んどけ」

坊主君は、はい、とうなずきながら神妙な顔で私の言葉を聞いておりました。私は続けて心構えを教えたるからと、

「これから先輩達との約束は全て守れ。守れんような約束は絶対にするな。自分にできへんと思った事は何でもかんでもはいと言うな、できない事は素直にできませんと言え。」

と畳み掛けて、約束が守れる状態を自分で作るように申し渡しました。その上で、

「先輩達に言われたことで、でけへんと思ったらできませんと言ったらえーけど、必ずその後にやってみます。と言って出来る限りの努力はやれ。できるかできへんかは俺らが決めるから、できへんと思うことも全て取り組むのだけは忘れるな。」

と言って、若い人にありがちな「無理です。」と言って立ち止まることだけはやるんだと禁じておきました。(笑)

 <a href=oldtakasuさんによる写真ACからの写真 “>

返事は“Yes”か“No but Yes”のみ。

要するに、16歳から大工を目指すつもりなら、先輩に何を言われても答えは「イエス」かもしくは「ノーバットイエス」かのどちらかやと、これまたパワハラと言われてもおかしくない、ノーと言うことを許さない随分厳しい申し渡しをした次第です。

中学校を卒業していきなり職人の世界に飛び込んでくるのはずいぶん大変なことだと思いますし、精神的にも体力的にも厳しい環境に身を置くことになります。しかし、これから10年、体力と技術と精神力、そして人間性を養うことができたなら30歳にも届かないうちから1人前の大工として大いに活躍することができるでしょう。

大工になって夢を叶える。

最後に入社するにあたっての決意を語ってみろ、との私の言葉を受けて彼が口にしたのは「これから10年、20年この会社でがんばって将来は独立して夢を叶えたいと思います。」との希望に溢れた言葉でした。

彼のその言葉を信じて、将来の棟梁を育てることができるように私も出来る限りのことをしてやろうと思います。「中卒からの採用はやってません。でも、今回はいっちょやってみようかと思います。」と私が口にした“No but Yes”の精神を彼が引き継いでくれることを心から祈ります。

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USPの新しい定義“Unique Special relationship Proposition”を見出す方法。

令和元年6月20日快晴

梅雨の前の漏水調査。

今日は朝から作業服を着込み、軽トラにはしごとホースを積み込んで漏水調査の現場へと出動。20年近く前、創業間もない頃に随分とお世話になってた不動産会社の社長に「中古を手直しして販売した鉄骨3階建ての物件の漏水がいくら調査しても原因が分からないので見てもらえませんか?」と頼み込まれて引き受けました。

10倍返し。

その物件の施工にも携わってないし、I社長とはもう10年以上もお付き合いがありませんでしたので「知らんがな」と言ってしまいそうなところでしたが、「脱、知らんがな」実践中でもあり、「いただいたご恩は10倍返し」の原則に従ってきっちりと漏水箇所を特定し対処の方法をレクチャーしておきました。昼からの建築雑誌の取材の時間に追われて、「この忙しい時に何やってるんやろう、」と思ったりもしましたが、「原因を突き止めましたよ」と伝えた際の住まい手さんの安堵した表情が印象的で、引き受けてあげて良かったなと思いました。

建物ではなく体験を提案。

話は変わって、昨日は昼から「すみれ暮らしの学校」のイベントの開催日で、風水の先生をお招きして気持ちよく暮らせるための風水講座と手相鑑定のイベントを行いました。ちょうどリフォームを検討中のお客様も参加されており、家を改装するのにあたり、気持ちよく暮らせる良いヒントを得られたのではないかと思います。

第70回元祖職人起業塾

夕方からは毎月私が主宰している無料のマーケティング理論を学び実践する勉強会「元祖職人起業塾」の第70回目を開催しました。立て続けのイベントの開催ですみれが建築会社なのかセミナー会社なのかわからない雰囲気になりましたが、現在行っているリブランディングの取り組みの中で、ものづくりではなく体験の提案と提供にシフトして建築請負業からの脱出を掲げている私としては別段違和感はなく、本線を守っている感覚です。(笑)

USPのチカラ。

今月の第70回元祖職人起業塾のテーマは「USP(特徴的な売り込みの効く提案、自社独自の強み)」でした。マーケティング戦略を組み立てるのには欠かせないと言われるこのUSPですが、中小零細企業で他社に真似できない強みを持つのはそんなに簡単ではありません。ドミノピザが「熱々のピザを30分以内に届けます。30分を超えると料金はいただきません」と言うUSPを掲げて世界中を席巻したり、低料金理容チェーンのQBハウスが「カット1000円、所用時間10分」と忙しいサラリーマンを中心にvalueを示して全国に一気に店舗展開をしたのはわかりやすく強力なUSPの力と言っても過言ではありません。

USPは顧客価値でなければならない。

今回の勉強会では「顧客視点を鑑みる、ユーザーがvalue(価値)を認める」と言う前提条件をつけて、改めて参加者の皆さんに「御社のUSPはなんですか?」伺いました。私の問いに対して歯切れ良く端的にまとまった返答をくれた方はごく少数で、殆どの方は「まとまりきれていないのですが。。」と奥歯にモノが挟まったような物言いで、自社が大事にしている想いや、取り組みを答えられ、全体的にモヤモヤした感じが場の空気を支配しておりました。(笑)

圧倒的USPを埋没させている。

ユーザーの心をグッと捉えるUSPを打ち出す事の難しさを垣間見ましたが、「今まで何度も考えてみたのですが見つかりません。」と言われたインフラ事業をされている方の事業内容を良く訊くと、なんと、創業以来72年間一日も休まず、24時間体制で受付業務を行なっているとの事。びっくりの事実を聞かされて、これ以上突き抜けた強みがある?と突っ込んでしまいました。(笑)
こんな凄いUSPを持っているのに、全く誰にも伝えていないとはもったいない限りです。。

自分自身で気づかない価値、強み。

この勉強会は今回で70回目を迎えまして、実はこれまでも何度も繰り返してUSPについて考えてきました。にもかかわらず、何年も通い続けておられる方でさえ、胸を張って自社のUSPを語れないであろう事を実は私、事前に予測しておりました。なので、今回は使い古されて、手垢がつきまくったUSPという概念を再度見直してみました。

「状態管理の実践会」

私達が取り組む原理原則系マーケティング理論はドラッカー博士が定義した「一切のselling(売り込み)を不要にする仕組み」の構築を目指しています。マスメディアやインターネット広告、高いフィーが発生するポータルサイトからの紹介などを排除しても必要な売り上げ利益を保てる様に、ご縁を得たお客様や知り合いに絶対的な信頼を得て、戦略的に自然発生的なオファーを集めることができる状態を作り上げるべく実践を積み重ねています。端的に表すと「状態管理の実践会」となります。

新しいUSPとは“Unique Special relationship Proposition”

その前提条件を鑑みると、unique selling propositionの頭文字をとったUSPのselling(売り)を排除するべきとも考えられます。そのかわり特別な信頼関係(special relationship) に変えてみてはどうか?と今日の勉強会では提案してみました。
“Unique Special relationship Proposition”とは特徴的な提案で圧倒的な信頼関係を構築、自社独自の強みにする。となり、それは不特定多数に向けのものではなく、一人ひとりに個別に向き合うことがセットとなります。

Start with Why!

また、原理原則系マーケティング理論はSPEED of Trust(信頼が全てのビジネスを加速させる)と言われるようにいかに信頼性を担保するかが最重要課題です。まず初めに考えるべきは「自分は信頼に値する人か?」という自問自答であり、「在り方」を正す姿勢です。そこには「何の為に?」という問いがセットになります。今回の勉強会のワークでは
「Who(誰に) Why(何の為に、) How(どの様に) What(何を提案しますか?)」を考えることで、セグメントされた顧客に対する圧倒的な強みを考えてもらうようにしました。

来月の発表、楽しみにしています!

また、今まで、売り込みが強いような印象を持ちがちなマーケティングとは一線を画す思考をわかりやすく説明してくれているサイモン・シネックのゴールデンサークルのTEDトークをご紹介しておきました。ご参加された皆さんが素敵なUSPを見出されることを心から祈り、楽しみにしています。来月聞かせてもらえたら嬉しいなー。(笑)


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昭和の遺物?パワハラ面接と雛鳥の誓い。

令和元年6月17日晴れのち曇り

梅雨よ、ちと待て!

6月も半ば過ぎだと言うのにまだ関西は梅雨入りしないまま、幸か不幸か梅雨前線はなかなか北上してきません。今朝は朝1番から作業着を着込んで屋根に登りに行き、梅雨入り目前にして、工場の屋根に設置したベンチレーターと言われる排気ファンのカバーから雨漏りがしているのを「今のうちに応急処置できないか?」との相談を受けて、本格的な梅雨入り前に何とか手配できるようにがんばります。と申し上げて現場を後にしました。もう少し時間が稼げるように日本海側に居座っている高気圧に期待したいと思います。

突然の採用オファー。

屋根の上で採寸作業をしていると、近所の仲良し同業者のO社長から電話があり、自分のところに面接に来た中学卒業したての大工見習い志望の若者を紹介したいと申し出がありました。すみれでは2年に一度のペースで新卒の採用を行っており、来年の春には工業高校からの新卒の若者が大工見習いとして入社する予定になっています。本来なら計画にないことなのでとさっぱりお断りするところでしたが、O社長にはいつも何かとお世話になっていることもあり、詳しい事情を聞いてみることにしてみました。

O社長のキラーパス。

とは言え、就職しようと面接に行ったらすぐ近所の違う会社を紹介されるなんてあまりある話ではなく、おかしいなーと思いながら、話の流れを訊きに現場調査の帰りにO社長の事務所に立ち寄り、履歴書を見せてもらいながらこれまでの経緯を聞かせてもらいました。
よくよく話を聞くと、この春学校を卒業後、一度は彼を採用して試用期間中だったようで、年配の大工さんにつけて現場に行かせていたが、お互いにあまりしっくり来なかったのと、そもそも社員大工の育成から離れていたこともあり、若い大工もいる会社の方が馴染めるのではないか、という親心を出して私にパスを投げてくれたようです。(笑)

面接資格は高卒以上。

O社長から経緯の説明を受け、自然過ぎる流れで、では、その彼と一度会ってみようと言う事になり、早速、昼過ぎにその彼が面接に来られました。私としては、これまで散々、中学校卒業した若者(というか子供)を採用しては、一人前になる前に来なくなる、という経験を繰り返しており、中学校を卒業して遊びたい盛りの子供を育てるのはやっぱり無理か、と諦めてこの数年は「中学校を卒業したら大工になりたいと言っているので、」と紹介される度に断って、まずは高校に行って、3年間待って気持ちが変わらなければ再度面接に来るように、と言い続けてきました。

覚悟はあるのか?

今回は、第二新卒的なタイミングでの面接となり、高校に進学しなさいという選択肢もなく、本人の「大工になりたいんです。」という言葉にほだされた形で、面倒を持てもらう先輩大工による2次面接に進んでもらうことにしました。ただ、どんな事情があるにせよ、一度就職して3ヶ月程で違う会社に移るというのはあり得ない事で「そんな若者を進んで採用したいと思う会社など、一社も無いと思うぞ。」と正直に厳しい印象を告げ、「君もそれなりの覚悟を見せろ」と厳しく質しました。

完全アウトなオーダー。

返答に困っている彼に、私が出したオーダーは、4月に免許取得予定と履歴書に書いてあったのを先ずは実行して、「今週中に原付の免許を取得してくる事、もう一つはおしゃれな片側だけ刈り上げている髪型をさっぱりと丸坊主(二枚刈り)にしてから二次面接に臨め、できなければ来なくていい。」と言い渡しました。今時、こんなキツイ面接は無いのでしょうが、私ももし彼がずっとすみれにいるなら、会社としては正社員として1億円以上の大金を支払う訳で、私も覚悟を決めるので、君もそれなりに態度で見せてくれ、と熱く語った次第です。

パワハラとしか言いようがない。

今のコンプライアンス遵守の世の中では、今日の面接での私の発言は完全にパワーハラスメントに該当すると思います。「今の時代がわかってないのか!」とか、「この昭和の遺物が!」とか、「だからガテン系の経営者はあかんねん!」とか、非難されても致し方ない、と思います。

しかし、まだ16歳の(当然、優等生タイプではない)自分の子供よりも若い者を雇用し、いわゆる「使いモン」になるまで何年もコストと時間をかけて育てるのは生半可な事ではなく、この程度のオーダー(パワハラか、)に対応出来ない様な者ではどちらにしても先はないと思っています。「この就職を機に変わりたい!」という本人の言葉を信じ、門戸を開く事にしたのは、一重に、彼が真っ当でいい人生を送れる様になる機会になればと思えばこそです。

人は変われるんや。

私が大事にしている価値観というか、信条の1つに「人は変えれない、でも変われる」と言うものがあります。偉そうなことを言っても私も中卒ですし、自分自身の出自がどうしようもない不良少年だったのが、いろんな人とのご縁を頂き、曲がりなりにもまっとうな人生を歩めるようになったのは、ひとえにいろんな方とのご縁のおかげだと思っています。

50歳を過ぎて、いい年になって今度は自分がもらったご恩を若い世代に送る番になっていると思っていることもあり、決して大きな期待をしている訳ではありませんが、変わりたい!と思う若者にチャンスを与えられるなら、出来る限りの事はしてやりたいと思うのです。

落ちこぼれた雛鳥への誓い。

随分とキツイというか、一般的にはあり得ない面接だっただけに、この先はどうなるかまだわかりませんが、「変わりたい!」という若者の希望は育ててやりたいと思います。面接の最後に、私が話したのは、先日の巣から落ちた雛鳥の話で、私は、自分に責任があるとか無いとかでは無く、「知らんがな、」という言葉を排して、自分に助ける事が出来るならやる、という選択をしたいと思っていて、「自分が手を差し伸べないとロクな結果にならないと思う時は、お節介や無駄に思える事や商売にならない事でも首を突っ込むと決めたんや。」と伝えました。

この若者が意気に感じて20代半ばで一人前の大工になり胸を張って人生を歩んでくれる様になることを心から祈りつつ、週末の2次面接を待ちたいと思います。 つづく。


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職人不足の根治的アプローチ ① 〜今が最も職人が多い?!〜

令和元年6月14日 晴れのち雨

夏空。

昨日の名古屋も真夏の如くピーカンの真っ青な空でしたが、今朝の神戸も完全に夏空。

一体、梅雨前線は何処に行ったんやろうか?などと思っていたら、昼くらいから雲行きが怪しくなり、昼過ぎには結構な雨が降りました。「雨なー、梅雨も近いかなー」と思った途端、工場をされているクライアントから電話が掛かってきて劣化してきた屋根の修理依頼をいただきました。

「風が吹いたら桶屋が儲かる。」って言いますが、梅雨に備える季節は屋根工事が増える季節でもあります。足元滑滑りやすくなりますし、屋根の上の皆様、ご安全に!(笑)

 in 名古屋

昨日の名古屋ではKUMODEアカデミーとJACK中部ブロックの合同研修会なるリフォーム事業者中心の勉強会に講師として参加してきました。基本的にはスピーカーとして行ったのですが、私の出番の前に2社のプレゼンをお聞きして、大まか知っている商材、サービスもじっくりと深い内容まで聴いてみると、新たな発見やビジネスチャンスがあるものだと感じ入り、今更ながらとても勉強になりました。今後の事業に活かせる素晴らしい情報をいただけました、ありがとうございました。(笑)

 職人不足問題への根治的アプローチ。

私が講演を依頼されたテーマは、建築業界の根底を揺るがしている職人不足問題についてでした。ご好評頂いたのでここでも数回に分けてその内容を書いてみたいと思います。

20年に渡り社員職人の育成、教育をしながら工務店の実業を行ってきた経験則と検証結果を持って、全国でも珍しい職人や施工管理向けに技術面だけでは無く、マーケティング理論をベースとした現場マネジメント改革の研修事業を行っている立場から、建築業界の未来に暗雲を立ち込めさせている職人不足問題への根治的アプローチを提言させていただきます。

私達が抱えている不安。

全国各地にセミナーや講演で呼ばれて、多くの工務店やリフォーム事業者の経営者とお会いする中で「先行きに対してどの様な事に不安を感じていますか」と訊いてみると、大まか「集客」と「職人不足」に集約されます。

特に、チラシや雑誌などの反響営業やポータルサイトでの集客を売り上げの中心に据えられておられる事業者は時代の変化と共にユーザーの反応の変化、反響の質と量が変わる事、また新築市場の減退による新規参入業者増加による競合過多に今まで以上にデフレ傾向が加速するのは必至で、未来の集客に対してそこはかとない不安を感じておられる様です。

今が最も職人が多い状態。

そして、少子化、人口減少、また生産人口と言われる現役でバリバリ働いている人の可処分所得が減り続けている事による市場の縮小よりも急激な下降曲線を描き減り続けている職人不足問題の方が実は深刻です。我々建築業はいくら受注しても工事が出来なければ売上にならない労働集約型の業態だからです。

日本に若い女性が少ないから少子化に歯止めがかけられないのと同じ様に、徒弟制度が完全に崩れ去った今、若手の職人を育てる機関がない以上、職人不足の加速を止める事は出来ず、今が最も職人が多くいる状態で今後は更に厳しくなるしかありません。

自分の周りを見渡して、女性の半数が50歳以上になっていて少子化が加速するのを防ぎようが無いという事実を実感する事がないのと同じ様に、若い職人を育てる機関が無いから今後職人が増えないと気づかれる方は少ないと思います。しかし、「職人は誰かが育ててくれるやろ」と他人事だと思って放置していると取り返しのつかない事になってしまいます。

インナーブランディングとしての職人育成。

集客や人材不足等、ありとあらゆる問題を解決する鍵はブランディングにあると言われます。地域で確固たるブランドを築いた会社には人が集まり、利益を上げて持続継続し続ける事が出来ると。実は職人不足問題もブランディングが出来ている事業所にはあまり関係なく、私の知り合いにも楽観視されておられる経営者も少なからずおられます。

しかし、ブランド工務店なんて全体からすればほんの極く一部で、(私を含め)圧倒的多数の事業者は一筋縄ではいかないブランド化を目指して取り組まれています。

ブランディングには外向けのプロモーションで良いイメージの認知を広げるアウターブランディングと共に、ユーザーの期待に応える高い質の商品やサービスを提供出来る様にする内向きの取り組みが欠かせません。モノづくりを生業とする私達はどちらかというと、まずインナーブランディングに取り組まないと、集客すればする程、利益を吹き飛ばすクレームのタネを撒き散らす事になりかねません。

タマゴが先か鶏が先か?

工務店におけるインナーブランディングとは顧客からの評価の対象である現場での施工品質であり、建物の計画から完成までのプロセス、そしてその後のアフターメンテナンスを含むコミュニケーションが非常に大きな要素となります。特に現場品質の担保とはそのまま現場実務者の育成、教育です。

圧倒的なブランディングが出来れば職人不足問題も解消出来る、その為にはインナーブランディングが重要で、現場品質の向上には職人育成、実務者教育が欠かせない。まるで卵と鶏の論理ですが、解決の鍵は「状態管理」という概念の共有ににあると考えています。あまりに長くなりので、次回に続く。。


【緊急提言!職人不足根治に今すぐ取り組むべきこと。】

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修を6月末〜7月に開催します。

〜工務店が抱えるあらゆる問題を解決するブランド構築の糸口は現場にあり〜

売り上げの低下、職人不足、広告反響、集客の低迷、競争の激化、事業継承、採用難等々、工務店を取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。全ての問題の解決の鍵は「ブランディング」にあり、今回のセミナーはブランド構築の基礎の部分を担う建築現場でのインナーブランディングに焦点を絞って、激動の令和の時代を地域工務店が勝ち残る方法論と職人不足問題の根治的アプローチの具体的な取り組み事例を公開します。また、オープンセミナー終了後、現場マネジメント改革に取り組む職人起業塾卒塾生向けの更なるブラッシュアップを目的としたフォローアップ研修を同時開催。現場実務者による現場改革の実践の輪が全国に広がっているのを体感頂けます。公式HPはこちら→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

全国一斉、建築現場改革・ブランディングセミナー & 実践フォローアップ研修へのお申し込みはそれぞれの地域のイベントページからどうぞ。割引特典については個別にお問い合わせください。

【東京開催】

□日程:7月5日(水)14時~18時30分

□場所:株式会社 Ship セミナールーム

https://www.facebook.com/events/375661006401900/

【福岡開催】

□日程:7月10日(水)14時~18時30分

□場所:パナソニック リビング ショールーム 福岡 2階会議室 福岡市中央区薬院3-1-24

https://www.facebook.com/events/2549830991717642/

【鹿児島開催】

□日時:7月11日(木)14時~18時30分

場所: NCサンプラザ天文館 鹿児島市東千石町2-30 2階E-3会議室

https://www.facebook.com/events/3276643095694608/

【滋賀開催】

□6月28日(金)13時〜16時

場所:栗東市ウイングプラザ4F研修室D

https://www.facebook.com/events/2063920807246663/

※第5回 四方よしの家作りセミナー 職人起業塾特別編 残席若干数ですお急ぎください。