高断熱高気密工法が建築を自由にする。

2月6日 晴れ

運を天に任す。

今日は新潟へ。土木中心のゼネコンから第二創業でリフォーム事業、そして新築事業と住宅産業への華麗なる転身を見事に成功させた新潟の高橋社長率いる大建建設さんの協力業者会「スクラム会」にて講演の依頼を頂いて伊丹空港から飛び立とうとしています。が、折しも新潟は寒冷前線が降りてきて随分と厳しい雪が降り続いている様で、伊丹空港に向かう途中でエア便の手配をしてもらっている旅行会社から「条件付きのフライトになるかもしれない」との連絡が入りました。搭乗カウンターで確認しても「飛んでみないとわからない」と言うなんとも頼りない返事が返ってきて、どうしたものかと悩んでいますが、実際問題悩んでもしょうがない、、文字通り運を天に任せて飛んでみたいと思います。(笑)

新住協の研修会

昨日は終日大阪にて高断熱、高気密の住宅施工に特化したマニアックな勉強会、新住協の研修会に参加、2社の工務店発表の後は建築家堀部安嗣さんによる2時間にも及ぶ講演を拝聴する機会に恵まれました。常日頃から懇意にして頂いている知り合いの工務店が多数出展されて2年前に神戸で華々しく開幕した里山住宅博in神戸のヴァンガードハウスを堀部氏が設計されたことで(勝手に)非常に身近な存在のように感じておりましたが、実はお会いするのは今回が初めて、勿論、講演を聴くのも初めてのことで、非常に楽しみにしておりました。そして、期待通りというよりも期待を大きく越える素晴らしい内容だったので、私の印象に残った内容から抜粋して以下にご紹介しておきたいと思います。

住まいは幸せをつくる環境

建築とは英訳するとArchitecture、建築する事はbuildingとなります。私達、建築会社はbuilder、建築家はarchitectとなる訳で、建築に対する独自の思想や哲学、世界観を色濃く反映させて建築物を作品として生み出し、残すという意味において私たちbuilderと堀部氏のようなarchitectとは全く違う次元で同じ建築と言う仕事に向き合っていると思っていました。しかし、堀部氏の口から飛び出して来たのは「高断熱、高気密施工と出会って施主の満足度が全く違う」ということであり、建築家はデザイン、意匠を何よりも優先されているのかと思っていた私のイメージは大きく崩れ去りました。そして、断熱、気密施工の細かな納まりを丁寧に設計された上で「立ち去りがたい」と言われるなんとも心地よい空間構成をされて堀部氏独特の世界を醸し出されているのには流石!と舌を巻くことしきりでした。

温熱施工が建築を自由にした。

「あるものを活かす」と言うコンセプトに代表された堀部氏が口にされる言葉は建築好きの私たちにはいちいち胸に刺さり、考えさせられるものばかりでしたがその中でも特に印象に残ったのは、「高断熱、高気密の施工を知って建築の自由度が大きく増した」という一言。屋根や壁の断熱材が分厚くなったり、内と外を明確に分ける断熱ラインを設けたりと、これまで設計に対する条件を増やして自由度を制限すると思われていたのを、日本を代表する高名な建築家の方が「そうではない、建物内の温熱環境を一定にすることで暑いと思われていた二階にキッチンを配置したり、寒いと思われて嫌われていた北側をリビングにしてみたりと間取りの自由度が格段に上がった」と言われたのには本当に驚きました。ほんの数年前まで特別な技術、こだわりだと思われていた北海道で生まれた住宅の温熱環境に留意した高断熱高気密工法が完全に一般化したのだと改めて感じた次第です。ま、2020年には建築基準法の改正により住宅の温熱環境の向上と明示が義務化されることになっている事を考えればあたりまえではあるのですが、、

大工としての夢

最後に堀部氏の作品を紹介するムービーの中で「建築を音楽に例えると設計図は譜面であり、大工は演奏家、設計者は作曲家、そして住まい手もその音楽を自分自身でアレンジして奏でるのだ」とありました。その言葉を聴いてなるほど、と感嘆しつつ、建築って本当に面白いし、やりがいもある素晴らしい仕事だと改めて思い返し、初めて自分で設計した建物を建てた時のシビれるような達成感と高揚感を思い出しました。このところ設計は設計スタッフに、現場は工務スタッフにすっかり任せてしまって建築実務における私の出番は殆ど無くなってしまっておりますが、この面白い建築の仕事を多くの仲間や若衆と共に楽しみながらまだまだやって行きたいと建築実務に携わり、出来ればもう一度大工に戻りたいと心底思った瞬間でした。一度、堀部安嗣先生に設計を依頼して、大工として先生と一緒にモノづくりをしてみたいものだと真剣に考えてしまいました。なかなか高いハードルの目標設定になりましたが、なんとかチャレンジしてみようと思います。堀部先生、その際はよろしくお願い致します!

今日のアタリマエ

  • 住宅は最も身近な環境
  • 暖かい、涼しい住宅に住まうと健康になる
  • 建築の仕事は依頼主の幸せをつくることができる
  • 温熱環境に留意した家づくりは特別なことじゃない
  • 健康な住まいは最低限、その上で居心地のいい空間構成をつくるべし
  • 建築って面白い。

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